後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

人間同士の差別の解決へ向けて(4)在米25年、私はこうして差別を超えた

2010年04月21日 | インポート

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ここにモンタギューさんの在米25年間の差別がつきまとう生活の様子をご紹介致します。

私の差別に関する掲載記事へ対して公開コメントとして頂いたのを2つ繋げて編集したものです。差別を克服するのは自分の心の持ち方です。この結論に到達したいきさつが明快に分かります。皆様のご参考になれば幸せです。なお彼女は、「モンタギューたより」http://cyamazaki-heineman.blogspot.com/ というブログを書いていらっしゃいます。興味深い記事がありますので、あわせてご覧下さい。

========モンタギューさんからの公開コメント=========

最近は一切の差別をあまり気にしないような心境になりました。

こうした心境になったのも、在米25年の足跡がありました。最初、80年代にフロリダへ語学留学したおりのホストファミリーが黒人家庭でした。日本人から「ブラックイングリッシュを習いに来たのじゃないんだから、やめろ」と言われた事もあました。

私を受け入れてくれた人は黒人のシングルマザーでした。高級な住宅街に住み、職業は学校の校長先生でした。黒人のホストは差別されているのを当然と受け止めていました。

白人達との近所付き合いはなく、ラテン系からも差別されてました。英語の分からなかった私には、それが階級差別なのか、個人へのやっかみなのか、肌の色が原因なのか分かりませんでした。自分への風当たりが強いのも己の英語のアクセントのせいだとも思ったものでした。

ハイネマンという家名の夫の家族に認められてもらえたと感じたのもほんの数年前です。未だに英語でからかわれ、子どもや夫からはママは冗談が通じないといわれます。自分の境遇を笑い飛ばせないで、すぐに怒ったり、いらだちを感じます。

相手の胸に飛び込んで逆に嫌みたっぷりにからかってやるぐらいの気持ちになれたらどんなに良いだろうと思ったこともありました。

でも今、一番人の目が気になるのは、在米の日本人と付き合う時です。日本語で話し、同年代の人と時代を共有した事を話すのは楽しいものです。でも気を遣ってしまいます。

しかし最近は一切の差別をあまり気にしないような心境になりました。

私の努力というより周りがそんな私を認めだしたからだと思うようになりました。

ですから差別は、本人の気持ち次第という事も往々にあるようです。

ところで私のアメリカ人の夫のことを少し紹介します。夫はホスピスも以前していました。日本のホスピスの仕事は具体的にどんなものか知りませんが、アメリカでは本人に心の準備や穏やかになってもらうことを職務としていました。(詳しくは拙ブログで)

それで、義母、義姉、叔母、叔父とここ数年で亡くしたとき、周りにすごく感謝されました。正に本人のみならず、周りの心の準備にもなったからです。

仏教を学んでいる彼から、輪廻を信じないキリスト教の親戚は、七七日忌の意味を聞かされて、残った人々も平穏な気持ちになって行きました。感謝

=========終り================


日本人と桜に関する痛快な、本音のコメントを頂きました!

2010年04月20日 | 日記・エッセイ・コラム

今朝、このブログで、貴方は日本人でしょうか?(1)桜花の愛し方のいろいろ という記事を掲載しました。いつもコメントを頂く yuyuさんという方から痛快なコメントを頂きましたのでご紹介いたします。実は私も昔はこのように思っていたのです。懐かしさと嬉しさが交錯する複雑な気持ちが致します。

なおyuyuさんは郡山のお生まれで、人間国宝レベルの陶芸芸術家です。長い間愛知県にお住まいになっています。

========yuyu さんからのコメント==========

私はへそ曲がりかもしれません。当地で最寄の桜は淡墨桜です。但し,行ってきた人から聞くことは、桜をみるより 人を見てきたという事です。
渋滞はそれはひどいものだったそうです。それを聞くところはすべて敬遠します。
日本人は他人に影響されるのです。人が行くと行きたがる。嗜好が同じだから、集中するのです。それも自分本来の好みではなくて、人から受けた影響なのです。
極言すれば、人と同じことはしたくないのが私の正直な心です。
久々に上京して思うことは、どうしてこんなに群がるのだろうかと言うことです。
通勤ラッシュなどに遭いますと、私の歩みは、後ろから蹴飛ばされそうになります。
人間の本当の姿ではない気が致します。一極集中がさせる混雑です。
そして,最後に「昔の東京は良かったがなあ!」なのです。程よい時代の東京を知っているからです。
徹夜して,場所取りして、桜は「だし」で、酒を飲み交わす。それが楽しい人達の多いことも知っていますが、それは私と別の日本人達だと思っています。投稿 yuyu | 2010/04/20 10:44

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実は私も結婚前は上記のような考え方を持っていました。しかし結婚した相手が原(げん)日本人のような人間で桜が大好きです。そのお付き合いと夫婦円満の為に毎年桜の名所を5、6ケ所も回る生活をして来ました。その訓練のお陰で自分も桜の美しさが深く理解できるようになったのです。

原日本人はルース・ベネディクト女史の「菊と刀」に活写されているように本来の日本人を意味します。家内と私の考え方の相違を深く考えて行くと「純粋な日本人」と「西洋の影響を受け、混じった文化を持つ人」の対比が明らかになります。

この対比は、「貴方は日本人でしょうか?」という主題をもった随筆シリーズでおいおい書いていきたいと思います。(終り)


俗悪でない桜の名所ーー高遠の桜ーー

2010年04月20日 | 日記・エッセイ・コラム

桜の名所には格調の高いところと俗悪なところがあるような気がします。

何が俗悪かという説明は難しいので実例を一つ示します。

高遠の桜を見に行って、ああなんて格調の高い桜木なのだろうかと感心しました。

後から何故そう感じたか考えて見ました。原因はたった一つでした。桜の木々の数が圧倒的に多く、見物客を優しく包んでいるからです。

下の写真をご覧下さい。車が混んで駐車場に入るのに1時間近くかかりました。ところがバスを降りたとたんに香り高い桜花に包まれてしまったのです。城址の山に登り、あちこち散策します。どこへ行っても溢れるような桜花に覆われています。色合いが上品な淡紅色です。

入場料金を取る。屋台店が沢山出ている。人々が群れている。三春の滝桜と高遠の桜は全く同じようです。しかし決定的に違うことは桜木の数です。三春はたった1本ですが高遠は1500本もあるのです。

下の写真はやっと駐車場についた観光バスを桜花が優しく包んでくれている様子です。

そういう意味では私の山小屋の傍の山高の神代桜(三大桜)も人波を覚悟して御出かけ下さい。少しご参考になれば嬉しく思います。(終り)

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沖縄の海兵隊基地の軍事的役割を簡明に書いた新聞記事

2010年04月20日 | 日記・エッセイ・コラム

普天間基地移設について鳩山さんの迷走ぶりには国民の皆が呆れています。アメリカ人も呆れ果てています。

そんな折、今日の読売新聞の13ページ左上に元陸上幕僚長の陸将(陸軍大将)の冨沢 暉さんが実に明快至極な文章を書いています。将来北朝鮮に政変が起き、狂気の軍人主導になり韓国へ攻め込んだ場合の沖縄の米軍海兵隊の戦い方を明快に書いている。これを読めば誰でもアメリカの言い分が正しいことが分かります。

専門家の説明はこんなに分かりやすのです。しかし感心すると同時にその視野の狭さに吃驚もします。

その視野の狭さを2つの事で説明したいと思います。

従来の計画通り、グアムと沖縄北部への分散移転を快く承諾し、日本がアメリカから経済的恩恵を得る戦略が想定されます。冨沢 暉さんの文章には、そのような経済的発想を鳩山さんが持っていなという非難がありません。

経済的発想とは日本側が支出する移設費用の削減交渉です。その上、アメリカがこれから何十基も建設しようとしている原子力発電所へ日本の企業の参加を推進することです。日本の経済を活発にするためのアメリカの具体的な協力は他にも沢山あります。

もう一つは、鳩山さんの考え方が何故間違っているかを説明していません。

鳩山さんは感情的な理由だけで「米軍基地撤廃!」を叫んでいるのです。そのほうが投票の時、民主党へ得票が増えるからと考えているからです。すなわち、民主党の政権維持と自分の権力維持だけの目的で「米軍基地反対!を叫んでいるのです。その代償はアメリカの不信感の増大と、日本の経済的困難性の増大です。国民の経済生活を犠牲にしてまでも自分の権力増大に執着しているのです。

冨沢 暉さんは優秀な軍事専門家です。それだけに論調が狭く、北朝鮮の戦争開始の危険性だけを誇大に論じているのです。ああ、やっぱりシビリアン・コントロールが重要だな!と感じさせる名文です。皆様のご感想は如何でしょうか?(終り)


貴方は日本人でしょうか?(1)桜花の愛し方のいろいろ

2010年04月20日 | 日記・エッセイ・コラム

日本の国籍があるから日本人ですという問題ではありません。日本の文化を愛しているかどうかによって日本人であるか判定しようとする随筆シリーズです。

私は日頃何気なく見落としている我々の生活の中に日本文化固有のものを再発見しようとしています。民族固有の文化を強く愛している人を純粋な日本人と考えたいのです。人間としての普遍性と民族特有の違いを明確に対比出来ればこの随筆シリーズの成功と思います。

下に2枚の写真を示します。上は日本三大桜(三春滝桜(福島県三春町)、淡墨桜(岐阜県本巣市)、神代桜(山梨県北杜市) )の一つの三春の滝桜です。まだ2分咲きですが人々が有名な神社を参拝するように行列を作っています。

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それに対照的な写真を下に示します。山里の休耕田の周りに桜木を植え、鑑賞して楽しんでいます。そばの道路を通過する車に乗っている人々へも楽しんで貰うとしています。長野県の高遠の桜を見に行くとき車窓から撮った写真です。

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山里に住んで居て、この桜木を育てている人の心の優しさが伝ってきます。純粋に桜花を愛しています。

有名な桜を見に行くのは、その固有の美を楽しみたいのです。その上、それを神木として幸多き事を祈りたいのです。そして有名なものは何でも見てみようという好奇心も加わります。一本の巨木が毎年、何十万もの人々を集めているのです。

三春の滝桜の駐車場へ入る手前4kmから長蛇の車列です。4kmの道から駐車場へ入るまで60分かかりました。駐車場は広く農業用地をつぶして乗用車と大型バスがえんえんと停まっています。滝桜へ続く数百メートルの道路の入り口では入場料を取っています。道路の両側には無数の店が出ています。これは一大産業のようなものです。桜花の咲いている二週間で一年間の収入を得るような勢いです。こうして三春の滝桜を愛して、見に来る人々はまぎれもない日本人です。

その一方、山里にひっそりと桜木を育てて、愛している人もまぎれもなく日本人です。

その楽しみ方や愛し方はいろいろです。しかし桜に特別の感情を持っている人々を日本人と思えます。それが証拠に外国人へ桜花の話をしてみます。彼等は花々の美を愛していますが、桜だけへ特別な感情を持っていません。

さて貴方は桜花へ特別な感情をお持ちでしょうか?

今日も皆様のご健康と平和をお祈り致します。藤山杜人


ピンク色の鮮やかなタカトウコヒガンザクラの写真をお楽しみ下さい

2010年04月19日 | 写真

訪問した4月16日は気温3度の冬のような曇り日でした。高遠城址の山に数百本のタカトウコヒガンザクラが満開でした。ピンク色が濃く、花が小さいのが特徴です。

残念ながら曇りの暗い日で、写真写りは悪いです。しかし肉眼でみると花々の瑞々しさと、桜木の多さに圧倒されました。都会の桜の名所とは空気と土壌が違います。

桜の新鮮な美しさが身をつつみ、陶酔した気分で散策しました。そんな様子をご想像しながら写真をお楽しみ頂ければ嬉しく思います。

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アメリカで起きている大きな保守・反動運動・・・ティー・パーティ運動

2010年04月19日 | 日記・エッセイ・コラム

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アメリカで急速に広がっている社会運動にティー・パーティ・ムーブメント(茶会運動)というものがあります。オバマ大統領へ反発する市民グループが連合して、全米を吹き荒れる嵐のように広がっているそうです。

オバマさんが多額の税金を使って昨年、金融危機で倒産しそうになった銀行を救済したことに大反対しています。多額の税金を使う国民皆保険へ大反対です。各地で大規模なデモが行われています。

この運動に参加している人の89%は中産階級の白人と報道されています。

アメリカがここまで強大になり、世界をリードするようになったのは小さな政府(小さな税金)と弱肉強食の自由競争が原動力になって来ました。自由競争で負けた銀行は潰れるのが当然です。それを政府が助けるとは言語道断です。健康保険へ加入するか否かは個人の自由です。それへ政府が勝手に干渉して国民の全員を強制的に健康保険へ加入させるのは従来のアメリカの発展の原因を潰すものです。

結果として白人の中産階級の税金が増加し、低収入の黒人が利益を受けるのです。弱肉強食の自由競争社会だったからこそアメリカは世界一の国家になったのです。差別社会はいけませんが自由競争で勝者と敗者が出来る格差社会をもっと強力に推し進めましょう!こういう思想にもとずいた社会運動です。昔からの伝統的な考え方なので、保守反動運動と呼ぶことが出来ると思います。

日本ではこのような考え方は否定される傾向にあります。従ってティー・パ-ティ運動は理解されにくく、結果として関心も集まりません。しかし注意深く観察する必要があります。必ず日本へ色々な意味で大きな影響が出ると思うからです。最近の報道について感想を書いて見ました。(終り)


またまた巨大なシイタケが10ケ出て来ました!

2010年04月19日 | うんちく・小ネタ

2008年の5月22日掲載記事のように、山林の中に住んでいる鬼家(オニイエ)雅雄さんからシイタケ菌を植えつけた雑木丸太5本とナメコ菌植え付けの丸太1本を貰って来ました。太く重い丸太6本です。鬼家さんが数ケ月にわたり、伐採、丸太作り、キノコ菌を植え付けしたシイタケの原木です。それ以来、庭の畑に置き、時々水をやり続けて来ました。 (昨年は4月7日、巨大なシイタケが2個出来ていました。実に11ケ月の後のことです。2個出てきたことは、その後も次々とシイタケが出てくることを意味していると思い今年も待っていました。 ところが今年は2月15日に5ケ出て来ました。その後の3月2日に6ケ出てきました。そして3月17日は大きなシイタケが2コ出て来ました。これで3月17日までに通算15コのシイタケがとれたことになります。)

ところが今日はまたまた巨大なシイタケが10ケも出て来ました。下の写真は原木についたままの写真です。10ケ全ての写真は省略します。自然の生命力の不思議さに感心しています。

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波が牙を剥く、荒海を名古屋から仙台へ渡る

2010年04月19日 | 写真

4月16日午後7時、「いしかり」、名古屋港出港。春の低気圧が太平洋上に3つも連なる悪天候。

一晩中船が揺さぶられる。17日の昼間も同じ。荒天のため船足が19ノットから16ノットまで下がり、32000馬力のエンジンでもそれ以上出ない。1時間遅れで、17:40時、仙台港着岸。

船内は揺れが激しく歩行困難。しかし若いころから酒を飲んで千鳥足で歩く練習を積んでいるので、大千鳥足でも歩き回れる。シアターでは予定通りの演目をしている。レストランでジョッキを傾けながら揺れる船旅を楽しむ。夜も大きなハンモックの中で寝ているようで快適である。ヨットを24年間して来たので「適当な船の揺れ」が楽しい。家内も同じ。下手な写真をお送りします。荒れる海の様子をご想像して頂ければ嬉しく思います。

尚、航海中の船の写真は乗った船と同型の姉妹船、「きたかみ」がすれ違ったときのものです。

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雪山に絢爛と咲く桜花をお楽しみ下さいー福島の花見山

2010年04月19日 | 写真

4月17日は突然の春の雪でした。その翌日は晴れ上がり、青空が広がりました。福島の郊外に個人が作りあげて、一般へ公開している「花見山公園」があります。

花見につきものの宴会が禁止されているので、人々は静かに花々を見つめています。

昨夜の雪で覆われた山に桜とコブシ、モモ、レンギョウなどが絢爛と咲いています。写真をお楽しみ頂ければ嬉しく思います。

今日も皆様のご健康と平和をお祈り致します。藤山杜人

(参考:1960年昭和35年)頃、土地の所有者である阿部一郎が「花見山公園」と命名し、善意により無料開放を始めた。観光地化した現在も私有地であるため、花見でよくみられる宴会は禁止されている。同公園周辺の花木も私有地内に咲いていることがほとんどである。このような立地条件であるため、散策しながら花見をする観光地となっている。同公園周辺の花木も私有地内に咲いていることがほとんどである。)295 296 299 300 326


高遠の桜、名古屋から荒れる太平洋を仙台へ、花見山の桜、三春の滝桜への旅

2010年04月18日 | 日記・エッセイ・コラム

高遠の桜、名古屋から荒れる太平洋を仙台へ、花見山の桜、三春の滝桜への旅から帰って来ました。

高遠の桜は圧巻でした。タカトウコヒンガンザクラはピンクが濃く、小ぶりの花が可憐です。盛り上がるように咲き豪華です。城址の山に一面に咲いていてその本数の多さに驚きました。小金井桜や隅田川沿いの都会の桜と違い活き活きしていて自然な輝きに溢れていました。

名古屋港を出て、すぐに海が荒れ出しました。波頭が白く砕け、大波が船を叩きます。乗員もめったにない時化という。歩くのが困難くらいの揺れが夜通し続きました。荒れる太平洋を22時間も航行する経験は初めてです。大変愉快な経験でした。ベットに寝ていると巨大なハンモックに乗って揺れているようで心地良いのです。しかし逆風なので仙台港へは1時間遅れで着岸しました。

その夜は伊達の牛タンの夕食の後、福島のホテルに泊りました。

翌日は福島の郊外の花見山の桜を見ました。個人的な好みですが、私はこの桜の風景に一番感動しました。モモ、コブシ、モクレンなど種々の花が混じり、パステル画のような穏やかな景色です。吉野山の桜よりも感動しました。歴史のある吉野山が好きな人々が居ますが、歴史抜きに純粋に風景として鑑賞すると花見山の方が好きです。

郡山のそばの三春の滝桜は有名で,観光客の多さでは日本三大桜で抜群です。しかしまだ3分咲きでした。過去3回行きましたが何時も2、3分咲です。今回も落胆して帰ってきました。

写真は編集して明日に掲載致します。おやすみなさい。藤山杜人


洗礼を受けたキリスト教徒の「たてまえ」と本音

2010年04月18日 | 日記・エッセイ・コラム

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この記事は15日に書いています。18日の日曜日の朝に自働的に投稿する設定にしてあります。

日曜日に掲載する記事なので、キリスト教の話を書こうと思います。

私は1971年にカトリック立川教会で塚本金明神父様から家内と共に洗礼を受けました。もう39年も前の事です。

日常の生活ではキリスト教信者として「たてまえ」と本音を使い分けています。周りに不要な摩擦や、いさかいが起きないようにしています。

信者である以上、「たてまえ」としてイエス様の行った奇蹟は全て本当のことと信じています。しかし本音としては科学的に無理な奇蹟は疑う時もあります。それどころかイエス様の処刑後の復活も疑う時もあります。しかしたてまえの上では全て100%真実ですと言い放ちます。

科学的に無理な事を疑っている時間帯は無宗教の人々と同じ気持ちになっているのです。しかし、ここが「肝心かなめ」のことですが、全ての奇蹟とイエス様の復活を信じている時間帯が毎日少しづつあるのです。信じている時間帯は自分も幸福感で満たされます。しかしその幸福感だけが一生持続するわけではなく、いろいろな雑念が湧いて来ます。こういうふうに書くこと、それが本音です。

毎週、日曜日毎にミサへ出席することは億劫です。しかしミサが始まれば楽しいものです。特に、「信仰宣言」や「主の祈り」を唱えている時は本当に楽しいものです。安堵感と解放感がみなぎります。

他の宗教でも、こういう感じを持つことが出来ると思います。無宗教の人々でも何か不思議な運命や神々の力を感じる時が少しあると思います。

私が毎日、「今日も皆様のご健康と平和をお祈りします。藤山杜人」と書いているのは冗談ではありません。神さまへそうなるように1分間だけお祈りしているのです。その1分間が楽しい時間なのです。

洗礼を受けたキリスト教徒は常に唯一の神とイエス様を信じているというのが建前です。しかし、本音では結構疑っている時間帯も長いのです。無宗教の人々と同じ人間なのです。それはどちらにしてもあまり大きな違いはありません。(終り)

今日も皆様のご健康と平和をお祈り致します。藤山杜人


17日はこの船で太平洋を名古屋から仙台へ北上しています

2010年04月17日 | 日記・エッセイ・コラム

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今回の旅は16日早朝に東京を出発し、バスで高遠の城跡の桜を見物して、午後7時に名古屋港出港の太平洋フェリーの「きそ」に乗ります。太平洋上の航行中に一晩眠り、今日の17日は一路、仙台港に向けて航海を続けます。仙台港には午後、4時40分に着岸します。17日の夜は福島市のホテルに泊ります。18日は花見山公園へ行き、花々を楽しんでから帰京する予定です。

太平洋フェリーの大型フェリーには既に4,5回乗っていますが、フェリーの構造がゆったりしていて、ロビーもレストランも劇場も豪華です。一泊の太平洋の船旅を充分楽しめます。日本丸や飛鳥などの所謂、豪華客船、ほどではありませんが船内の全てが良く出来ています。夜の劇場のプログラムも充実しています。

帰宅後、その写真をご報告いたします。

この記事の原稿は15日に作りました。掲載の日時を設定しておくと自働的に掲載されます。18日の夜遅く帰宅の予定なので、詳しいご報告は19日に致したいと思います。

上の写真はWikipediaの「太平洋フェリー」の項目のページから転載させて頂きました。(続く)

4月17日も、皆様のご健康と平和をお祈り致します。藤山杜人


人間同士の差別の解決へ向けて(3)人種差別撤廃のための決定打2つ

2010年04月16日 | 日記・エッセイ・コラム

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(写真の出典:http://www.kitakaido.com/daisetsu/biei/biei_11.html )

白人と黒人の座る椅子を別にする。レストランも劇場も白人用と黒人用と別にする。そんな時代は流石に過去のものとなりました。しかし心の中の差別は根強く人々に棲みついているものです。人間の性(さが)ですね。

しかし心の中の差別感をも解消する決定打があると信じています。自分の経験から出た解消方法です。

私が外国で冷たい差別の視線や言動を浴びたことは数回あります。その場所は決まって白人だけが固まって暮らしている閉鎖的なところでした。北欧やフランスの田舎町やアメリカ中西部の白人だけの田舎町です。それで分かったことです。違う人種が混じって生活をするのが差別解消の第一歩です。しかしそれだけではダメです。違う人種の人と友人になったり、共同で仕事をするのが必要です。勿論結婚するのが一番簡単な人種差別解消法です。要するに人間として裏も表もさらけ出して付き合うことが人種差別解消の決定打になるのです。

ベトナム戦争はベトナム人にもアメリカ人にとっても大きな悲劇でした。戦争の時には、黒人と白人が一緒に戦線に出ます。敵の攻撃に会い、混乱する戦線では白人も黒人もありません。あるのは勇敢に応戦して自分を守ってくれる友人かそうでないかだけです。ベトナムへ出兵した韓国兵も勇敢に戦いました。戦後帰還した白人のタクシーの運転手から韓国兵への讃辞を聞いたことがあります。おまけにタクシー代までまけてくれました。私を韓国人と思ったのです。人種が違っても、命をかけて一緒に戦場に出れば差別感など無くなるのです。

さて差別感撤廃のもう一つの決定打は自分の心の中にあります。私は外国で差別されたことがありませんと言う人がよく居ます。とても心の美しい人か、運の良い人か、 差別の視線を感じないくらい鈍感な人、あるいは嫌な思い出は忘れてしまったのです。

しかし「目は心の窓」です。差別の視線を受けたらすぐに分かるものです。嫌な気分になります。その瞬間が重要です。私は「差別する人の方が悲しい人なのだ」と考えることにしています。すると嫌な気分が消えてしまいます。それと同時に先方も私の心を察して、差別の視線が止まります。差別の視線に対して憎しみの視線を返さないことです。エレベーターの中などではこちらから挨拶の声をかけます。道路ですれ違う時もニッコリしてあげます。この方法が差別撤廃の第二の決定打です。

如何でしょうか?皆様のコメントを頂ければ嬉しく思います。(終り)

今日も皆様のご健康と平和をお祈り致します。藤山杜人


普天間基地の返還は無し、従来通り海兵隊が使い続ける

2010年04月15日 | 日記・エッセイ・コラム

Mcas_futenma1 普天間飛行場が占める土地のうち、およそ90%は私有地です。このため、年間61億円を越える賃借料が地主に支払われ続けています。ですから返還が進行しなければ地主の収入が保証されるのです。一方、鳩山首相が非現実的な移設案をいろいろ提案しています。アメリカ政府にとって一番良い結果は、2800m級の滑走路を持っているこの基地を従来通り使うことです。

アメリカ軍は海兵隊を沖縄に置いておくと、いざ戦争勃発という時に敵前上陸の時期を失しないのです。

ですから鳩山さんの非現実的な提案を交渉のテーブルの上に載せないで、のらりくらり引き延ばしているのです。

その結果、日本国民はいらいらし続けています。精神安定上、大変良くない状態です。それよりも何よりも沖縄本島の住民が島の真ん中に大きな基地があって毎日、危険な思いをしています。交通渋滞の原因になっているのです。

鳩山さんの思いつきで色々な夢のような話が出ますが、今後もそれが続くでしょう。

民社党は衆議院で多数を持っているので総理大臣の交代も、解散もなく4年の任期満了まで普天間基地問題は一切進展しないと想定するのが賢いと思います。

皆様はどのようにお考えでしょうか?(終り)