山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

剣ヶ峰ダイヤモンド富士 竜ヶ岳  令和3年12月19日

2021年12月22日 | ダイヤモンド富士
 この季節の恒例の竜ヶ岳ダイヤモンド富士である。12月22日の冬至を含めて3日間は竜ヶ岳山頂広場の右端に寄ってダイヤを狙えば剣ヶ峰で割れるダイヤモンド富士が撮れることが分かっているのだが、夕方のレナード彗星を追いかけていると早起きできずに撮りに行けない可能性が高い。そこで少し早目の19日に狙ってみることにした。笹薮の中でポジションがとれれば良いが、おそらく藪が深く無理であろう。山頂の右端から狙うとたぶん少し左寄りの割れるダイヤとなる可能性が高い。

 こたつでうたた寝してしまい目が覚めたのは深夜1時だった。寝ようとするがなかなか寝付けず、3時に起き出す。座標とダイヤになる時間を再確認して4時前に自宅を出発する。ところが、登り口の本栖湖キャンプ場に到着すると、驚いたことにキャンプ場が閉鎖となっており広い駐車場に入れなくなっていた。年末年始の混雑する頃はどうなるのだろうか?停めるに良いところを探すが登山口まで少し遠くなってしまうため、あきらめて朝霧高原側の根原から登ることとする。レンズの準備やら防寒具の準備やらとやっていると、あっという間に時刻は5時半になってしまう。ダイヤの時刻は7時38分ごろ、ここから竜ヶ岳山頂までは約2時間である。急がねば!


    途中の端峠から見る富士山。だいぶ明るくなってもうヘッドライトはいらない。


    竜ヶ岳が迫るが、ここから急登。


    笹原の緩斜面に登り付く。


    影富士が迫るが、なんとか間に合いそうだ。

 我ながら必死に歩き、ダイヤの15分前になんとか山頂に到着した。2台のカメラをセットするとダイヤの5分前となった。なんとか間に合った。


    結構な混雑だが、皆さんどこに車を止めてきたのだろうか?





    やはり広角気味のレンズでは割れるダイヤモンド富士は捉えることが出来ない。


    使い慣れたボーグ200㎜に前面装着型絞りを装着したレンズ。風は穏やかだったが雪煙が多い。








    割れるには割れたが、やはり左に寄り過ぎていて左側が大きい割れるダイヤとなってしまった。

 そう言えば、昨年は冬至の日に登って絶好の撮影日和だったが、1台のカメラを忘れてきてもう1台は撮影直前にシャッターユニットが故障して撮影出来なくなり、スマホで撮った画像しか残っていない。今回は約2年ぶりの竜ヶ岳山頂からの割れるダイヤということになるのであろう。少し位置はずれたが、まずまずといったところであろう。本栖キャンプ場の駐車場がどうなるのか分からないが、たぶん晴れた年末年始のどこかで再訪する機会があるだろう。


    結構楽しめた竜ヶ岳ダイヤモンド富士。


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流れなかったふたご座流星群 精進湖  令和3年12月13日-14日

2021年12月22日 | 星空
 ふたご座流星群は3大流星群の中でも最も安定して流れる流星群で、空気が澄む12月という季節も良く撮影し易い流星群と言えるであろう。翌朝は神奈川県相模原まで出張で行かねばならず、あまり夜更かしして撮影してもいられない。撮影しながら車中泊して寝やすい場所を考えて、精進湖の湖畔まで車を乗り付けて車のすぐ後ろにカメラをセットする。


    日没迫る精進湖。3台のカメラをセットする。左側は簡易赤道儀スカイメモSを搭載する。


    精進湖の富士山。左上に半月近い月が昇る。


    スッキリと空が晴れて絶好の流星群観察日和である。期待が高まる。


    夕暮れの富士山


    紅富士

 陽が沈み星が輝き出した。簡易赤道儀の極軸合わせをしっかりと行ってセット完了である。ふたご座が空高く昇って月明かりの影響が無くなるのは未明2時過ぎごろ、そこから朝までがいちばんの狙い目となる時間帯であろう。しかし、オリオン座と冬の大三角形が昇って来る9時ごろは月明かりに照らされた富士山がくっきりと映るはずで、大きな流星が流れてくれれば良い写真になるだろう。インターバル撮影にセットして撮影を開始する。


    星が輝き始めた。もう少し暗くなってから撮影を開始する。


    オリオン座と冬の大三角形が昇って来た。ここを横切る流星を期待したが、全く流れてくれなかった。


    おおいぬ座が富士山山頂に立ち昇った頃、小さな流星が流れた。


    左上を流れた流星


    未明4時ごろに流れた流星


    同じ頃の別のカメラが捉えた流星


    雲が出たり消えたり。流星はほとんど流れず。


    夜明けが迫ってきた。


    合成してみたが、大きな流星は流れず数も少なく・・・今年は期待外れだった。

 起きていた時間よりも寝ていた時間のほうが長かったかも知れないが、2~3時間おきに目を覚まして電池交換を行った。その時に空を眺めるが、ほとんど流星は目撃できず、深夜12時を過ぎた頃からは雲も多かった。撮影した枚数は4000枚を超えたが流星が写っていたのは20カットも無く、例年に無く寂しいふたご座流星群だった。


    日の出

 日の出を見てすぐに出発し、出張先には集合時刻の30分ほど前に到着した。あまり疲れた感じは無かったが、この日の夕方から再びふたご座流星群の撮影チャンスがあったものの、出かける気にはなれなかった。次の流星群に期待したいと思うが、その前にレナード彗星をなんとかリベンジしたい。

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またしてもレナード彗星撮影失敗 猪之頭林道  令和3年12月12日

2021年12月22日 | 星空
 前日は出発が遅れて折角の晴れた撮影日和だったのにレナード彗星は撮影失敗に終わった。12月12日は彗星が近日点を通過する日で、この日を過ぎると夜明けの空の明るさに飲まれてしまい早朝の撮影は困難となる。次は12月18日あたりから夕暮れの西の空に現れてくるはずである。早朝撮影するならば、この日が最後となってしまう。今度は出遅れないように、しっかりと起きて猪之頭林道に向かう。既に先客の車が4~5台止まっている。現地に到着すると彗星待ちのカメラマンが数人三脚を構えていたが・・・雲が湧いて富士山が見えない。


    雲が湧いている。


    このあたりに富士山が居るはずだが・・・


    もう富士山山頂を通り過ぎている頃だ。


    残念。レナード彗星は見えず。

 予想では4等級まで光度を上げているはずである。近日点通過後も明るいままでいてくれると良いのだが、夕暮れのレナード彗星に期待することにしよう。


    帰り際に精進湖に立ち寄る。車の中から一瞬朝もやの上に富士山が見えたのだが、その後はまた靄の中。


    朝日が昇り始めた。富士山見えず。


    スマホのライブカメラで見ると他の富士五湖は全て富士山が見えているのに精進湖だけ見えていない。

 この日は精進湖の富士山にも嫌われてしまった。その後は家に帰って1日中ふて寝する。

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