今年の5月に小田貫湿原を散策していた時に湿地の水たまりのところに生えていたヒルムシロの仲間が花を咲かせているのを目撃した。ヒルムシロとオヒルムシロは夏から秋ごろに花を咲かせるのに対してフトヒルムシロは5~6月ごろに花が咲くということを最近になってから知った。おそらくあの湿原に生育しているものはフトヒルムシロであろう。一方、八ヶ岳の池に生育しているヒルムシロの仲間の花を見たくて8月に何度か足を運んでいるが花は確認できていない。その池に生育しているのはフトヒルムシロの可能性がきわめて高く、小田貫湿原で5月に花を咲かせているとすればそろそろ八ヶ岳の池でも咲いている頃であろう。ホザキヤドリギを見てから移動してきたので少し時間が遅くなってしまったが、日が長くなったので観察するには十分に時間がある。他の花や木を見ながら池に行ってみる。
白い花が咲いている。
密集して咲くこの花はカマツカと思われる。
似ているが花の付き方の感じが違う白い花が咲いている。
たくさん生えており、まだ蕾のものが多い。
カマツカと違って花序は長い柄を持っている。これはサワフタギないしはタンナサワフタギであろう。
湿地にはオニゼンマイが群生
これはクルマムグラであろう。
良く見ると葉の先端部が短く尖っている。これはオククルマムグラかも知れない。
咲き残りのサクラソウの花
クリンソウが満開
別の場所のクリンソウ
池に到着
ヒルムシロの仲間の葉が水面に展開している。良く見ると花穂が水面に出ている。
やはり咲いていた。これはフトヒルムシロで間違いないであろう。
個体数がそれほど多いわけでは無いようである。
たくさん花穂が出ているわけでは無いがそれなりに咲いている。
濁った紅色の花が咲いている。
思った通り、6月に花が咲いていた。花期から見て、これはフトヒルムシロで間違いないであろう。いつ花が咲くのかと首をかしげていたが、やっと花を見ることが出来て、これにて一件落着である。
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