後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

台風一過、ついに爽快な秋の日がやって来ました!

2010年09月25日 | 写真

昨日は台風が関東沖の太平洋を抜け、お昼前から青空が広がり、爽快な秋風が吹いています。座敷に寝転がって青空を見上げて、秋風を楽しんでいます。かつて高原を旅した日々のことを思い出しています。酷暑の日々が続き、もう秋は来ないと思うほど長い長い夏でした。65年前の終戦の玉音放送を疎開先の校庭で聞いたことも思い出します。あの時も暑い夏の日でした。あの日からもう65年もたってしまったことが信じられません。一瞬のことのように思えます。

自宅の2階から撮った秋空の写真をお送り致します。今日は皆様も爽快な秋の日を楽しんでいらっしゃると思っています。どうぞご気分良くお過ごし下さい。

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尖閣列島は中国へ渡すのが日本の国益にかなう?

2010年09月25日 | 日記・エッセイ・コラム

今回の尖閣列島付近で中国船を拿捕、船長を逮捕した事件を客観的に考えると、マスコミに現れる日本人は感情的にだけ反応しています。

例えば尖閣列島を無条件で中国側へ渡した場合の日本が手に入れる利益、すなわち国益は何であるか?このような議論が皆無なのです。

あるいは、渡さないで、自衛隊が島々へ進駐し、中国と局地的な戦争をした場合の戦略と停戦交渉はどのように進めるのかという議論もありません。

上の2つの設問に関しては、アメリカ政府の意思が大きく左右している現実を重要視することが必須のことと思います。

尖閣列島を無条件で中国側へ渡せば、日本は巨大な経済的利益を将来にわたって手に入れることが出来ます。中国から来る観光客や貿易上の利益です。それ以上に重要なことは現在中国内で操業している日本の会社の工場が安全に生産性を上げることが出来ます。尖閣列島周辺の海底原油と漁業から得られる利益よりも大きな利益を得ることの出来る可能性があるのです。

日本は日支事変から第二次大戦の間に中国を侵略していたのです。ですから中国政府は尖閣列島も不法に日本軍によって占領されたと宣伝すれば、中国人は感情的に中国政府を支持します。

従って感情的な争いでは日本政府は敗北するのです。

アメリカ政府の本音は今回の事件で軍隊を尖閣列島へ送らないという方針のようです。中国側の情報専門家はその事を確かめてから、漁船集団を送りだしたのです。

アメリカが軍隊を送らない理由ははっきりしています。それは1992年にフィリッピンのスービック海軍基地とクラーク空軍基地を撤退し、南シナ海に軍事力の空白地帯が出来てしまいました。その上普天間基地問題で日米安保が弱体化しています。この軍事的スキを中国は見逃がす筈がありません。

アメリカ政府は今回の事で、日本へ社交的な支持を表明しています。しかし、軍隊を尖閣列島へ送る意思がありません。その本音は中国の情報員は慎重に調べている筈です。沖縄から海兵隊を後方のグアム島へ撤退させる計画はシナ海の防衛は沖縄列島まで後退するというアメリカの軍事的方針と理解するのが自然です。

何故アメリカはシナ海を半分放棄したのでしょう?

アメリカは目下、中近東アジアでイスラム勢力と死闘を繰り広げています。その上、東南アジアより重要な東ヨーロッパをロシアの拡大しつつある軍事力から守らなければなりません。

アメリカは世界帝国です。しかしその軍事力には限界があります。何処かを完全に守るために何処かを犠牲にせざるを得ません。

竹島の問題も北方四島も問題もアメリカ帝国の本音を知らなければ解決になりません。

このような客観的な報道の姿勢が無さ過ぎます。こんな事を書けるのもブログの特徴です。皆様は今回の事件をどの様にお考えでしょうか?感情的になられないで冷静なコメントを頂ければ嬉しく思います。

今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。

               藤山杜人

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下の写真はアメリカの原子力空母ジョージワシントンです。これから中国共産党海軍との共同演習へ参加するため東シナ海へ向かうという報道が今朝の新聞にあります。お互いに相手の作戦能力を知るための目的です。

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