「江衛型フリゲート」と「053型フリゲート」を検索してみると中国海軍のフリゲート艦隊の性能の良さと隻数の多さに驚きます。中国は伝統的に陸軍が強大だったと多くの日本人は思っていますが、最近の中国海軍の増強ぶりには驚きます。
その中国海軍フリゲート艦がミサイル攻撃用のレーダーの照準を日本のフリゲート艦に合わせ攻撃態勢に入ったのです。
それに対して日本のフリゲート艦は急転回して逃げました。反撃体制をとらずに逃げたのです。レーダー追尾の艦対艦ミサイルの攻撃があればフリゲート艦は逃げてもミサイルに追いつかれ撃沈されてしまいます。
日本政府は攻撃されても反撃するなという命令を出していたに違いありません。
日本の数千社に及ぶ民間会社が中国本土内に工場を持っているのです。その莫大な財産と利潤を守るためには日本側のフリゲート艦は反撃しないほうが良いのです。
尖閣諸島近辺で今後、局地的な日中間の武力衝突が起きる可能性があります。それに対してアメリカ軍は出て来ません。アメリカ軍は武力は行使しないと思います。
万一、尖閣諸島近辺で局地的な武力衝突が起きたら、それは日本にとって重大な経済損失を招くのです。中国側が失うものは何も無いのです。
日本人が感情的にならずに冷静に対処するのが一番賢明です。
その武力衝突を避けるためにももっと奥深い外交努力をするべきと思います。単に公明党の山口会長が習総理と会っただけでは不足です。親中国派の議員団を派遣して北京の地ならしをし、それから安倍総理が訪中すべきです。
日本は長い間平和な国でした。一方、中国軍は朝鮮動乱やベトナム戦争を戦い、文化革命の内戦を武力鎮圧した荒々しい雰囲気を持っている軍隊なのです。北京の中央政府の命令も無視しがちな実戦部隊なのです。
尖閣諸島近辺で日本の艦艇めがけてミサイルくらいは発射しかねません。中国の艦艇の怖さはその性能の良さにあるのではなく隊員の殺気立った伝統にあるのです。
この様に殺気立った中国の艦艇と対峙している日本の海上自衛隊のご苦労を国民はもっと深く理解すべきです。その上、攻撃されても反撃するなというシビリアン・コントロールに縛られているのです。
皆様はどのようにお考えでしょうか?(終わり)
このブログには自分の外国でのいろいろな体験を整理して75回にわたる連載随筆としてを掲載しました。末尾にある75編の随筆の題目をクリックすると読むことが出来ます。
この様に根気よく書いたのは自分の体験が他の若い方々が外国へ行った場合に役にたつと思ったからです。そして自分の思い出の記にもなると思ったからです。
しかし考えて見ると老人の体験談は役に立たないことが多く、若い方々にとって迷惑なるにことが多いものです。
その理由は時代の変化にともなって日本を取り巻く国際関係が変わるからです。
そして自分が体験をした外国の社会環境が変わってしまうからです。体験談は役に立たない筈です。
日本人と外国人の考え方もどんどん変わるのが普通です。双方の考え方が変われば国際関係も人間のあいだの感情も変わります。
例えば昔の日本人は欧米人だけを尊敬していてアジア人を見下していました。昔の日本の国際関係はそんな考えがもとになって出来上がっていました。
このような考えを持った日本人がアジアへ行けば相互に尊敬しあい、良い友情関係を築くことは困難です。
そして欧米に行ってもアジア人を軽蔑していることが分かってしまうと欧米人はその不公平な考え方を忌み嫌います。すると人格的に良い関係を築くことが出来ません。
そんな偏った考え方を持って外国へ行き、そこで体験したことを書いても現在の若い方々にとっては何にも役に立ちません。
その上、最近の日本人は人種差別をしなくなり、世界中の国々へ公平に散在しています。いろいろな国々に住んで仕事をしたり遊んだりしています。
このうような時代になると日本人と外国人は真に善い人間関係を作れるようになります。世界の国々で好きな国を統計的に調べると日本がいつも上位に入ります。
この様な時代になってもなお役に立つ自分の外国体験とは何でしょうか?若い人々が読んでも時代遅れでないと感じる書き方はどうすれば良いのでしょうか?
そんなことを考えながら、これから外国に行く若い人々へ送る書として書いたものが「外国体験のいろいろ」と題する連載記事です。
体験したのは1960年からですので昔の事が多いです。
書いている時、呪文のように唱えていたことがあります。それは「全ての民族の文化には優劣が無い!」という呪文です。そして欧米の植民地主義で深く傷ついたインド人や、中国人や、ベトナム人へ対する暖かい同情心を忘れないようにしました。
また欧米人へ感情的な反発をしないようにし、彼らの長所や美点も公平に書いたつもりです。
最近、日本の若い人々は多くの外国で献身的なボランティア活動をしています。立派です。その事を考えると私の外国体験は非常に狭い経験だったと思っています。偏った体験だったとも思います。
それにしても若い方々が以下の体験談の一つでもお読み下さいますように祈っています。
それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
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外国体験いろいろ(1)と(2)ー随筆シリーズ@地下室で見た中国人の本音:外国体験のいろいろ(3)-随筆シリーズ◎帆引き舟に驚く西洋人:外国体験のいろいろ(4)ホンダバイクの奔流―サイゴン :外国体験のいろいろ(5) 温顔の将校ホーチーミン:外国体験のいろいろ(6)没後50年・安井曽太郎展:外国体験のいろいろ(7)科学研究と経済活動:外国体験のいろいろ(8)「封建時代を背負ったドイツ人達」:外国体験のいろいろ(9)「戦死者を悼む気持ちは同じ」:外国体験のいろいろ(10)中国人の植民地主義への怨念:
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外国体験のいろいろ(11)豊かな人生とは?アーミッシュのこと、:外国体験のいろいろ(12)「現存する中世の村人たち」:外国体験のいろいろ(13)アメリカの結婚祝い:外国体験のいろいろ(14)アメリカ流情報の分析のしかた:外国体験のいろいろ(15)霞ヶ浦の魚の食文化―佃煮の郷愁:外国体験のいろいろ(16)アメリカの離婚―光と陰:外国体験のいろいろ(17)画家とパトロン:外国体験のいろいろ(17)河野秋邨画伯の補足:外国体験のいろいろ(17)の抜粋@画家や芸術家を支援する西欧のパトロン達の重要性:外国体験のいろいろ(18)親切で寛容なインド人:外国体験のいろいろ(19)ドイツ文化の暗さとシュツットガルト:
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=====参考資料:ローテンブルグの思い出=========