山梨県の山林を少しだけ購入して小屋を建て、静かな夜を過ごす。冬の夜は薪ストーブを焚いて楽しみます。夏の夜は、小川の流れる庭でキャンプファイヤーを焚いて、ビールをゆっくり飲みます。
こんな趣味を1975年から35年間続けています。有名な別荘地に別荘を建てるより桁違いに経済的な趣味です。
これから山林の中の小屋の趣味を始めて見たいとお考えの方々の為にご参考になる情報をお送りいたします。
@山林の大体の値段を調べておく
交通の不便な山林なら坪あたり1万円くらいです。また、未整地の雑木林なら坪4000円から5000円が場合もあります。従って100万円の予算があれば100坪くらいは買えるわけです。ただ注意すべきことは、坪1万円で100坪といっても半分は大きい石がゴロゴロしていて宅地にはならないとか、半分が急傾斜で平地は半分ということが多いのです。しかし宅地に使えない部分は自分好みの庭に出来ます。これがもう一つの楽しみになる場合が多いのです。
未整地の雑木林が坪4000円という場合は1000坪、2000坪とまとめて売っています。交渉で200坪でも売ってくれるようにしなければ総額100万円を越してしまいます。土地の値段については出来るだけ多くの人々に聞いてみることが大切です。
ご自分の予算を考えながら少し時間をかけて納得の行く所を買います。
都会地で宅地を売り出すときは、土地は区画され4隅には境界石が入れてあります。しかし山林ではそんなものは有りません。都会の宅地とは異なる独特の問題が山積しています。そこで以下に問題になる項目を列挙します。売ってくれる人へ以下の問題を丁寧に聞くことが大切です。
@山林購入時の注意事項
(1)山林、雑木林の真の所有者を探すこと、(これが分からないことが少なくありません)
(2)市役所や村役場へ行き購入後、山小屋を建てて良いか否か相談する、
(法務局出張所へ所有者変更の登記をして地目を山林から宅地へ変更可能か?)
(3)建てた後、不動産税は幾らになるか関係役所で調べておく、
(4)購入予定地まで車が入れる公道が有るか否か?
(一年の半分は積雪で車が通行不可能でも公道である必要がある)
(5)周りの山林の持ち主から人間だけ通うれる道なら作っても良いという許可をとっておく、
(車の入れない季節は徒歩で小屋まで行かねばならないので)
(6)山林の下の里の人々へ色々聞いてみる、
(従来、村人はその山林をどのように使ってきたか?山崩れや鉄砲水が有ったか否か?)
(7)購入する山林の4隅へ売主合意の上で境界石を入れる。
(境界が分からず小屋を建てあとで自分の土地でないことに気がつくこともある。)
兎にも角にも山林を買うことは大いなるアドベンチャーです。運不運も関係します。
それだけに大変面白い趣味の出発点になります。
このブログではもっといろいろな参考情報が掲載されています。
フォトアルバム「山林の中の小屋」の説明の文書12件の総目次を掲載します(このブログの2008年9月1日掲載記事です) を合わせてご照覧下さい。
今日も皆様のご健康と平和をお祈り致します。藤山杜人