おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

国鉄・勝田線廃線跡をたどる(「志免緑道」)。その3。

2013-03-21 19:56:52 | 鉄道遺跡
 県道24号線「福岡東環状線」という広く車が激しく行き交う道路を突っ切って緑道(勝田線廃線跡)は続きます。
その交差点名「南里(みなみざと)駅前」。すでに廃止された駅の名が信号機に残っていました。
この付近に「南里」駅があったようです。
小川に架かる橋の格好は皆、このようにトラス鉄橋を模したような感じ。運行当時はガーター橋だったと思われますが。土台はかつての鉄橋のまま?
このあたりになると、のどかな田園風景が広がります。
土台のコンクリートは鉄道当時のままのようです。
別の角度から見たところ。
橋のようす。歩行者・自転車専用ということが徹底されています。
目の前が大きく開け、巨大ショッピングモールの出現。「イオンモール福岡」。廃線跡・緑道はいったんなくなります。
それにしてもバカでかい建物。地べたの駐車場の広さも都内ではありえないほどの大きさ。さらに屋上にも駐車場。車がひっきりなしに出たり入ったり。「農道につき一般車進入禁止」の立て看板が入口付近にあって、何だか不思議(どの道を指しているのだろう)。

名称:イオンモール福岡
開店日:2004年6月4日
所在地:〒811-2303 福岡県糟屋郡粕屋町大字酒殿字老ノ木192-1
面積:敷地面積…約217,000m²
   延床面積…約106,000m²
   商業施設面積…約83,000m² ※総賃貸面積
駐車台数:約5,200台

 映画館から専門店・・・、なんでも近畿以西では最大級のショピングセンターらしい。

道路を渡ると、再び緑道(廃線跡)が始まります。(しかし、横断歩道もなく、遠くの方に信号機が見えるのみ。しかたなく柵を越えて向こう側に。こんなところで事故ったら一生の不覚になりかねない。見ると、孫を連れたおじいさん、二人でさっさと渡っていた、さすが地元!)
 しばらく進むと、今回の最大の見所へ到着することになります。ここまでの所要時間。「福岡空港」から約1時間20分。距離にして約4.5km。

 ここで、「志免町」の紹介を。
志免町(しめまち)は、福岡市東部近郊の町。人口密度は2012年4月1日現在、全国の町の中では最も高い。また、福岡県内では春日市に次いで第2位、更に鉄道路線の存在しない市町村の中でも沖縄県浦添市に次いで第2位である、とのこと。
 町名の由来は、隣町である宇美町にある宇美八幡宮の注連縄(しめなわ)が張られた土地であることから、という説があるらしい。たしかに「志免」=「しめ」と読むのは難しい。
 志免町は、糟屋郡南部一帯に広がる粕屋炭田と呼ばれる炭田地域の中心部にあり、かつては町内に数か所の炭鉱を有し、石炭産業で栄えた。その後のエネルギー革命の影響で、1964年に国鉄志免炭鉱が閉山したのを最後に町内から炭鉱がなくなった。
 現在は福岡市に隣接していることで、ベッドタウンとして住宅が多数建設され、人口が増加している。
 公共の交通手段としてバスしかないことがいいのか悪いのか。そのせいで、鉄道を潰した国鉄の失敗を責める声もあるらしい。何しろ福岡空港へ歩いても20分足らずで、福岡の中心部に行くにも、割と便利な立地条件。よく福岡市に合併しなかったものだ、と思います。
コメント
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