2月になり、立春が過ぎると梅の蕾がふくらんできます。
風はまだまだ冬ですが、陽の明るさは春を偲ばせます。近くの公園の梅が気になって何度も見に行きます。
小金井公園の梅林、府中郷土の森博物館公園の梅林、調布の神代植物公園の梅林、は剪定が上手で、自然な形の枝に白、薄紅、紅の香り高い花が咲いています。枝垂れや青軸などもあります。この3つの公園へは、2月や3月に何度も行って花の香りが漂う林の中を行ったり来たりします。花も香りも気品高く清らかで私は好きですが、なにか寂しい感じがします。家内は夕方散歩すると、きまって「夕づくる梅をさびしと眺めいる」と伯父の辞世の句をくちずさみます。
最近は遠方すぎて行かなくなりましたが水戸の偕楽園へは何度も行きました。そして水戸藩の弘道館の裏庭の梅の古木の見事な枝ぶりに花が少しだけ咲いている風情も好きで必ず其処も寄ります。
奥多摩の吉野梅林にもよく行きました。
熱海や修善寺の梅林も昔行って感動したことが忘れられません。
48年前に小金井に引っ越して来た頃は、近所の農家の梅畑があちこちにあり、整然と並んだ梅の木が一斉に花を咲かせていたものです。
それが宅地化し、次第に梅畑が消えてしまったのです。
そんなことを思いだしながら梅を待っている今日、この頃です。
本当なら今年の梅の花の写真を掲載したのですが、今年は寒くてまだ咲き出していません。そこで昨年3月に撮った梅の花の写真をお送りいたします。
小金井公園と府中郷土の森博物館公園の梅の花です。
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