この前の記事、里見哲夫著、「下仁田ネギーネギの来歴を追ってー」 を書いていたら猛然と野菜に関する興味が湧きあがってきました。野菜は健康のもとと言います。生野菜を毎日食べると美人になるとも言います。前者は本当ですが、後者は気休めです。
野菜についていろいろ検索していたら美しい野菜の画像集がありました。その中から西洋の野菜の写真と日本の野菜の写真をお借りして下に示します。
上が西洋の野菜で、下が日本の野菜です。
さてここで大きな疑問が出て来ました。西洋の野菜と日本の野菜はどのように分類するのでしょうか?
西洋の野菜の中にはアジアや中国から移植、栽培されているのも多いのです。
いろいろな議論がありました。しかし私は以下の簡単明瞭に分類することにしました。
(1)明治以降に日本へ移植され栽培されている野菜は全て西洋野菜。
例はタマネギ、結球ハクサイ、キャベツ、トマト、ブロッコリ、カリフラワー、レタス、セロリなどなど。
(2)日本原種の野菜と江戸時代以前に渡来した野菜は日本の野菜。
例はネギ、大根、人参、ゴボウ、カブ、胡瓜、水菜などの菜類、大豆、小豆、などなど。
しかし日本原種の野菜は何でしょう?いろいろ検索して調べていたら野菜に関する疑問が氷解するブログを発見しました。掲載されている写真や絵も美しいのです。それは「野菜の来歴」という名前で、URLは、http://www.h6.dion.ne.jp/~chusan55/shurui/1raireki.htm です。このブログには下のようにいろいろな野菜の原産地が描かれています。
さて次に日本原産の野菜を示します。
フキ、ウド、セリ、ジュンサイ、ラッキョウ、クワイ、アシタバ、ニラ、ヒシ、ジネンジョ、ワサビ、などなど。
そしてそれぞれの野菜が日本へ渡来した時代が以下のように示してあります。
時 代 | 野 菜 名 | |
太 古 | カブ・ハタケナ・オカノリ・シソ・シロウリ・マクワウリ・ユウガオ・ゴボウ・クワイ・ハチク・マダケ・サトイモ・ネギ・ワケギ・ニンニク・ショウガ | |
奈良時代 前後 |
カラシナ・ナス・トウガン・キュウリ・食用ギク・カキチシャ | |
平安時代 | フジマメ・ササゲ・ウイキョウ | |
室町時代 ~ 江戸初期 |
ホウレンソウ・日本カボチャ・ツルムラサキ・ミブナ・キョウナ・フダンソウ・カエンサイ・ナタマメ・リョクトウ・インゲンマメ・エンドウ・ハチショウマメ・ソラマメ・ニンジン・パセリー・サツマイモ・トウガラシ・ジャガイモ・スイカ・ニガウリ・トウモロコシ | |
江戸中後期 | イチゴ・ベニバナインゲン・ライマビーン・セルリー・ヨウサイ・チョロギ・トマト・ヘチマ・クリカボチャ・シュンギク・キクジシャ・チコリー・スイゼンジナ・キクイモ・モウソウチク・アスパラガス・ナガイモ | |
明治時代 | 結球ハクサイ・タイサイ・ルバーブ・オクラ・セルリアク・パースニップ・セージ・タイム・食用ホウズキ・ピーマン・アーチチョーク・食用タンポポ・レタス・サルシフィー・タマネギ・リーキ | |
大正時代 | トカドヘチマ・ハヤトウリ |
上の表の右欄の野菜の名の所の右端が切れてしまいましたが、是非、http://www.h6.dion.ne.jp/~chusan55/shurui/1raireki.htm をクリックしてご覧下さい。
さて今日これでは止めますがこれから野菜についていろいろ面白い事を記事として掲載して行きたいと思います。どうぞご意見をお聞かせ下さい。(続く)