全国各地に分布し、山地の草原を好んで生育する蔓性の多年草である。花期は7~8月で良く似たツルニンジン(ジイソブ)よりもやや早い時期に咲く。蔓性の茎は2~3mの長さになり、葉は有柄で互生し、2~4㎝の卵形で先端が尖る。葉の裏側には白毛が散在し、ジイソブは無毛である。花は淡褐紫色で長さ20~25㎜、ジイソブに比べて小さい。花冠の内側の上部は紫色で、下半部に濃紫色の斑点がある点でもジイソブとは異なる。山梨県では富士山やその周辺に生育しており個体数はあまり多く無い。
2018年山梨県絶滅危惧ⅠB類(EN) 2017年環境省絶滅危惧Ⅱ類(VU)
バアソブ 平成28年8月 富士山麓の草原で撮影
同上 ジイソブだと思って撮影してきたが、良く見ればバアソブのほうだった。
花冠の内側に紫色の斑点がある。
令和5年7月 富士北麓で撮影。ススキにからみ付いたバアソブ
花の中には暗紫色の細かい斑点があり、花筒の外までは出ない。
まだ蕾のバアソブ。球形の蕾を付ける。
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