山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

姥子山周回  平成26年9月23日

2014年09月30日 | 山梨無名山
 姥子山は雁ヶ腹摺山の南東側に位置する標高1,500mほどの山で、大月市秀麗富岳十二景に指定されている富士山の眺望の良い山である。過去に一度だけ訪れたことがあるが、それはもう7年前の平成19年のことだ。雁ヶ腹摺山から下ってこの山をピストンしたが、その時に山頂の外れにある神社から下降できそうな道らしきものがあったが、かなり急な斜面で少し下ってすぐに引き返してきたことがあった。地図で調べてみると、破線のルートではあるがそこには登山道があるらしい。興味本位ともうひとつはこのあたりに咲くらしい黄色い小さなノギクにひょっとしたら出会えるかもしれないと思い、行ってみることにした。

 車で林道を行けると思っていたのだが、かなり手前でゲートが閉じており通行不能だった。時間は既に11時を過ぎており、林道をあてにして遅い時間の出発だったので、どうやら雁ヶ腹摺山まで行くのは難しそうだ。林道は舗装されているが、支脈のダートの道が分かれていたので興味本位でそちらに行ってみると途中で道は終わっていた。GPSで位置を確認し、最短で正規の林道にたどり着けそうな尾根を登って上にある正規の林道に出る。


    想定外に林道は閉鎖されていた。ずっと林道を行けば姥子山の直下まで行けると思ったのだが、あてが外れた。


    支脈の林道脇にはミソガワソウがたくさん。


    キンミズヒキはおしべが10本。ヒメは5本。


    支脈の林道は途中で終わっていた。右側の藪から尾根に取り付いて上を走る林道に抜ける。


    尾根の途中にあった腐ったバナナ?ではなくて種になったツチアケビ。


    どうやらここの崩落のため通行止めになっているらしい。


    林道脇のブロック塀にはイワタバコがたくさん。


    ホトトギスも咲いていた。

 歩き始めて1時間半ほどのところに左側に登る鉄塔巡視道らしきものがあった。姥子山の道標は立っていないが、GPSで見るとどうやらここが取り付き点らしい。急登を登ると鉄塔の下に抜け、その先に姥子山が姿を現した。


    左側の看板の立っているところに道が付いていた。


    鉄塔の巡視道らしい。


    これはフイリフモトスミレの葉か? 道に沿ってたくさんあった。


    鉄塔に抜け出る。その向こうの尖った山が姥子山東峰。雲がかかって霞んでいる山がおそらく雁ヶ腹摺山。

 鉄塔の下で昼食をとって休憩。姥子山まではもう少しだが、その先は少しばかり籔ルートになり、そして最後は見上げるような急登だ。そして、7年前に途中まで下りて止めた場所に抜け出た。


    テープが付いているが、少し籔っぽいルートになる。


    途中に咲いていたママコナ(おそらくミヤマママコナ)。


    イワカガミの葉がたくさん。


    最後は見上げるような急登。


    神社の祠のところに出た。


    ガクに棘が無いようなので、おそらくミヤマママコナ。


    少し先に行くと姥子山山頂(東峰)の展望地に出る。


    残念ながら富士山は見えず。

 姥子山東峰に到着したのは午後2時20分。3時間ほどかかったことになる。西峰を越えて林道に行くと、舗装工事が行われていた。7年前に来た時はかなりの悪路だったが、現在はほとんどが舗装されているようだ。しかし、工事中でダンプカーが行き来しているので、おそらくは通行止めになっているのだろう。いずれはその先まで全面的に舗装工事が行われるようだ。


    林道に出ると、舗装工事が行われていた。


    工事中の林道。ダンプカーがしばしば通過するのでおそらくは通行止めだろう。


    百間干場・金山峠側に下山。こちらは至って良い道。

 下山しながら沢沿いの岩壁や苔の生えた岩の上を覗き込みながら歩いたが、残念ながら会いたかった花は見つからなかった。林道の近くにあると聞いていたのだが、この林道では無かったのかもしれない。しかし、もしも林道が全面舗装されて法面が削られたりすると、ひょっとしたら自生地が荒らされることになるのでは?と少しばかり心配がよぎった。

 本日は時間が足りず、遭えなく敗退となった。これで花探しは3回連続の空振り、バッターアウト。でも懲りずにまた行くが・・・。



    今回歩いた地図(反時計回りに周回)。  累積標高差840m、距離9.2km
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする