後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

米国はサウジへ5兆円の最新武器を売った・・・これではテロは止まらない!

2010年09月17日 | 日記・エッセイ・コラム

サウジアラビヤという国はアラビア半島の中央の大部分を占めるイスラム教国です。親欧米路線をとっていて国内にはキング・ハリド軍事都市など大規模な米軍基地が幾つも存在しています。

下の地図はWikipedesaの「サウジアラビア」の項目からお借りしたアラビヤ半島の地図です。欧米諸国、特にアメリカと親しくしている国はサウジアラビアの東のアラブ首長国連邦、その北のクエート、です。イラクは米軍の勢力下にあります。逆にアメリカへ敵対している国はイラン、シリア、ヨルダン、パレスチナなどです。

そのような情勢の中でアメリカは6兆円もの最新武器を売る決定をしたのです。

Samap1_2

輸出するものはF15戦闘機84機、攻撃ヘリ・アパッチ70機、多用途ヘリ・ブラックホーク72機、特殊作戦ヘリ36機も含まれています。その結果としてアメリカ国内の雇用も77000人増加するそうです。

サウジアラビアは徹底した保守的イスラム教の国で男尊女卑の王国です。王族と支配階級は親欧米路線のお陰で絶大な権力を持っています。

それに反発したサウジ出身のウサーマ・ビン・ラーデンがテロ活動を続行しているのです。

このアメリカのサウジへの武器輸出はテロの火に油を注ぐ事になるのが必定です。困ったものです。

Wikipedeaの「サウジアラビア」の項目からこの国の概略と軍事情勢の部分を抜粋して付記いたします。(終り)

サウジアラビア:

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%93%E3%82%A2

1990イラクが隣国クウェートを侵略して湾岸危機が起こると、国土防衛のために米軍の駐留を許可した。聖地メッカのあるサウジアラビアに異教徒の軍隊が駐留することに敬虔なイスラム教徒たちは反発し、後に同国人のウサーマ・ビン=ラーディン反米テロを組織する原因ともなった。2005

にファハドが死去し、彼の異母弟のアブドゥッラーが即位した。

軍事

基本統治法33条によればサウジアラビア軍が守るべき物の優先順位は「イスラム教義」「二聖モスク」(マスジド・ハラーム預言者のモスク)「社会と祖国」であり国民や人権などの防衛は含まれていない。少なくとも建前の上では、国民と国民の権利を守ることを第一とした欧米の軍とは基本理念が異なる。

アメリカ軍と親密な関係を持ち、アメリカ中央軍第3の部隊駐留を認め、キング・ハリド軍事都市など国内にいくつものアメリカ軍基地を持っている。兵站に必要な軍事施設同士の道路交通網などもアメリカによって整備されている。

装備はアメリカ式の物だけでなく世界中から様々な装備を採用しており、運用面で不自由しないのかと思うほど多種多様な兵器を装備している。特に、サウジアラビアしか採用しなかった兵器なども多く、まるで博物館のように多用な兵器を装備している。その背景には、武器購入を通じて緊密な友好関係を結ぶことや、軍首脳と軍需企業との汚職がある。特に、駐米大使を長く務めたバンダル王子(当時国防大臣だったスルタン皇太子の息子)は1982F15の輸入に際してアメリカ議会で強力なロビー活動を展開し、またBAEシステムズとの400億ポンドにのぼる取引でも王子側に10億ポンドの賄賂が渡ったことが明らかになっている。湾岸戦争イラク戦争では後方基地としての役目を担っていた。志願制であり、職業軍人により構成されている。


病気の治療をしない老人達の立派な見識

2010年09月17日 | 日記・エッセイ・コラム

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人間は幸いに生きながらえていると例外なく老人になります。すると多くの老人は何かの病気になります。病院へ行くと色々な検査をして手術をします。昨年夏、前立腺ガンの全切除手術を受けました。その検査段階から武蔵野赤十字病因の泌尿器科部長の田中良典先生と定期的に何度も診察を受けています。ガン細胞が取りきれず、少しずつ増えているようなので3、4ケ月に1度診察を受けています。彼は白黒をはっきり言うタイプの人で説明が明快です。その上根気よく困難な手術を何時間も完遂します。私は心から信頼しています。その彼は現代医学の限界と自分の限界をよくわきまえています。ですから手術を受けるの受けないもご自分の判断が一番重要ですと断言します。高齢者になると体力が無くなり手術の負担が大きいとも説明してくれました。外科医には兎に角やみくもに切ってしまいなさいと強く勧める人が多いのですが、田中先生は他の治療法も丁寧に説明します。そして何もしないで定期的に診察を受けて観察を続行するのも良い場合もありますと付け加えます。

私のネット上での友人にyuyu(尾張裕峯)さんという陶芸家が居て、日本藝術協会を主宰し活躍している方がいます(http://yuhoh.hp.infoseek.co.jp。彼の最近の日記の一部に下記のような文章があります。この決断

・・・・医師はどうしても前立腺ガンの検査のPSAの数値にこだわって見ますから、今度は限りなく癌に近いとの判断です。次は、詳しい検査で再度確認するかどうか私の意志しだいだといいます。
患部に針を挿して、細胞を取って、検査です。入院2日、麻酔をかけて患部に傷をつけるのですから、本人の判断にまかせますと言います。
知人二人のうち一人はある病院で、手術を受けましたが、2年と持たずでした。
私の年ぐらい(76歳位?)になると、何もしないで過ぎすことも選択枝の一つです。
多分、それを選ぶことになると話して本日は帰りました。親から貰った体を傷つけずに終えると云うのが私のモットーです。・・・以下省略

この決断は老人の素晴らしい生き方と思います。私は思わず頭が下がりました。

生に執着をし、あれこれ苦しい治療を受けている最中に全然別な病魔の襲われアットいう間に旅立って行く人もいます。そのような例を見聞きする度に病気との付き合い方は自分の見識で決めるのが良いと思うようになりました。

人間は生きている限り何かを捨てて行かねばなりません。老人になったら単に馬齢を重ねることに執着せず何かを捨てる見識を持ちたいと思うこの頃です。皆様はどのようにお考えでしょうか?

だからこそ一層、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人