おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

「ロマンスX」(古きよき映画シリーズその27)

2013-03-08 19:08:59 | 素晴らしき映画
原題「Romance」。1999年のフランス映画。
小学校教師のマリー(キャロリーヌ・デュセイ)は、恋人・ポール(サガモア・ステヴナン)とセックスをめぐって関係はぎくしゃくしている。性的な欲求不満で心身ともに満たされないマリー。

 勤め先の学校の校長ロベール(フランソワ・ベルレアン)と密やかな緊縛による性的快感を味わっている。・・・
 妊娠したマリーは出産を決意。妊娠を喜んだポールだが、陣痛が始まった朝も酔いつぶれて起きない。
 マリーは、家を出る前にガス栓を次々に開いていく。そして病院で出産。
 同じ頃、ポールは自宅でガス爆発で死んでしまう。
 
 上映当時、性描写が本番論争を巻き起こし、各国で成人指定を受けた。
 
 ラスト近くは、「生々しい」出産シーン。そして、葬式で終わる。
日本食のお店。
 日本食を好み、難しい本を読み、性的にはきわめて淡泊。いわば今時の「草食系男子」の典型みたいな恋人。一方で、白を基調にした部屋の設定と白い服をまとっている女主人公。校長との逢瀬では濃厚な赤と黒の服、黒の下着。そして、最後は喪服。生と死と・・・。まさに「ロマンス」という題名の意味するものは果たして。日本では、[X]が付されて、成人指定の映画内容であることを暗示するが。あ、[x]ではなくて、[R]か。
 今の日本の、草食系だの何だのと言われる若者たちにとっては、どういう風に受け止められるか。ま、最後の出産シーン。おそらく今時の草食系男子は卒倒するのではなかろうか。

 『寂しい時は抱きしめて』(2005年。原題:Lie with Me)も、若者の「屈折」した性を描いて(セックス・シーンばかりのポルノ映画まがいだった)いたが、この作品、映像的には監督(女性)の主張したい場面が所々にあった。性的な秘密の関係を持つのが、ただ、小学校の校長と教師という設定には・・・。

ロマンスという言葉(日本語的な意味で)のイメージはこの映像くらい。
コメント
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