ちょっと刺激的な本を読んでいます。
著者のスラヴォイ・ジジェク(Slavoj Žižek,1949年3月21日 - )はスロベニア出身でポスト構造主義系の思想家、哲学者、精神分析家。
難解で知られるラカン派精神分析学を映画やオペラや社会問題に適用してみせ、一躍現代思想界の寵児となった。
この書でも、随所に映画や音楽、さまざまな「偉大な」人物に関わるエピソードをちりばめています。6つの章立てのサブタイトルが、すでに複雑なリズムを刻みながら展開していくかたちを表現しています。
「基本的な社会関係の根源的な変革を暴力と呼ぶなら、異常で悪趣味だとおもわれるかもしれないが、こういえるだろう。数百万人を虐殺した歴史上の怪物たちの問題は、彼らがじゅうぶんに暴力的でなかったということであると。なにもしないことが、ときにはもっとも暴力的な行為となるのである。」
時には、レーニンの逸話を引きながら、思索する(立ち止まって)ことの重要性を説きます。その思索を通して、時代の閉塞状況からの真の解放をもたらす根源的な暴力が立ち上がってくる、と。
そして、音楽の緩やかな時には激しいリズムに乗って(メロディーを奏でながら)、世界中で起こっている、客観的な(別の側面からみれば主観的な)暴力と対峙する暴力のありようについて、熱く語っていきます。
久々に共感しつつ、さらに刺激的な書でした。
著者のスラヴォイ・ジジェク(Slavoj Žižek,1949年3月21日 - )はスロベニア出身でポスト構造主義系の思想家、哲学者、精神分析家。
難解で知られるラカン派精神分析学を映画やオペラや社会問題に適用してみせ、一躍現代思想界の寵児となった。
この書でも、随所に映画や音楽、さまざまな「偉大な」人物に関わるエピソードをちりばめています。6つの章立てのサブタイトルが、すでに複雑なリズムを刻みながら展開していくかたちを表現しています。
「基本的な社会関係の根源的な変革を暴力と呼ぶなら、異常で悪趣味だとおもわれるかもしれないが、こういえるだろう。数百万人を虐殺した歴史上の怪物たちの問題は、彼らがじゅうぶんに暴力的でなかったということであると。なにもしないことが、ときにはもっとも暴力的な行為となるのである。」
時には、レーニンの逸話を引きながら、思索する(立ち止まって)ことの重要性を説きます。その思索を通して、時代の閉塞状況からの真の解放をもたらす根源的な暴力が立ち上がってくる、と。
そして、音楽の緩やかな時には激しいリズムに乗って(メロディーを奏でながら)、世界中で起こっている、客観的な(別の側面からみれば主観的な)暴力と対峙する暴力のありようについて、熱く語っていきます。
久々に共感しつつ、さらに刺激的な書でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます