毎年8月になると、さきの第二次大戦にまつわる怨念が心の中で渦を巻きます。戦前生まれの老人だけかも知れませんが、敵国へ対する理不尽な恨みや復讐心が年を取るに従って強くなるのです。暗い情念です。死ぬ前にこのような暗い怨念を捨てて身も心も軽やかに旅立ちたいと思っています。そこで怨念の解消方法を書いて見たいと思います。
(1)明るい写真や、建設的な文章をより多く見るようにする。書くようにする。暗い内容や陰湿なことは文章に書かないようにします。下の写真のような明るい雲や空のたたずまいのように心も明るく持つ努力をする。これが怨念を断ち切る第一歩です。
(2)アメリカ軍の都市の無差別空襲と原爆投下へ対する怨念を解消する。
こちらが怨念を持っているとアメリカ人もそれ以上の怨念を持ちます。彼等は三等国の日本に真珠湾攻撃を受けたことに対する衝撃が暗い怨念になっているのです。自尊心を酷く傷付けられたことに対する怨念です。原爆投下は残酷な無差別殺人であり真珠湾攻撃は軍艦と軍事施設へたいする攻撃だから日本の方が正しいと主張することは間違っていません。しかし怨念は理不尽な情念なのです。自尊心が大きく傷付けられたほうがより大きな怨念を持つのです。復讐心や呪いの心を持っている限り人間は幸せになれないと思います。日米の双方の人々の幸せの為に怨念を昇華させて、全ての犠牲者へ対する追悼の気持ちに転化すれば良いと思います。
(3)ソ蓮のシベリア抑留へ対する怨念を解消する。
55万人程が不法にも抑留され5万人が死んでしまいました。抑留された人々や家族は永久に解消出来ない怨念で、現在も苦しんでいます。関係者へ強い同情を禁じえません。
しかし直接巻き込まれなかった日本人もロシアへ対して物凄い怨念を持っています。この事をもう少し大きな視野で考えて見ましょう。第二次大戦で日本と軍事同盟をもっていたドイツがモスクワ近郊まで侵攻して、2000万人の若いロシア人を殺戮したのです。ロシア人は復讐の鬼になったのは当然ではありませんか?復讐はドイツの同盟国の日本へも向けられたのたのはごく自然の成り行きです。それが理不尽だと非難ししてもロシア人には聞く耳が有りません。怨念は本来理不尽な情念なのですから無駄な議論で終わるだけです。ロシア人の怨念は日本人より大きいと思う方が良い結果になります。南樺太や千島列島、北方四島のロシアの武力占領は、日露戦争によるロシア人の怨念の結果と考えると少し理解出来ます。
(4)怨念を断ち切る決定的な方法。
北朝鮮や中国へ対する日本人の嫌悪感も深いところでは彼等の日本へ対する怨念に由来しています。日本人に侵略された怨念です。それは靖国神社へ対する反対として現れます。
怨念を断ち切る。その為には自分の怨念をサラリと捨てる以外に方法が無いのです。
以上の記事に対する明るく建設的な感想やコメントを大歓迎いたします。問題の性質上、建設的でない陰湿なコメントは即刻削除いたすことをお許し下さい。
くどいようですが、原爆を許せと言っているのではありません。アメリカ人へ対する怨念を消せ!それが自分の為に良いと主張しているのです。シベリア抑留を許せと言っているのではありません。それは人間として許されない蛮行です。しかし怨念は捨てたほうが良いと主張しているのです。日本人も蛮行をしたとロシア人も思っているかも知れません。怨念を捨てれば相手も捨てるかも知れないと主張しているのです。誤解の無いようにお願い申し上げます。(終り)