goo blog サービス終了のお知らせ 

山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ちょっと立ち寄り 山中湖のオナモミ 令和3年10月8日

2021年10月14日 | 水辺に咲く花
 日没までにはまだ時間がある。9月初旬に見つけたオナモミがその後どうなっているのか気になっていたので、ちょっとだけ山中湖に立ち寄ってみる。


    雲に巻かれた富士山が姿を現した。


    オナモミ。もうほとんど葉が枯れて種だけ残っている状態だった。


    水位が少し下がっていて、オナモミは大部分が水際に生えていた。


    結実したオナモミ。それなりに個体数はあった。


    オナモミの実


    スジヌマハリイはもう実が落下していて茎のみ残っていた。触れてみるとこの時期の茎はあまり筋がはっきりしない。

 オナモミは思ったよりも早く葉が枯れ落ちてしまうようである。

 本日はもう1ヶ所立ち寄りたいところがある。急いでそちらに移動する。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

忍野の湿地を探索  令和3年10月8日

2021年10月13日 | 水辺に咲く花
 忍野の界隈にタコノアシが生育している湿地があるらしいのだが、探しても全く見つかる気配が無い。先日隣県の湿原を散策している際に忍野界隈の植物に関してとても詳しい仙人のような方と偶然お会いし、詳細な情報をいただいた。まだ見たことが無いタコノアシ、今回は出会えるのではないかと思う。


    忍野の湿地。綿毛になったタカアザミが生えていた。


    ここにはマツカサススキが多く生育していた。


    マツカサススキ。花序の柄が数本に分枝する。


    これはヒエガエリか?


    もう枯れている。


    お目当てのタコノアシ。たくさん生育していた。


    花はもう終わって紅葉し始めている。


    少し色付いたタコノアシ


    こちらは紅葉しているタコノアシ。


    鮮やかに色付いている。


    ハッカが生えていた。


    ハッカの花


    花が終わってしまっているがこれはミゾコウジュではないかと思う。


    アキノウナギツカミ。ミゾソバとともに群生していた。


    アカバナもそれなりに生えていた。

 あまり広い湿地ではないが、タコノアシやマツカサススキをはじめ、この場所には貴重な植物が何種類も生育していた。周辺を散策してみる。


    田んぼの中に生えていた。花はもう終わってしまっているが、これはコナギと思われる。


    たぶんチョウジタデ。どうやらこの植物は河川や田んぼで普通に見かけられるようだ。


    ナギナタコウジュ


    オグルマが咲いていた。


    色が黒いがイヌビエと思われる。


    オオアワガエリ


    用水路の中に藻が生えていた。


    これは何だろう?イトモ?ツツイトモ?もう少し勉強してからでないと答えは出そうもない。

 やっと出会えたタコノアシ。他にも様々な植物に出会うことが出来た忍野の湿地の探索だった。時期を変えてまた訪問してみたいと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

帯那山のセンブリ  令和3年10月7日

2021年10月13日 | 山に咲く花
 一昨年の秋に帯那山を散策した際に出会ったセンブリの花がそろそろ見ごろを迎えている頃だと思う。ちょっとだけ散策に出かけてみる。


    一応は登山道ではあるが、今年は下刈りされておらずボウボウになっていた。


    草むらの少し切れたところにセンブリが姿を現した。


    ちょうど見頃を迎えていたが・・・


    草や低木が茂って日当たりが悪くなり、数はだいぶ少なくなってしまっていた。


    無くなっていないだけ良かっただろう。


    センブリの花。上品な感じがする。


    だいぶ伐採が進んだ帯那山。センブリも日当たりの良い場所で増殖していることを期待したい。


    ツルリンドウの赤い実


    センボンヤリの蒴果


    これはトネアザミになるのか?


    たぶんヤマトリカブトだと思うのだが、葉はもう枯れ落ちていた。花茎は屈毛のように見える。


    岩に群生したノキシノブの仲間。濃い緑色をしていて光沢がある。


    茎が黒色をしていて、おそらくクロノキシノブと思われる。

 山頂には行かず主に林道周辺を散策してきた。まだ紅葉は始まっていないが、花はそろそろ終わりで秋の気配が漂っている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

隣県の湿原に生えるコマツカサススキ  令和3年10月5日

2021年10月11日 | 水辺に咲く花
 山梨県に生育しているマツカサススキの仲間3種類のうち、ヒメマツカサススキとマツカサススキは今年見つけることが出来たが、コマツカサススキはまだ見つかっていない。5年ほど前に隣県の湿原で植物観察会があった時にコマツカサススキと思わしきものを見ているが、その時にはまだ力不足で、それがヒメマツカサススキなのかコマツカサススキなのか、どれだけ貴重な植物であるのか分からなかった。その時の画像を見直してみると、明らかにコマツカサススキであることが今になってようやく分かるようになった。どんな環境のところに生えているのかを見るため、湿原を再訪してみる。


    数年ぶりに訪れる隣県の湿原。アブラガヤが多い。


    下向きに花を咲かせるキセルアザミ


    綿毛を飛ばす頃には上を向くようである。


    カンガレイ。もう枯れかけている。


    椹池で見るカンガレイに比べるとかなり小さい。


    これはオヒルムシロなのかフトヒルムシロなのか?


    お目当てのコマツカサススキが生えていた。


    池の水際に生えるようである。個体数は少ない。


    花序はあまりたくさん付かない。


    花序枝は分枝しない。


    近傍の湿地に生えていたアケボノソウ。もう終盤である。


    林の中に生えていたマンネンスギ

 コマツカサススキはアブラガヤの中に混じって生えていたような記憶があったが、そうではなくて水際ギリギリのところに生育していた。思ったよりも背が低く、アブラガヤよりも小さいことも分かった。来年は山梨県でこのススキに柄逢えそうな気がする。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キタダケカニツリ (イネ科)

2021年10月09日 | イネ科
 高山帯の礫地に生育する多年草である。茎は直立し、高さ10 ~ 30㎝。円錐花序で小穂は密につく。小花は 2 ~ 3個。護穎の先は 2 裂し、その間から4 ~ 6㎜の芒が出て、外側に曲がる。近縁種のリシリカニツリより全体に毛は少ないか無毛に近く、花序も太く、小穂もやや大きい。北岳周辺に特産する。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠB 類(EN) 2017年環境省カテゴリー:絶滅危惧ⅠB 類(EN)


    キタダケカニツリ 令和3年8月 北岳で撮影


    枯れかけているが、茎に毛が無い。


    別株。


    まだ茎が青い。毛が生えていない。


    リシリカニツリに比べて岩の多い隙間を好むようである。

 ⇒山梨県の絶滅危惧のイネ科植物一覧へ

 ⇒山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リシリカニツリ (イネ科)

2021年10月09日 | イネ科
 高山帯の礫地に生育する多年草である。茎は直立し、高さ10 ~ 30㎝。茎や葉鞘、花序に白色の軟毛がはえる。葉は幅1~4㎜の線形で、両面とふちに少し毛が生える。花序は円柱形で黄緑色~帯紫黄緑色の小穂を密につける。小花は 2 ~ 3個、護穎の先は 2 裂し、その間から5 ~ 7㎜の芒が出て外側に曲がる。山梨県では南アルプスと八ヶ岳に生育しており、個体数はそこそこにある。

 2018年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU) 2017年環境省カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)


    リシリカニツリ 令和3年8月 八ヶ岳で撮影


    礫地を好んで生育している。


    同上 茎に軟毛が生えている。


    令和3年8月 北岳で撮影


    茎に生えた白い軟毛

 ⇒山梨県の絶滅危惧のイネ科植物一覧へ

 ⇒山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミヤマハルガヤ (イネ科 )

2021年10月09日 | イネ科
 高山帯の草地を好んで生育する多年草である。茎の高さ15 ~ 30㎝で無毛。花序は円柱形、長さ2 ~ 5㎝、直立する。帰化植物(欧州・シベリア原産)のハルガヤに似るが、本種の苞穎は無毛である。利尻山と南アルプスの高山帯に生育しており、山梨県での生育地は限局している。


    ミヤマハルガヤ 令和3年6月 北岳で撮影


    ハクサンチドリとミヤマハルガヤ


    本来は小穂を分解して苞穎が無毛であることを確認しないと確定できないが、そこまでは行っていない。

 ⇒山梨県の絶滅危惧のイネ科植物一覧へ

 ⇒山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミヤマコウボウ(イネ科コウボウ属)

2021年10月08日 | イネ科
 北海道、および本州中部地方以北の高山帯の砂礫地に生育する多年草である。茎や葉は無毛で、葉は内側に巻いて直系1~2㎜の糸状になる。花序は狭い円錐形で小穂は淡褐色で光沢があり、2個の雄性小花と1個の両性小花から成っている。2個の雄性小花のうち上の1個の外花穎には折れ曲がってねじれた芒がある。山梨県では南アルプスに生育している。

 2018年山梨県カテゴリー : 絶滅危惧ⅠB 類(EN) 2017年環境省カテゴリー:なし


    ミヤマコウボウ 令和2年8月 鳳凰山で撮影


    同上


    マクロ撮影。曲がった芒が見える。


    令和3年6月 北岳で撮影


    北岳稜線では比較的個体数が多い。


    花序の拡大。

 ⇒山梨県の絶滅危惧のイネ科植物一覧へ

 ⇒山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミヤマアワガエリ(イネ科)

2021年10月08日 | イネ科
 高山帯の砂礫地や草地に生育する多年草である。茎の高さ25 ~ 50㎝、束生する。花茎の先端に長さ1.5~4㎝の太い円錐状花序を付ける。小穂は1 小花で長さ5~6㎜、淡褐色で光沢がある。2 個の苞穎は同長で強く2つ折りとなる。葉は幅2~5mmでふちと裏面の脈はざらつく。高山で小穂がこのような形を持つイネ科植物は他にない。山梨県では南アルプスのみに生育している。生育地での個体数は比較的多い。

 2018年山梨県カテゴリー :絶滅危惧ⅠB 類(EN) 2017年環境省カテゴリー:なし


    ハゴロモグサとミヤマアワガエリ 令和1年8月 北岳で撮影。ハゴロモグサを撮影した時に偶然写り込んでいたものである。


    令和3年8月 北岳で撮影


    同上 円柱状の花序


    群生するミヤマアワガエリ。北岳稜線では個体数が多く、良く見かける。


    ミヤマアワガエリと富士山

 ⇒山梨県の絶滅危惧のイネ科植物一覧へ

 ⇒山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒゲナガコメススキ(イネ科)

2021年10月08日 | イネ科
 高山帯の砂礫地を好んで生育する多年草である。茎は叢生し、高さ15 ~ 30㎝。葉は内側に巻き細い糸状である。花序は円錐形で、細い柄の先にまばらに小穂をつける。小穂は 淡紫褐色~濃紫褐色で1 小花から成る。護穎の先は 2 裂し、間から長さ約2㎝の太い芒を出し、羽毛状の毛がありねじれる。日本では北岳と白馬岳にのみ生育している。北岳での個体数は少なく、限局的である。


    ヒゲナガコメススキ 令和3年8月 北岳で撮影


    砂礫地の草むらの中に生育していた。


    同上


    羽毛状の長い芒を出し、まさに髭を伸ばしているようである。

 ⇒山梨県の絶滅危惧のイネ科植物一覧へ

 ⇒山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒロハトンボソウ(ラン科)

2021年10月08日 | ラン科
 亜高山帯の草地や林床に生育する多年草である。根は紡錘状に肥厚し大きな根に無性繁殖体(ラメット)を作る。茎は高さ25 〜 50㎝で、中部に2 〜 3 個の葉があり、上部のものは苞葉となる。茎の下方につく広楕円形の2~3枚の大きな葉が一番の特徴で、長さ10 〜 20㎝、巾 3 〜 8㎝くらいである。花は黄緑色で穂状花序に淡緑色の小さな花を密につける。背萼片と側花弁は兜状になり、側萼片はやや後ろに反り返る。唇弁は長さ5㎜内外、基部で 3 裂し、距は長さ7 〜 9㎜。花期は 7 ~ 8 月。山梨県では富士山麓に生育しているが、八ヶ岳でも発見された。個体数は非常に少ない。

 2018年山梨県カテゴリー :絶滅危惧ⅠA 類(CR) 2017年環境省カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)


    ヒロハトンボソウ 令和3年7月 八ヶ岳で撮影


    黄緑色の小さな花を密に付ける。


    基部に付く広楕円形の大きな葉が特徴的である。

➡山梨県の絶滅危惧のラン科植物一覧に戻る

➡山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ナツエビネ(ラン科)

2021年10月07日 | ラン科
 渓谷や沢の周辺などやや湿った落葉樹林下を好んで生育する多年草である。偽球茎は球形になる。葉は3-5枚が束生し、長さ10-30cm、幅3-6cmの狭長楕円形で、先端は鋭尖頭で、表面は縦じわが多い。高さ20-40cmになる花茎が基部の葉腋から直立し、10-20個の淡紫色の花を総状につけ、下方から開花していく。花期は7~8月。山梨県では生育が確定されていなかったが、令和3年開花している花が確認された。県南部に生育し、個体数は少ない。更なる調査が必要である。


    ナツエビネ 令和3年8月 山梨県県南部で撮影


    同じ株を別角度から撮影


    渓谷を見下ろすナツエビネ


    紫色の美しい花。

➡山梨県の絶滅危惧のラン科植物一覧に戻る

➡山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

河川敷のチョウジタデ探索  令和3年10月3日

2021年10月06日 | 水辺に咲く花
 甲府市では現在急ピッチでコロナワクチンの接種が進んでいる。土・日曜日を中心に数ヶ所の会場での大規模接種が行われており、医療従事者である私も協力させていただくこととなり、10月の週末はほぼ休みが無くなってしまった。日曜日のこの日も、午前・午後と手伝うことになった。お昼休みが1時間半ほど空いたので、接種会場の脇を流れる河川の周辺を散策してみることにする。前日も同じ会場での手伝いがあり、堰堤の脇にチョウジタデが生えているのを確認している。個体数はどのくらいあるのだろうか?


    コロナワクチン大規模接種会場となっているアイメッセ山梨。この脇を流れている川の周辺を散策してみる。


    川の土手に生えているピンク色のハギの花。帰化植物アレチヌスビトハギ。


    花は可愛らしくて綺麗なのだが、この種が服にくっついて後に大変なことになってしまう。


    堰堤を上から覗き込む。川の中を泳いでいる鯉と、生えているのはチョウジタデ。


    花は終わっているが、葉はまだ紅葉していない。


    トリーミング画像。実は赤くなっている。


    倒れて水没しているのもチョウジタデ。


    イヌタデとチョウジタデ


    対岸に生えていた大株のチョウジタデ


    ミゾソバ群生


    たぶんコゴメガヤツリ


    ヌマガヤツリも生えている。


    河川敷の土手にも普通に生えているこれは何?


    たぶんメヒシバだろう。


    川底からはえているこの藻は何? エビモか?

 このあたりの河川敷にはそれなりにチョウジタデは生育しているようである。おそらく今までノーマークだった植物なので見ていなかっただけではないかと思う。

 河川敷には遊歩道のようなものが付いていたが、途中で消滅して草藪を強引に突き進むことになる。普通の道まで抜け出ると、先ほどのアレチヌスビトハギの種がズボンと服に隙間もないほどにびっしりと付着してしまった。なかなか除去できず、これを取るのに多大な時間を費やし、探索どころではなくなってしまった。幸いなことに車の中に着替えの服を積んでいたので、上下を着替えて午後の接種に臨むこととなった。恐るべし、アレチヌスビトハギの種、引っ付き虫!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミクリ(ガマ科)

2021年10月06日 | 水生植物
浅い河川域を好んで生育する多年草である。地下茎は横走して群落を作る。茎は直立し、高さ70 ~ 100㎝。花序は枝分かれし、花には雄性花と雌性花があり、上部に雄生球花、下部に雌性球花をつける。枝分かれした花序にそれぞれ数個ずつ形成し、その花序の様子が栗のイガに似るため、ミクリ(実栗)の名がある。花期は 6 ~ 8 月。山梨県で生育が確認されている場所は少ない。

    浅い河川域に生育するミクリ 令和3年8月 東部富士五湖方面で撮影

    長雨の後で葉や茎は倒れていた。

    結実したミクリ

    イガグリ状のミクリの実。ナガエミクリとの違いは茎に直接実が付いて柄を出さないこと。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒシ(ミソハギ科)

2021年10月06日 | 水生植物
池や沼、滞留河川を好んで生育する1年草の水草である。前年に水底に沈んだ種子から発芽し、水中で長い茎を伸ばして水面に向かって伸び、水面に葉を叢生する。葉は互生で、茎の先端に集まってつき、一見すると輪生状に広がるように見える。葉柄の中央部はふくらみがあって、内部がスポンジ状で浮き袋の役目をする。花は両性花で、夏から秋の7 - 10月にかけて葉のわきから伸びた花柄が水面に顔を出し、花径約1cmの小さな白い花が咲く。花が終わると、胚珠は2個あるが一方だけが発育し大きな種子となる。種子はデンプンを蓄積し食用になる。果実を横から見ると、菱形で両端に逆向きの2本の鋭い刺(とげ。がくに由来)がある。山梨県で確認されている生育地は1ヶ所のみと思っていたのだが、北杜市の池にも生育していた。

 2018年山梨県カテゴリー:情報不足(DD) 2017年環境省カテゴリー:なし

    滞留河川に群生するヒシ 令和3年8月撮影

    隙間が無いほどにびっしりと群生しているヒシ

    花はあまりたくさんは咲かせない。

    ヒシの花。小さな白い花。

    一見浮き草のように見えるが、水中から長い茎を出している。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする