8月中旬に様子を見に行った際のミズアオイはまだ若い葉を少し展開しているだけだった。そろそろ青々とした葉がたくさん生えている頃ではないかと思い見に行ってみる。ところが、前回見つけた若い葉の他には新たな葉はほとんど出てきていない。いつもは固まって葉が出ていたところにも今年はほとんど生えていない。
ミズアオイがかつてはたくさん咲いていた河川だが、今年はほとんど見当たらない。
オモダカがだいぶ増殖して花がたくさん咲いている。
オモダカの花は葉と同じ高さかやや低い位置に咲く。葉は先端が尖るがなかなか良く見えない。
この対岸には毎年ミズアオイがたくさん咲いていた場所であるか今年はひとつも見えない。
この曲がり角の対岸にも群生していたのだが姿が見えない。
わずかに残っているミズアオイ。かなり寂しくなった。
花が咲くのはもう少し先のようで、まだ蕾も見えない。
この河川沿いは水面が見えなくなるほどたくさんのミズアオイが茂っていた場所。
この1株しか見当たらない。
ここの中州にも固まって生えていたはずだが・・・
草に埋もれてわずかに残っているのみである。
満開になっているアメリカミズキンバイ(ヒレタゴボウ)
葉が細くて先が尖る。結実した実はやや赤みを帯びてヒレがある。
ほぼ同じ場所に生えているウスゲチョウジタデ
花はアメリカミズキンバイよりも小さい。葉先は尖らず葉脈が目立つ。実は長い円柱形で黄緑色をしている。
草地の中ではハマスゲを見つけるのは大変そうである。
草地の端のほうに少しだけ姿を見せていたハマスゲ
もう終盤だったが、なんとか姿は確認出来た。
これはコゴメガヤツリであろう。河川敷にたくさん生えている。
昨年の秋は河川清掃が行われないだろうと思っていたのだが、今年のミズアオイの様子を見ると大々的な清掃が行われたのではないかと思う。1年草であるミズアオイは種が熟して落ちる前の時期に除去されてしまうと大打撃を受けてしまう。昨年は開花した花を確認したはずだが、その直後に河川清掃が行われたのではないかと思う。山梨県のミズアオイは現在この河川の周辺にしか生育しておらず、まさに絶滅の危機に瀕してしまっている。
21日にk「身近な植物学」講座がありますので
センター長にご報告しておきます
ナガエツルノゲイトウは見当たらない様です
ついでにヒツジグサの池に鯉やブラックバスが住み着いていて椹池と同じようにヒツジグサ生育が脅かされていることもお伝えください。