山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ランを中心に南部町植物散策 令和6年6月13日

2024年06月16日 | 山に咲く花
 数年前に南部町で見つけたムヨウランと思わしき植物はその後何年も姿を見せていなかった。ところが、花仲間が訪問してみたところ、今年は1本だけ茎を伸ばして花を咲かせているらしい。他にも見たい花があり午前の仕事を終わらせて午後から南部町を訪れてみる。現地に到着したのは午後3時になってしまった。

    スイカズラの花が満開になっている。良い臭い漂っている。

    満開のスイカズラ

    こちらはマタタビ

    白い花が咲いておりこれもほんのりと甘い香りが漂っている。

    マタタビは雌雄別株である。これは真ん中に白い雌しべがあり、両性花であろう。

    こちらが雌花と思われる。花弁が無い。

    これはツワブキであろう。花はもうほとんど終わっている。

    カナクギノキ、のはずである。

    春には花をたくさん咲かせていたので実を見たかったのだが見当たらない。

    さて、目的のムヨウランらしきものを見に行ってみるが・・・

    既に遅かったようで立ち枯れしてしまったのか、花は枯れて頂部は脱落してしまっていた。

    ベニシュスランはまだ蕾。咲くのは2週間以上先になりそうである。

    気になっていた着生ランだが、木の本体が枯れてしまっている。

    これはマメヅタランのはずだが、木が枯れてだいぶ脱落してしまっている。

    花が散った後の実になりかけたものが付いている。

    こちらはムギラン

    豆のような偽球茎が見える。花らしきものがいくつか見えているが既に散っているようである。

    道路脇を見ると様々なシダが生えている。これはオオヒメワラビと思われる。

    円形ないしは馬蹄形ソーラスが中肋と辺縁の中間に付き、小羽片は軸に流れて柄が無い。

    触ると固くて痛いイノデの仲間が生えている。オニイノデか、あるいはオオキヨズミシダか?小羽片が軸に流れている。

    茶色い幅広な鱗片はあまり多くは付着していない。これはオオキヨズミシダであろう。

    あまり見慣れないシダが生えている。

    イヌワラビの仲間であろうということは分かるが、これは何?

    小羽片の切れ込みはやや深めで、中肋寄りに線形ないし三日月型のソーラスが付着している。

    鱗片は茶色であまり多くは付着していなかった。これはホソバイヌワラビではないかと思う。

    チャセンシダの仲間がたくさん生えている。

    軸の裏側を見てみると翼が付いている。これはイヌチャセンシダであろう。

    こんなにたくさん生育しているのに今まで気付かなかった。

    場所を移動してハナミョウガを見に行ってみる。もう花が咲いているはずだが・・・

    葉は展開しているが花芽がひとつも見えない。

    千切れているのは食害であろう。個体はたくさんあるので簡単に花が見られると思ったのだがそう簡単では無さそうである。


    こちらにも生えていた。

    軸が緑色でこれはマルミノヤマゴボウ。

    うっすらピンク色の花

    結実した実は溝が少なく丸みを帯びる。これがマルミノヤマゴボウの由来であろう。

 ムヨウランは残念ながら訪問が遅くなってしまい、マメヅタランも終わってしまっていた。しかし新たにイヌチャセンシダの群生や他のシダ、さらにマルミノヤマゴボウも発見出来て、有意義な散策になったと思う。


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陸の孤島と化したカモメラン 黒岳 令和6年6月11日

2024年06月15日 | 山に咲く花
 黒岳のカモメランを見に行くのは3年ぶりくらいになるのではないだろうか。保護柵がどうなっているかが心配ではあるが、カモメランもおそらく安泰ではないだろうと思う。午後からスズランの森のバス停に行ってみると、ちょうど良く午後2時半のツインテラス行きバスが出発するところだったのでこれに乗ってツインテラス経由で黒岳に登ることにする。

    整備されたのは良いが・・・ここにあったレンゲショウマやアザミ類、ジャコウソウなどは消滅してしまった。

    ツインテラスからの眺望。本日の富士山はご機嫌斜め。

    白い花がたくさん咲いている。

    これはカマツカであろう。

    ヤマツツジがもうすぐ満開。富士山が見えておらず残念。

    十二ヶ岳側の眺望

    グミの花が咲いていた。

    さて、これは何グミ??
    花筒には鱗状毛が付いている。時期的にもハコネグミでは無い。

    葉の表側。これは星状毛であろう。葉の質は柔らかい。

    葉の裏側は鱗状毛がいっぱい。これはトウグミではないかと思うが全く自信無し。

    スズラン峠

    黒岳山頂への登り。しばらくぶりに来るとだいぶ違和感がある。

    山頂直下の登り。草がほとんど無くなっていて山肌が露出している。かつて生えていたキンポウゲやヤマタイミンガサはいずこへ??

    もうすぐ咲きそうなクサタチバナ

    辛うじて1株だけキンポウゲ。たぶんグンナイキンポウゲであろう。

    山頂付近にはヤマタイミンガサが生えていた。しかし、食害を受けている。

    黒岳山頂

    黒岳展望台はガスっていて何も景色は見えず。

    保護柵を見に行ってみる。誰かが手直ししてくれているのだろう。意外としっかり立っていた。しかし、柵の外は何も生えていない。

    カモメランはなんとか咲いてくれているが、花数、葉数とも激減している。

    鹿や人が入り込んだ感じではない。


    これは自然遷移によるもので、ラン菌の活性が落ちているためだと思う。周辺の環境が悪過ぎる。

    次の保護柵。ここも柵の外は何も生えておらず、陸の孤島と化している。

    カニコウモリなどが生えているが、カモメランは葉数、花数ともかなり減少している。

    辛うじて咲いている感じのカモメラン

    黒岳特有のカモメラン。

    3つ目の保護柵。こちらも周辺の草があまり生えていない。保護柵はだいぶ痛んでしまっている。


    柵の中を覗き込んでみると、カモメランの花はひとつも見当たらない。

    葉は少しだけ残っているが、花を咲かせる元気はとても無さそうである。

    これはコゴメウツギであろう。

    コゴメウツギ。これよりもひとまわり大きな花を付けるカナウツギを探していたが見つからなかった。

 心配していたほどに保護柵は破損していなかったが、保護柵周辺の環境は大きく変わっており、山肌の乾燥が大きく進んで下草が著しく減少しており、ヤマタイミンガサすらも減少している。保護柵の外ではカモメランはひとつも見当たらない。柵の中も安泰では無く、花数、葉数とも大きく減少している。周辺の環境の変化によりラン菌の活性が落ちてしまっているのではないかと思う。あと何年持つのか?そんな気さえする黒岳のカモメランである。


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ベニバナヤマシャクヤク満開 令和6年6月9日

2024年06月12日 | 山に咲く花
 昨年も訪問しているベニバナヤマシャクヤクが咲く山であるが、昨年は既に花が終わっていて咲き残りを数輪見たのみだった。そろそろ咲いている頃ではないかと思う。この日は空模様が悪く、いつ雨や雷雨になってもおかしくない天候だったので、悪路の林道を車で詰めて短絡して歩くことにした。案の定倒木で道幅がギリギリのところがあり、車の側面を少し擦ってしまった。

    ギンリョウソウが満開

    山盛りのギンリョウソウ

    おそらくこれはカシワバハグマの葉であろう。

    あちらこちらで白い花が咲いている。

    これはサワフタギないしはタンナサワフタギであろう。

    葉裏を調べてみると葉脈のところに白い毛が生えている。これはタンナサワフタギであろう。サワフタギは葉裏全体に毛が生えているらしい。

    居ました。目的のベニバナヤマシャクヤク。

    ちょうど満開。薄ピンク色の花。

    色の濃いものもあった。

    これは色が濃いタイプのベニバナヤマシャクヤク

    雌しべの先端は赤い。

    何本か固まって咲いていた。

    天候が悪いためか花は全開してくれない。

    森の中にひっそり咲いていたベニバナヤマシャクヤク

    こちらはまだ蕾

    林道脇に咲いていた白い花

    甘い臭いが漂っており、ハシドイだろうと思ったのだが葉っぱが違う。

    葉には鋸歯がある。おそらくアワブキではないかと思う。

    これも林道脇に生えていた木。花が満開になっている。

    上向きに咲くこの花の感じはニワウルシではないかと思う。

 樹木はまだ分からないものばかりで、図鑑とネットで調べているが同定が怪しい。ベニバナヤマシャクヤクはちょうど良い時期に訪問出来たと思う。色の濃いもの、薄いものなど、いろいろな花を見ることが出来て生物学的多様性が保たれた素晴らしい森であることを体感し、たいへん満足な花見となった。


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これがフトヒルムシロの花 令和6年6月6日

2024年06月08日 | 水辺に咲く花
 今年の5月に小田貫湿原を散策していた時に湿地の水たまりのところに生えていたヒルムシロの仲間が花を咲かせているのを目撃した。ヒルムシロとオヒルムシロは夏から秋ごろに花を咲かせるのに対してフトヒルムシロは5~6月ごろに花が咲くということを最近になってから知った。おそらくあの湿原に生育しているものはフトヒルムシロであろう。一方、八ヶ岳の池に生育しているヒルムシロの仲間の花を見たくて8月に何度か足を運んでいるが花は確認できていない。その池に生育しているのはフトヒルムシロの可能性がきわめて高く、小田貫湿原で5月に花を咲かせているとすればそろそろ八ヶ岳の池でも咲いている頃であろう。ホザキヤドリギを見てから移動してきたので少し時間が遅くなってしまったが、日が長くなったので観察するには十分に時間がある。他の花や木を見ながら池に行ってみる。

    白い花が咲いている。

    密集して咲くこの花はカマツカと思われる。

    似ているが花の付き方の感じが違う白い花が咲いている。

    たくさん生えており、まだ蕾のものが多い。

    カマツカと違って花序は長い柄を持っている。これはサワフタギないしはタンナサワフタギであろう。

    湿地にはオニゼンマイが群生

    これはクルマムグラであろう。

    良く見ると葉の先端部が短く尖っている。これはオククルマムグラかも知れない。

    咲き残りのサクラソウの花

    クリンソウが満開

    別の場所のクリンソウ

    池に到着

    ヒルムシロの仲間の葉が水面に展開している。良く見ると花穂が水面に出ている。

    やはり咲いていた。これはフトヒルムシロで間違いないであろう。

    個体数がそれほど多いわけでは無いようである。

    たくさん花穂が出ているわけでは無いがそれなりに咲いている。

    濁った紅色の花が咲いている。

 思った通り、6月に花が咲いていた。花期から見て、これはフトヒルムシロで間違いないであろう。いつ花が咲くのかと首をかしげていたが、やっと花を見ることが出来て、これにて一件落着である。


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咲き始めたばかりのホザキヤドリギ 令和6年6月6日

2024年06月08日 | 里に咲く花
 今年見ておきたい花のひとつがこのホザキヤドリギである。2週間ほど前にも見に来ているがまだ蕾だった。昨年は6月下旬に見に来て花はもう終わっていた。秋から冬に付く黄色い実は確認しているが開花している花はまだ見たことが無い。今年こそはなんとかこの花を見てみたいと思っている。そろそろ咲いている頃だと思うがどうだろうか?

    ヤマボウシが満開になっていた。

    ヤマボウシの花


    ハンノキに寄生したホザキヤドリギ。大株が何株か寄生している。

    花は咲いているのか?

    まだ蕾のように見える。


    やはりまだ蕾のようだ。

    もうすぐ咲きそうな蕾がたくさん付いている。

    トリーミング画像

    このあたりは少し咲き始めているようである。

    トリーミング画像。一部の花が開いている。白い花が咲くのかと思っていたが小さな黄色い花が咲くようである。

 満開のホザキヤドリギの花を期待していたのだがまだ1週間ほど早かったようである。たぶん今年は花期にもう一度立ち寄る機会は無いであろうから、来年以降また花を見に来てみたいと思う。


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オオバボダイジュはまだ蕾だった 令和6年6月4日

2024年06月08日 | 樹木類
 河口湖湖畔の散策を終えた後に甲府に戻る途中、芦川のオオバボダイジュが生育する森に立ち寄ってみる。そろそろ花が咲いている頃ではないかと思う。

    オオバボダイジュ。電線が少し邪魔になる。


    花はまだ見えていないようである。

    球形の小さな蕾がたくさんぶら下がっている。

    花付きはかなり良さそうである。

    苞と蕾

    花が咲くのは1~2週間先になりそうである。

 今年はこのオオバボダジュの花を見てみたいと思っている。梅雨に入るので天気が良ければ良いのだが、再訪してみたいと思っている。


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水位の低い河口湖の湖畔を散策 令和6年6月4日

2024年06月08日 | 水辺に咲く花
 昨年河口湖で発見したイトモの仲間らしい水草がそろそろ花を咲かせる頃ではないかと思う。富士吉田方面に出張があったので午後から見に行ってみるが、到着した途端に空に真っ黒な雲が広がり始めて夕立が来そうな空模様になってきた。雨具を持って長靴を履いて散策に出かける。

    水位が低く、いつもなら湖面に浮かんでいるお堂のところまで歩いて行ける。

    これはクサヨシであろう。

    お堂の名前は六角堂と言うらしい。ぐるり一周回ったが明瞭な上り口が見当たらない。

    石が積まれていて賽の河原のようになっていた。

    これは花が小さく、ノイバラか?

    スイカズラが咲いていた。

    たくさん茂っているスゲはアゼスゲであろう。

    こちらはヌマハリイと思わしき群生

    スジヌマハリイもあるはずだがこれは背が高く、茎に稜が無い。

    水位が低く、いつもならば水が溜まっている場所にキケマンが生えていた。

    こちらはコキツネノボタンであろう。

    瘦花が楕円形をしている。

    メドハギがたくさん生えている。昨年は水位が高くて見られなかったマメダオシが今年は見られそうである。

    このあたりに何だか分からない水草が生えていたはずだが草むらになっていた。

    ミヤコグサとアカツメクサのお花畑になっている。

    イトモの仲間がたくさん生えていた池だが、水位が低くて水が溜まっていなかった。残念。

 観察の途中で雨が降り出し雷も鳴った。カッパを着て傘を差しての散策となったが、30分ほどで雨は上がってくれた。今年の富士五湖の水位は異常に低く、期待していた水草が生育する場所までは水位が到達しておらず、残念ながら観察が出来なかった。梅雨に入ると水位が上がって来るであろうから、また見に来てみたいと思う。


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湿地のスゲとシダを巡る 乙女高原界隈 令和6年6月3日

2024年06月07日 | 山に咲く花
 恒例となっている乙女高原の湿地に生育するスゲを見に行ってみる。何度見に行っても同定に自信の無いものがいくつもあり、ここ数年観察を続けている。たぶん間違っているものが多数あると思う。


    貯水池のほとりに生えているこのスゲ


    雄小穂は長い柄を持っている。


    緻密にギッシリと並んだ雄小穂の果胞、これはオタルスゲだと思う。


    やや大型で葉の幅が広いスゲ


    雄小穂の鱗片が黒い。


    アゼスゲの果胞に似ているが鱗片の幅が狭い。これはヤマアゼスゲではないかと思う。


    こちらのスゲは葉が少し細め。


    鱗片が黒く、果胞が細長く見える。


    嘴が少し長い。これはタニガワスゲであろう。


    湿地の一角に生えているこのスゲ


    これはアカンスゲであろう。


    数個の果胞が固まって付く特徴的な形をしている。


    まだ果胞が熟しておらず何だか分からないスゲ

    シダを見て回る。これは群生しているシラネワラビ


    似ているがこちらは別のシダ


    下向き最下羽片が突出しておらず、これはイッポンワラビであろう。


    これも似ているが別のもの。小羽片の辺縁が円くなっており、キヨタキシダであろう。


    大型のシダの群生、オシダであろう。


    こちらはオシダに比べてやや小型、葉軸が黒い。ミヤマクマワラビであろう。


    幅広い真っ黒な鱗片が密集する。



    やや小さ目なシダが群生


    これはヤマヒメワラビであろう。


    特徴的な球形ソーラスはまだ出始めたばかりである。


    ヒメハナワラビが生えていた。


    結構たくさん生えている。


    既に痛んで千切れているものが多かった。


    これはスッポンタケであろう。


    数株生えていた。

 他に探し物もあったのだが見つからず、履いていった長靴に穴が開いてしまっていて靴下がびしょ濡れになってしまったこともあって早々に撤退した。キバナウツギも見たかったのだが工事のため林道ゲートが閉じていて現地まで行けなかった。なんとなく消化不良に終わってしまった今回の探索だった。


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雨の中を探索するがヤマトグサは見つからず 令和6年6月2日

2024年06月05日 | 山に咲く花
  予定では花仲間とともに南部町に探索に行くはずだったのだが、天気予報で午前中から雨になりそうなので前日に中止にした。ところが、なかなか降ってくる様子が無く、朝のうちは陽が射す時間もあった。意外と天気は持つのではないかとお昼近くに本栖湖方面にヤマトグサを探しに行ってみることにする。数年前にそれらしき葉を見つけているが花が咲いておらず確定できていない。まだ残っているかどうかも不明である。ヤマトグサの花期は5月中旬から下旬ごろなので、この時期ならば花は終わっていたとしても痕跡があるので、ヤマトグサかどうかの判別はたぶん出来るだろう。現地に到着する少し前から雨が降り出し、いざ出発しようとする頃には土砂降りの雨になった。少し雨足が弱まるのを待って、カッパを着て傘を差して散策に出かける。

    雨の中をカッパを着て傘を差して遊歩道を散策する。

    白い花が咲いている。

    装飾花が5弁で1枚が極端に小さい。これはヤブデマリであろう。

    フタリシズカはあちらこちらで群生している。

    花が咲いていなくても何ヶ所かで見てきたのでこれはサワハコベと分かる。

    以前に見たのはこれであろう。

    結構たくさん生えているところがあったが、どれも花が付いていない。

    これも同じものか??

    葉柄の付け根に花芽らしきものが付いている。この時期に咲いていないところを見るとヤマトグサでは無さそうである。

    まだ蕾のクモキリソウに何株か出会った。

 ヤマトグサに似たような感じの草は何種類か見たが、いずれも花が付いていない。おそらくヤマトグサでは無いのではないかと思う。ヤマトグサは静岡県側の生育地は知っているがまだ山梨県側では出会っていない。今年はもう花が終わってしまっているであろうから、来年以降、また探索してみたいと思う。


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ジョウロウスゲがいっぱい 令和6年6月1日

2024年06月03日 | 里に咲く花
 都留市に出張があり、午後から山中湖およびその近傍の植物を散策に出かけてみた。今年は富士五湖の水位が低いらしく、水際の植物を観察するには良い条件である。

    ジョウロウスゲが見ごろになっていた。

    結構たくさん生えている。

    さらにその先には、これでもかというほどにたくさんのジョウロウスゲ

    こんなにたくさん生えているのは初めて見た。

    頂部が雌小穂、その下の特徴的なモワモワしているのが雄小穂。

    カヤツリスゲもたくさん生えていた。

    カヤツリスゲの小穂

    これはおそらくヤガミスゲであろう。


    ミコシガヤに似ているがこちらは芒が出ていない。

    このスゲもたくさん生えていた。アゼナルコであろう。

    水の中に生えているのはフトイ

    小穂はまだ出ていないようである。

    陸地のほうも散策してみる。サンショウバラが満開になっていた。

    ハンショウヅルが満開。倒木に押し倒されて歩道にはみ出していた。

    タンザワウマノスズクサの群生。葉はたくさんあるが花がほとんど見当たらない。

    こちらの大きな葉の奥に花が咲いていた。

    タンザワウマノスズクサの花。地獄の門のような奇怪な模様が付いている。

    ヤマウツボはもう花が散っていた。

    もう終盤で痛んでしまっている。仏炎苞が赤紫色であまり高い位置に付かない。これはオオミネテンナンショウではないだろうか?

    期待していたコケイランだったが、花はもう散ってしまっていた。

    散り残りの一輪

    スズムシソウを1株だけ発見出来た。

 凄いジョウロウスゲの群生に出会うことが出来て、良い散策が出来たと思う。コケイランは訪問時期が遅くて残念だったが、その他にもいろいろな花を楽しむことが出来た。残念だったヤマトグサの散策を十分に取り戻した散策になった。


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ヤマトグサらしきものの正体は? 令和6年6月1日

2024年06月02日 | 山に咲く花
 5月初旬に歩いた丹沢・道志山系の山裾でヤマトグサではないかと思われる草を見てきた。その時にはまだ花が付いておらず確定は出来ずにいた。それと良く似たものが南部町の沢沿いに生えており、そちらを確認に行ったところ正体はサワハコベだった。おそらく、丹沢・道志山系のものもサワハコベではないかと予想しているのだが見てみないと分からない。午前中都留市に出張があったので午後から見に行ってみる。

    途中の道路脇に生えていたクラマゴケの群生

    クラマゴケ。羽片が卵型をしている。

    これがヤマトグサではないかと思われた草。5月初旬は直立していたが少し倒れている。

    たくさん生えていた場所は地面を這うように生えている。

    小さな花が咲いている。

    予想していた通り、これはサワハコベであろう。

    別の草

    花が付いておらず何だか分からないがヤマトグサでは無さそうである。

    さらに別の草

    花が付いておらずこれも何だか不明。葉の表面に毛が生えており、キクの仲間か?

    少し似ているがこれはコナスビ

 予想通りヤマトグサと思わしき草はサワハコベだった。周辺を探したがヤマトグサと思わしき草は発見出来ず、おそらくこの場所には生育していないのではないかと思われる。別の場所で出会えることに期待したい。


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満開のヒイラギソウ 令和6年5月30日

2024年06月01日 | 山に咲く花
 3年ほど前に偶然に発見したヒイラギソウが見ごろになっているとの連絡を花仲間から受けた。週末は予定が詰まっており、明日は休みだが台風接近による天候不良で1日中雨だろう。行くとすればこの日しか無いのだが、午後も仕事がある。しかもこの日は業務量が多く、必死に片付けて終わったのは午後3時近くになった。中央道を使って現地に移動するのだが、いつもは通行出来る林道が手前のほうで通行止めになっていた。心が折れかけたが止む無し、本日行かなければ今年は花を見ることなく終わってしまうであろうから、荷物を軽くして林道を歩くことにする。

    白い花が咲き始めている。葉は三つ葉状に切れ込んでいる。

    装飾花が5弁、これはカンボクであろう。それほど多く見られる花では無い。

    別の白い花が咲いている。

    葉の先の尖りが鋭い。これはガマズミであろう。

    見に来たのはこの花。

    ヒイラギソウ。1株は花付きが良くてちょうど満開である。

    もう1株は残念ながらあまり花付きが良く無い。

    満開のヒイラギソウの花

    紫色のそれなりに美しい花である。

    林縁に咲くヒイラギソウの花を存分に楽しませてもらった。

    林の中を探索してみる。多く生えているシダはオシダとこのミヤマイタチシダ。

    そしてこの葉の柔らかいイワウサギシダが生えている。

    限局的に生えておりさほどたくさん生えているわけでは無い。石灰岩が混じった岩質をしているのではないかと思う。

    第一羽片の付け根のところに毛が生えているはずだが、良く分からない。

    これはユウシュンランであろう。花付きは良いがさすがに日没近い時間で花は閉じていた。

 到着時間が遅くなってしまったが、なんとか満開のヒイラギソウを楽しむことが出来た。他にもあるだろうと思って探しているのだが、現在のところこの2株しか見つかっていない。


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