趣味人倶楽部のマイフレさんのSanochiさんからのご連絡です。
内閣府の原子力委員会が今後の原子力政策に対する世論の意見を募集中です。原発反対や賛成の個人的なご意見を所定の用紙にプリントアウトしてFaxで、(03)3581-98280までご送付下さい。詳しくは、http://p.tl/Ze2l をご覧下さい。
<お寄せ頂いたご意見の取扱いについて>
- 寄せられたご意見は、個人情報等を除き、原文を新大綱策定会議メンバーに資料として配付し、新大綱策定会議における議論の参考とします。
- 国民の皆様のご意見の動向を把握するためのものであり、ご意見に対して個別に考え方を表明することはしません。
- 寄せられたご意見は、原子力委員会ホームページ上で国民の皆様にもご紹介します。
- 氏名、連絡先等の個人情報については、頂いたご意見の内容に不明な点があった場合などの問い合わせをさせていただくため、御記入いただくものです。御記入いただいた情報は、今回の意見募集以外の用途には使用いたしません。
内閣府 原子力政策担当室 新大綱策定会議ご意見募集担当 あて
住所:〒100-8970 東京都千代田区霞が関3-1-1
FAX:(03)3581-9828
(ご意見提出様式)
原子力委員会 新大綱策定会議 我が国の原子力政策に対する意見募集 | ||
1.氏名 |
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2.年齢 |
次のいずれかにチェックをお願いします。 □10代以下 / □20代 / □30代 / □40代 □50代 / □60代 / □70代 / □80代以上 | |
3.性別 |
次のいずれかにチェックをお願いします。 □男 / □女 | |
4.職業 |
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5.連絡先 |
住所 |
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電話番号 |
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FAX |
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電子メール |
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6.ご意見の概要 |
(100字以内) | |
7.ご意見及びその理由 |
私も早速下記の意見を送付しました。
(100字以内) 放射線の医療分野や物理や化学の基礎研究への利用は大いに推進すべきですが、事故の危険が広範囲に及ぶ原子力発電はドイツの政策のように次第に火力発電所へ変えて行くべきというのが小生の意見です。 原子力の利用は、放射能の医療分野での大きな貢献や物理や化学の基礎研究においてのかけがえの無い貢献を考えると、今後も多いに拡大、推進すべきと信じています。 しかしながら大電力を得るための原子炉では、莫大な量の核燃料を炉心に集中して熱エネルギーを発生させるので、万一事故が起きた場合の危険性は広範囲に及びます。その甚大な被害を考えると原子力発電は火力発電に次第に変換して行くべきと考えています。火力発電から排気される炭酸ガスを除去する大型装置を付ければ地球温暖化の問題は無くなります。 原子力発電は発電単価が安いという計算も20年以上を要する廃炉までの費用と、使用済み核燃料や放射能汚染材料の処分の費用まで入れて計算すると必ずしも安い発電方法ではありません。今回の事故の補償で東京電力が存亡の危機に直面しています。事故の補償金まで発電単価の計算に入れれば原発は経済的にみあう発電方法ではありません。この理由でも原発は次第に止めた方が良いのです。 ついでに高速増殖炉について書きます。現在、液体ナトリューム中に部品を落としてしまい制御棒の出し、入れが出来なくなっている高速増殖炉の「常陽」と「もんじゅ」は廃炉にすべきと信じています。その詳しい理由は藤山杜人という筆名で書いているブログ、http://yamanasi-satoyama.blog.ocn.ne.jp/blog/に何度も記事として掲載しております。 尚、私は1960年に日本原子力研究所で我が国初めての沸騰水型原子炉の運転講習会へ参加して以来、原子力発電推進派でしたが2年前に反対の立場へ変更しました。その理由も上記のブログに書いてございます。(終り)
文部科学省は福島県各地の放射線量の詳細な測定値をついに発表しました。明快です。待ち遠しかった詳細な測定です。
以下の3つの情報をひもとくと明快な結論が誰にでもが出せると思います。日本各地の正常値を0.02から0.06マイクロシーベルト・毎時とした場合に、私の出した結論を列挙します。
(A)原発から30km以上離れていても浪江町や飯館村などを計画的避難地域にした政府の方針はまったく正しい措置と考えられます。
(B)福島県全域の大部分は安全地域ですが、半径20km以内はやはり危険なので避難すべきと考えられます。
(C)日本各地の正常値を0.02から0.06マイクロシーベルト・毎時とすると、原発から放散される放射能の影響を明らかに受けている都市が明快に分かります。仙台市、福島市、いわき市、宇都宮市、水戸市です。あとの青森、盛岡、秋田、などの都市は正常値です。東京、新宿区の高さは測定誤差と私は憶測しています。
(D)東北・関東甲信越の放射線量の4月中の変化を詳細に考えてみると、確かに減少はしていますが、仙台市、福島市、いわき市、宇都宮市、水戸市などでは、相変わらず正常値より高いことが分かります。
(E)東北地方の奥羽山脈の東側の県庁所在地や水戸市や宇都宮市の放射線量が高いのはやはり福島原発からの放射性物質の空中放散が続いている証拠と考えられます。なお盛岡市は奥羽山脈と北上山脈に囲まれた盆地なので安全と考えられます。
(F)原発事故で故郷を離れ、過酷な避難所生活を続けている人々が帰宅出来る鍵は、現在、原発から放散している放射性物質を完全に止める事にかかっています。それまでは文部科学省の各地の詳細な放射線量の測定値が根気良く発表されなければなりません。
========文部科学省の3つの重要な測定結果=======
(1)文部科学省は原発から半径21km以内の128地点の測定値を地図と共に発表しました(読売新聞、4月23日37ページ)。この放射線量分布図は文部科学省はまだ電子化をしてホームページ上に発表していませんので転載出来ません。
しかし従来の発表より非常に重要な情報を明快に与えています。放射線量は原発からの方向によって非常に違うのです。多くの人が予測していたように北西方向だけが何故か圧倒的に危ないのです。浪江町や飯館村などが本当に危険なのです。
(2)福島県各地の放射線量の分布図(単位は毎時あたりのマイクロシーベルト)
数字が読み取りにくい場合は、以下のページから最新の測定結果のPDFファイルをご確認ください。http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1303747.htm ? 福島第1及び第2原子力発電所周辺のモニタリングカーを用いた固定測定点における空間線量率の測定結果 =======================
東北、関東地方の放射線量の測定値を4月1日と2日と3日と4日と5日について示します。放射線の強さの単位はマイクロ・シーベルト/hour です。数値は午後4時から5時にかけての測定値です。そして最後の太字は4月22日の値です。
正常値は0.02から0.06と考えられています。都市名の太字は正常値以上の都市です。
青森市0.026:0.027:0.027:0.026:0.026 0.026
盛岡市0.028:0.025:0.025:0.025:0.025 0.023
仙台市0.093:0.085:0.080:0.077:0.081 0・073
福島市2.80:2.53:2.34:2.32:2.34(3月18日は5.7) 1.71
いわき市0.62:0.60:0.55:0.55:0.50 0.28
山形市0.063:0.0.061:0.061:0.060:0.060 0・051
宇都宮市0.092:0.086:0.084:0.082:0.080 0.065
水戸市0.195:0.0.180:0.175:0.169:0.163 0.122
さいたま市0.080:0.075:0.073:0.071:0.070 0.058
東京・新宿0.101:0.094:0.091:0.089:0・089 0.073
千葉・市原市0.075:0.067:0.065:0.063:0.061 0.049
長野市0.049:0.044:0.044:0.043:0.043 0.043
静岡市0.042:0.045:0.039:0.038:0.036 0.037
などとなっています。
今日は福島県で原発事故の故に故郷を離れ不便は集団生活をしている人々のご健康をお祈り致します。一日でも早く自宅に帰ることが出来ますようにお祈り致します。藤山杜人