「第38回俳優祭」。2017年3月28日(火)。
・・・
歌舞伎座で開催された第38回俳優祭は、おかげさまで大盛況の裡に終了しました。
ご来場いただいたお客さまをはじめ、ご協力賜りました松竹株式会社、歌舞伎座、舞台スタッフなど、関係各位に厚く御礼申し上げます。
今回の俳優祭は、「日本俳優協会再建設立60周年記念」として開催いたしました。
明治22(1889)年、歌舞伎座と同じ年に設立された俳優組合は、第二次世界大戦の末期に解散し、その後多くの人たちの苦労の末に、昭和32(1957)年2月に再建設立総会を開き、再出発いたしました。
それからちょうど60年を経て、記念の「俳優祭」を開催し、無事に終了したことに感謝しております。
・・・
一、舞踊二題 -伝統歌舞伎保存会研修発表会
(上) 二つ巴
二つ巴(大星家=大石家の家紋)の題名のとおり、『仮名手本忠臣蔵』が題材。前半は七段目(祇園一力茶屋の場)で討ち入りの志を隠して遊興にふける由良之助と本心をさぐりに来る三人侍、夫勘平のため遊女となったおかるの虚々実々のかけひきが描かれます。後半の十一段目(討入の場)では、塩冶家の浪士たちと高家の侍との息詰まる立廻りが見ものです。
華美な化粧や衣裳・装置なしに、扇一本だけで描き出されるストイックな世界-ふだんの歌舞伎舞踊と違う素踊の味わいをお楽しみください。
『仮名手本忠臣蔵』が題材。前半は七段目(祇園一力茶屋の場)で討ち入りの志を隠して遊興にふける由良之助と本心をさぐりに来る三人侍、夫勘平のため遊女となったおかるの虚々実々のかけひきが描かれます。後半の十一段目(討入の場)では、塩冶家の浪士たちと高家の侍との息詰まる立廻りが見ものです。
華美な化粧や衣裳・装置なしに、扇一本だけで描き出されるストイックな世界-ふだんの歌舞伎舞踊と違う素踊の味わいをお楽しみください。
(下) 石 橋
古来、百獣の王・獅子と百花の王・牡丹の取り合わせは縁起物として日本人の大好物。なかでも能『石橋』-文殊菩薩が住まう中国・清涼山の、千丈の谷に架かる幅一尺の石の橋の上で、霊獣・獅子が牡丹の花と戯れ舞い狂う-のイメージは広く人口に膾炙し、のちに石橋物といわれる数々の歌舞伎舞踊(『相生獅子』『枕獅子』『英執着獅子』『連獅子』『鏡獅子』など)を生みだしました。また祭礼で粋な鳶頭が獅子舞にからんだり、手古舞姿の芸者が小さい獅子頭(手獅子)や獅子頭に見立てた二枚扇(扇獅子)を持つ姿も、『お祭り』『神田祭』『勢獅子』などでお馴染みです。
長唄『石橋』をベースに、そうした「獅子物」のいいとこ取りをしたスペシャルバージョンです。
二、模擬店
「俳優祭」と言えば模擬店。
食堂、ロビー、売店・・・・・・ありとあらゆるところで素顔の俳優たちが皆様のご来店をお待ちしております。
今年の目玉は写真館です。『石橋』の仔獅子メンバーと一緒に記念撮影。
三、『月光姫恋暫』-かぐやひめこいのしばらく-五場
ここは天界・月宮殿。王と妃は、美貌にもかかわらず生まれつき気性の荒い一人娘・かぐや姫の行く末が心配でならない。
今日も今日とて、姫に仕える局たちに大けがを負わせる始末。とうとう王と妃は、かぐやを地球へ修行の旅に出すことにし、「汝に欠けたるものを会得するまでは、王女として迎え入れることはできぬ」と厳命する。
さて、何がおこるか、どうぞお楽しみに。
(この項、「」HPより)
「公益社団法人日本俳優協会」は、歌舞伎・新派そして商業演劇に出演する俳優の職業団体。但し、会員名簿を見ると、歌舞伎、新派の俳優がほとんど。なお、今年「第39回俳優祭」が開催される予定でしたが、コロナの影響で延期されているようです。
歌舞伎役者が勢揃いの舞台。
・・・
ごあいさつ 坂田藤十郎。
それぞれの役者がのびのびと演じていながら、きちんと所作事をこなしているのは、さすがです。
「俳優祭」の演目は、シンデレラであったり、宝塚であったり、変幻自在の作品。観客も一体となって楽しんでいます。
・・・
歌舞伎座で開催された第38回俳優祭は、おかげさまで大盛況の裡に終了しました。
ご来場いただいたお客さまをはじめ、ご協力賜りました松竹株式会社、歌舞伎座、舞台スタッフなど、関係各位に厚く御礼申し上げます。
今回の俳優祭は、「日本俳優協会再建設立60周年記念」として開催いたしました。
明治22(1889)年、歌舞伎座と同じ年に設立された俳優組合は、第二次世界大戦の末期に解散し、その後多くの人たちの苦労の末に、昭和32(1957)年2月に再建設立総会を開き、再出発いたしました。
それからちょうど60年を経て、記念の「俳優祭」を開催し、無事に終了したことに感謝しております。
・・・
一、舞踊二題 -伝統歌舞伎保存会研修発表会
(上) 二つ巴
二つ巴(大星家=大石家の家紋)の題名のとおり、『仮名手本忠臣蔵』が題材。前半は七段目(祇園一力茶屋の場)で討ち入りの志を隠して遊興にふける由良之助と本心をさぐりに来る三人侍、夫勘平のため遊女となったおかるの虚々実々のかけひきが描かれます。後半の十一段目(討入の場)では、塩冶家の浪士たちと高家の侍との息詰まる立廻りが見ものです。
華美な化粧や衣裳・装置なしに、扇一本だけで描き出されるストイックな世界-ふだんの歌舞伎舞踊と違う素踊の味わいをお楽しみください。
『仮名手本忠臣蔵』が題材。前半は七段目(祇園一力茶屋の場)で討ち入りの志を隠して遊興にふける由良之助と本心をさぐりに来る三人侍、夫勘平のため遊女となったおかるの虚々実々のかけひきが描かれます。後半の十一段目(討入の場)では、塩冶家の浪士たちと高家の侍との息詰まる立廻りが見ものです。
華美な化粧や衣裳・装置なしに、扇一本だけで描き出されるストイックな世界-ふだんの歌舞伎舞踊と違う素踊の味わいをお楽しみください。
(下) 石 橋
古来、百獣の王・獅子と百花の王・牡丹の取り合わせは縁起物として日本人の大好物。なかでも能『石橋』-文殊菩薩が住まう中国・清涼山の、千丈の谷に架かる幅一尺の石の橋の上で、霊獣・獅子が牡丹の花と戯れ舞い狂う-のイメージは広く人口に膾炙し、のちに石橋物といわれる数々の歌舞伎舞踊(『相生獅子』『枕獅子』『英執着獅子』『連獅子』『鏡獅子』など)を生みだしました。また祭礼で粋な鳶頭が獅子舞にからんだり、手古舞姿の芸者が小さい獅子頭(手獅子)や獅子頭に見立てた二枚扇(扇獅子)を持つ姿も、『お祭り』『神田祭』『勢獅子』などでお馴染みです。
長唄『石橋』をベースに、そうした「獅子物」のいいとこ取りをしたスペシャルバージョンです。
二、模擬店
「俳優祭」と言えば模擬店。
食堂、ロビー、売店・・・・・・ありとあらゆるところで素顔の俳優たちが皆様のご来店をお待ちしております。
今年の目玉は写真館です。『石橋』の仔獅子メンバーと一緒に記念撮影。
三、『月光姫恋暫』-かぐやひめこいのしばらく-五場
ここは天界・月宮殿。王と妃は、美貌にもかかわらず生まれつき気性の荒い一人娘・かぐや姫の行く末が心配でならない。
今日も今日とて、姫に仕える局たちに大けがを負わせる始末。とうとう王と妃は、かぐやを地球へ修行の旅に出すことにし、「汝に欠けたるものを会得するまでは、王女として迎え入れることはできぬ」と厳命する。
さて、何がおこるか、どうぞお楽しみに。
(この項、「」HPより)
「公益社団法人日本俳優協会」は、歌舞伎・新派そして商業演劇に出演する俳優の職業団体。但し、会員名簿を見ると、歌舞伎、新派の俳優がほとんど。なお、今年「第39回俳優祭」が開催される予定でしたが、コロナの影響で延期されているようです。
歌舞伎役者が勢揃いの舞台。
・・・
ごあいさつ 坂田藤十郎。
それぞれの役者がのびのびと演じていながら、きちんと所作事をこなしているのは、さすがです。
「俳優祭」の演目は、シンデレラであったり、宝塚であったり、変幻自在の作品。観客も一体となって楽しんでいます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます