おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

自転車で転倒!大けがをして28日目。三角巾で右手を。そして、「シェルブールの雨傘」。

2024-12-17 18:47:07 | 大けがリハビリ記

街道旅もできず、職場と病院の行き来で、1週間があっという間に過ぎてしまいます。そういうときは、昔観た懐かしの映画が思い出されます。特に、クリスマスシーズン。皆さんにもそれぞれ思い出す名画があると。

小生にとっては、「シェルブールの雨傘」。

ラストシーンは、クリスマス前の雪の夜。
 ギィ(ニーノ・カステルヌオーヴォ)の経営するガソリンスタンドに入ってきた車の運転席にはかつての恋人・ジュヌヴィエーヴ(カトリーヌ・ドヌーヴ)。助手席には娘のフランソワーズ(実は自分との間の子)。
 喪服姿だったような気が。

 短い言葉を交わし、車はスタンドを出ていく。俯瞰撮影に重なって降りしきる雪の中、テーマソングが流れる。

              
    
監督・脚本: ジャック・ドゥミ
音楽: ミシェル・ルグラン
出演: カトリーヌ・ドヌーヴ
    ニーノ・カステルヌオーヴォ
    マルク・ミシェル
    エレン・ファルナー
    アンヌ・ヴェルノン  

全編音楽のみで他の台詞が一切ないミュージカルであり、映画としては画期的な形式であった。ルグランによる音楽が大評判となり、特に主題曲は世界中で大ヒットした。のちに舞台化もされ、世界各国で上演されている。

第一部 旅立ち 1957年11月-
 アルジェリア戦争ただ中のフランス。港町シェルブールに住む20歳の自動車整備工ギイと17歳のジュヌヴィエーヴは結婚を誓い合った恋人同士。ギイは病身の伯母エリーズと、ジュヌヴィエーヴはシェルブール雨傘店を営む母エムリ夫人と暮らしている。エムリ夫人は2人が若過ぎる事を理由に結婚に反対するが、2人は将来生まれて来る子供の名前(女の子だったらフランソワーズ)を考えたり、自分たちのガソリンスタンドを持つ夢を語り合ったりと、幸福な恋愛を謳歌していた。
 そんなある日、エムリ夫人に莫大な額の納税通知書が届く。切羽詰まっていたエムリ夫人は、娘に説得され、大切なネックレスを売る決心をして、娘を連れて宝石店へ行った。たまたま居合わせた宝石商ローラン・カサールが、その場でネックレスを購入してくれた。
 やがてギイに召集令状が届き、アルジェリア戦争において2年間の兵役をつとめることになった。尽きる事無く別れを惜しむギイとジュヌヴィエーヴ。その夜、2人は結ばれた。ギイは幼馴染みのマドレーヌに伯母の世話を頼み、ジュヌヴィエーヴと永遠の愛を誓い合って、シェルブール駅で別れを告げ入営する。

第二部 不在 1958年1月-
 ある日、エムリ夫人は町でカサールと出会い、食事に招待する。妊娠していることを知ったジュヌヴィエーヴは、ギイからほとんど手紙が来ないことを不安に感じていた。ジュヌヴィエーヴが気分が悪いと休んだ後、エムリ夫人に引き止められたカサールは、ジュヌヴィエーヴに結婚を申し込むつもりだったことを打ち明ける。決めるのは本人なので、押しつけないように頼み、カサールはまた旅に出る。
 手紙で妊娠を知ったギイからは、2月に「男の子だったら名前はフランソワ」と喜びの返事が届く。だが、ギイを待ち続けていたジュヌヴィエーヴは、次第にカサールに心を開き、子どもを一緒に育てようという求婚を受け入れる。結婚からしばらくして、エムリ夫人も店を処分し、娘が住むパリへと移住する。

第三部 帰還 1959年3月-
 足を負傷し除隊となって帰郷したギイはシェルブール雨傘店を訪れるが、店は所有者が変わっていた。ジュヌヴィエーヴの結婚と移住を聞かされたギイは自暴自棄となり、復職した整備工場も些細なトラブルで退職して酒と娼婦に溺れる。朝帰りした彼を待っていたのはエリーズ伯母の死の報せだった。ギイは出て行こうとするマドレーヌに「僕の力になってほしい。行かないでくれ。」と頼み、一念発起し、伯母の遺産でガソリンスタンドを始めることに決めた。立ち直ったギイに、マドレーヌも心を開き、結婚する。

エピローグ 1963年12月-
 ある雪の夜、妻マドレーヌと息子フランソワがクリスマスの買い物に出ていった後、一台の車がギイのガソリンスタンドに給油に訪れる。運転席にはジュヌヴィエーヴが、助手席には3,4才くらいの女の子が乗っている。

 入営の日、シェルブール駅で別れて以来の再会だった。
 事務所で短く言葉を交わす2人。金持ちそうな毛皮のコートに身を包むジュヌヴィエーヴ。娘の名はフランソワーズだと告げ、「会ってみる?」とギイに聞くが、彼は無言で首を振り、「給油が終わったようだ」と言う。
 
 ジュヌヴィエーヴの車が去って行くのと入れ替わりに、マドレーヌとフランソワが帰ってくる。ガラス窓のカーテン越しにが家族3人で幸せに楽しく過ごす様子を映し出す。

1964年の作品。高校生の頃に観ました。感動した映画の一つでした。クリスマスの頃になると、思い出します。

 『シェルブール雨傘店』。

                      

馬喰横山駅近くにある「小宮商店」。すてきな傘屋さん。 


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