冬の北海道には大雪原が広がっています。特に富良野では優しい曲線を描いた丘が続き、晴れ上がった日には幻想的な風景が輝いています。
その富良野に住んで美しい写真を沢山掲載したブログを作っている方がいます。
「あとみん」さんという方で、ブログ名は、「富良野健康生活」で、URLは、
http://furano2008.blog95.fc2.com/blog-entry-1494.html#comment です。
このブログを見ると元気が出て、健康になったような気分になります。そこで何度か写真をお借りしてこちらのブログでご紹介してきました。
「あとみん」さんはご主人と甘えん坊の犬との3人暮らしです。
そしてノルディックウオーキングのリーダーとして地域の人々と共に富良野を縦横に歩いて雪道を楽しんでいます。今日は久しぶりに「富良野健康生活」から写真をお借りしてノルディックウオーキングで雪道を楽しんでいる様子を示します。
まず雪道の写真です。
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そしてノルディックウオーキングを楽しんでいる人々の写真です。
実は私も先週、山小屋の入り口で車が雪で埋まってしまい、富良野のノルディックウオーキングの写真を思い出しながら雪道を歩いてきました。下はその時に撮った写真です。
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こんな記事を書いていると又山の雪道を歩こうという元気が出て来ます。皆様も元気な気分になりますようにお祈り致します。(終わり)
第二次大戦中のドイツ人によるユダヤ人の大量殺戮ほど残虐なものは無いと思います。
しかし、はるか遠いヨーロッパで起きた事件であり、我々日本人には生々しい記憶がありません。その上、事が起きてからすでに70年ほど経過しましたので忘れている人も多いと思います。
昨日、テレビでチャップリンの「独裁者」という映画を見ました。ヒットラーの独裁とユダヤ人の迫害を描いた映画です。
このユダヤ人の大虐殺はホロコーストと呼ばれドイツ人の大きな負の遺産になっています。しかし視野を広げて考えると、この事件はヨーロッパ全体のユダヤ人迫害の歴史の延長上にある一駒なのです。
ヒットラーに協力したヨーロッパ諸国の民衆の罪でもあるのです。
そしてホロコーストに見られた残虐性は人類の普遍的な本質とも理解できます。規模こそ小ですが宗教の違いによって他民族を迫害したり、殺戮した事件は人類の歴史に枚挙にいとまがありません。
現在、日本は小さな領土問題で中国と争っています。こんな時、人類共通の悪魔の心を捨てるためにもホロコーストをもう一度思い出してみたいと思います。
さて、ホロコーストは第二次大戦中におもに東ヨーロッパとドイツ占領地域のロシアで起きました。
600万人とも言われるユダヤ人の大部分は東ヨーロパとソ連西部地域から狩り集められたのです。
この大量殺戮は、そこに住んでいたキリスト教徒の協力があったればこそ可能だったと考えるのが自然です。ヒットラー個人にだけ罪を負わせるのは行き過ぎと考えるのが公平な見方でしょう。
一体、東ヨーロッパやソ連のドイツ占領地域では何が起きたのでしょうか?少し冷静に、そして客観的に考えてみたいと思います。
我々日本人は東ヨーロッパ諸国の歴史や文化にあまり興味がありません。
明治維新以来の富国強兵の役に立たない国々であった為です。大日本帝国の軍隊組織は英国、フランス、ドイツを参考にし作られました。軍艦も戦闘機もイギリスなどの西ヨーロッパの国々から輸入したのです。チェコの機関銃以外、東ヨーロッパから輸入したものはあまりありませんでした。
その上、東ヨーロッパ諸国は第二次大戦後、ソ連の衛星国になってしまい、情報は途絶えてしまいました。
1945年から1989年の「ゴルバチョフによる情報開示」まで東ヨーロッパの情報日本へ来なかったのです。
従って、私は何故、アウシュヴィッツ強制収容所がポーランドに存在したか?その理由が全然 理解出来ませんでした。
しかしポーランドの悲劇を少し調べて見て分かりました。ポーランドには一番多くユダヤ人が住んでいたのです。270万人以上です。ヒットラーがユダヤ人絶滅の為には、まずポーランドのユダヤ人を殺すのが一番効率の良い方法だったのです。
そしてソ連のドイツ占領地域やハンガリーやチェコスロヴァキアなどにも多くのユダヤ人が住んでいたのです。
他の地方、例えばフランス、ドイツ、オランダ、ベルギーなどのユダヤ人は数も少なく、集める労力がかかり過ぎ、その殺戮率も少なくて終りました。
それに比べて、ポーランドのユダヤ人は99%殺されたのです。
ヒットラーによって殺されたユダヤ人は600万人と言われています。その出身国を以下に示します。ポーランド、ソ連、ハンガリーがず抜けて多いことにご注目下さい。
その原因はユダヤ人の人口が東ヨーロッパからウクライナ、ベラルーシ、ロシアに多かったからです。
・・・・・・・・「ドイツ人に殺されたユダヤ人 の出身地」・・・・・・・・・・・
ドイツ: 165,000 、オーストリア: 65,000 、フランスおよびベルギー: 32,000 、
オランダ: 10,000以上 、ギリシャ: 60,000 、
ユーゴスラヴィア: 60,000 、チェコスロヴァキア: 140,000以上、
ハンガリー: 500,000 、ソ連: 2,200,000 、ポーランド: 2,700,000
この他も合計すると1100万人前後(ユダヤ人600万人、非ユダヤ人500万人)となる。(数字の出典:Wikipediaの「ホロコースト」の項目より)
歴史的に西ヨーロッパ諸国ではキリスト教徒によるユダヤ人の迫害が続いたので東のヨーロッパ地方へ逃げて、移住して行ったのです。
東ヨーロッパでのヒットラーの殺戮が始まると、その地域のキリスト教徒がユダヤ人の逮捕と収容に協力したのです。人間とは権力に弱く、その上、他民族を支配、抹殺したいという本能を持っている悲しい存在なのです。
さて一方、日本では第二次大戦後68年間戦争がありませんでした。
皆が戦争のことを忘れ、その悲惨さも忘れようとしています。そしてユダヤ人の大量殺戮を忘れかけています。
ヒトラーとその協力者が600万人ものユダヤ人を理由も無く殺したのです。
そのドイツと日本は軍事同盟を組んで共に第二次世界大戦を戦ったのです。その事を考えると日本人には罪が無かったのでしょうか?
結論だけを先に書けば、ホロコーストに関しては日本人は完全に無罪なのです。
何故、ユダヤ人の大量殺戮に日本人は責任が一切無いと言えるのでしょうか?
日本軍部はユダヤ人を満州へ移民させ救おうとしたのです。その詳細はこのブログでも紹介した記事、奇想天外!関東軍のユダヤ人の大規模救済計画ー河豚計画 にあります。
この日本人の行いは現在のユダヤ人の間では有名な話になっているそうです。上の記事をご覧下さい。
それはそれとして、ユダヤ人の殺戮の背景には、長い間連綿として続いて来たユダヤ教徒とキリスト教徒の宗教的敵対関係が存在していたのです。
そのように理解するのがごく自然な理解の仕方と信じています。
悲しい事です。宗教の対立で殺し合うことこそ愚かなことはありません。
イエス様は汝の敵を愛せと言いました。人を殺してはいけないとも言いました。それなのにヨーロッパ人はその教えに反して大量殺人をしたのです。
私はキリスト教徒なので残念です。悲しいでです。一旦戦争が始まるとヨーロッパ人は神に背き、イエス様に逆らって殺戮の狂気に酔いしれたのです。
幸いにも佛教国だった日本の歴史には、宗教の対立でこれほど大規模な殺戮はありません。日本人が西洋人より優しい文化、柔らかい文化を持っていると思うのは間違いでしょうか?
しかしよく考えてみると日本人も西洋人と同じだった時代もあったのです。江戸時代の禁教令では30万人のキリシタンを拷問にかけて殺したのです。
人類の残虐性は皆同じです。普遍的な「悪魔の心」も持っているのが人間の本質なのです。
日清戦争、日露戦争、日中戦争、満州事変、太平洋戦争のような事が二度と日本民族に来ないようにお祈りせざるを得ません。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。
後藤和弘(藤山杜人 )
下の写真は長崎にある26聖人の像です。彫刻家、舟越保武氏の作品です。
その下の写真は昨年11月に伊東の海岸から初島を撮った写真です。上の記事が暗い話だったので気分転換をして頂くためにお送りします。
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舟越保武作品画像集:http://www.google.co.jp/search?q=%E8%88%9F%E8%B6%8A%E4%BF%9D%E6%AD%A6+%E4%BD%9C%E5%93%81&hl=ja&tbo=u&tbm=isch&source=univ&sa=X&ei=XisjUYDOEu6MmQWnuoG4Cg&ved=0CCsQsAQ&biw=834&bih=559
舟越保武:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%9F%E8%B6%8A%E4%BF%9D%E6%AD%A6