おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

若草山の山焼き

2008-01-13 18:56:44 | つぶやき
 今日は若草山の山焼き。古都奈良の初春の風物詩。伝統のある行事です。このところ、奈良には出かけたことがありません。もっと南の飛鳥には、レンタサイクルで回ったこともありますが、それもちょっと過去の話。
 そういえば、平城京の跡を訪れたこともありました。広大な敷地に立って、夕日を眺めたことも。
 伊豆の大室山などでも、2月には山焼きをやっています。もともと小高く、丸い山頂の山ですから、実に見事な光景です。
 また、山焼きとは言えないでしょうが、東富士演習場(裾野)でも、一面のススキの原を焼いているようで、その直後に、車で通ったことがあります。さぞかし見事な山焼きでしょう。
 冬枯れの、乾燥した草に火を放てば、あっという間に燃え広がる。下手すれば、山焼きならぬ、山火事になって被害を生みます。時々話題になりますが、きっと若草山でも火付けから火の始末まで、担当する地元の消防団(?)には大変な苦労があると思います。

 ここで、豆知識(ちょっと「ガイドブック」から)
 
 若草山は古くから葛尾(つづらお)山、九折山(つづらやま)と呼ばれており、三重目の頂上は前方後円の巨大な鶯塚古墳である。江戸末期まで、この鶯塚古墳はウシ墓と呼ばれ、ここから出る幽霊が人々をこわがらせるという迷信が長く続いていたらしく、しかもこの草山を翌1月頃までに焼かなければ、翌年に何か不祥事件が起きるといったことで、通行する人が放火し東大寺境内の方に火が迫る事件が再三起こった。
 元文三年(1738)12月に、奈良奉行所は九折山に放火停止の立札を、山の枯れ草が青芝になる正月から三月まで立てた。
 しかし、その後も放火事件が起こり、結局その犯人は検挙されぬまま、誰が焼くともなく焼かれるようになった。それは山上古墳の鶯陵に葬る霊魂を鎮めるそまびとの祭礼ともいうべきもので、供養の為でもあった。
 なお俗説として春日・興福寺と東大寺の領地争いがもとだと伝わっている。
 明治以降をみると、明治11年2月23日に行われ、現在のように夜間行事となったのは同33年2月17日です。(春日日記)戦前は、2月11日に行われ、昭和25年からは、成人の日であった1月15日に行われている。さらに、平成12年からは、「成人の日(1月の第二月曜日)」の前日の日曜日に行われている。
 奈良時代の頃の若草山は、現在の春日山と同じような樹林であったが、鎌倉時代の建長7年(1255年)には農民が若草がよく生えるように新春に野焼きを行った記述があり、既に樹林はなく今の状態に近い草山だったと考えられる。
 昭和20年頃の若草山は、誰でも自由に山の出入りができた。今みたいにすすきがほとんどなく、全面芝生に近い山で、ほんとうに若草山であった。それでも、山焼きの時は芝生のたけが10cmほどあったのでがよく燃えたそうだ。今みたいにススキほどの火の勢いはないが、徐々に燃え広がっていく光景は見事だったらしい。 
〔鶯塚(うぐいすづか)古墳〕
若草山の山頂には5世紀頃築造された鶯塚古墳がある。全国的にも山の山頂に作られた古墳はめずらしい。南向きの前方後円墳で全長103m、前方部幅50m、後方部径約61m、の2段築成で、墳丘前方部の各所と後円部西側に円筒埴輪列が確認されている。又後方部の頂上に亨保十八年(1733年)に建てた「鶯陵」の碑がある。

 奈良では、3月に入ると、二月堂のお水取り。久々に奈良に出かけてみようかとも思います。そうそう、吉野山の千本桜も見に行く予定です。
 
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常識があるとかないとかだって

2008-01-12 22:22:02 | つぶやき
小沢代表、再可決前に退席=「常識ない」、民主内からも批判 (時事通信) - goo ニュース
 小沢の、この程度の非「常識」な人物であるのを百も承知で、党首にしてたのではないですかね、民主党も。内心では、テロ特措法に賛成しているに違いない小沢。敵前逃亡してしまうことで、自民党を利する結果となった!まさに、利敵行為に当たるはずです。「常識」があるとかないとかではありません。
 選挙互助組織でしかない民主党。唯一の立党基盤の、その選挙(戦術)までも壊すことになることを心配します。これで、大阪が負けたら、小沢は即辞めるのではないか。
 不謹慎だが、乃木さんが軍旗を奪われて以来、それ以降、常に死ぬ機会を求めていた。結果、明治天皇の崩御に夫妻で殉じた。ついそんな過去の事例が浮かびました。
 大連立が、党内で総スカンを食った以降、引け時を狙っていた。これで、集中砲火を浴びて、大阪も落として「死」ねるとでも思っているのでしょう。いやはや困った御仁です。乃木さんとはその信念・情念の低さにめまいがします。
 小沢は、大連立をして、総理大臣にでもなりたかったのでしょう。社会党の村山が、権力亡者・海千山千の自民党におだてられて、首相になったばかりに、社会党を解党させてしまった。その轍をまた踏んで、民主党も親自民(小沢一派)と非自民に分裂するのではないでしょうか。
 でも、ホントウにこの記事のように「常識ない」と民主党の幹部クラスが言ったのでしょうか。記者のねつ造ということはないですかね。
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グーチョキパー

2008-01-11 23:28:03 | つぶやき
 国民(有権者)と国会議員と官僚の関係。グー・チョキ・パー
 官僚は国会議員に勝てず、国会議員は国民には勝てず、国民は官僚(法律)には勝てない! なんてホントウなのでしょうか?
 もしそうなら、実は、立法府としての議会を構成する議員。これを選ぶ国民の力は大きいはずです。今回のテロ特措法。参議院で否決したとたん、間髪を入れず、衆議院の自公の多数で可決、成立。この衆議院議員。コイズミ選挙で当選した連中。郵政民営化賛成か反対かで、圧倒的に票を集めました。マスコミも、コイズミの仕掛けた、刺客を持ち上げて、結果的にコイズミ劇場を応援しました。
 その連中が、アベさんの時にも、教育基本法やら国民投票法やら、多数を背景に審議もそこそこに、どんどん通してしまいました。すべて国民の(有権者の)白紙委任を受けたかのような、横暴ぶりでした。挙げ句の果てに、政権投げ出しで、政治の空白を招きました。
 その時にも、マスコミは、自民総裁選をこれでもかこれでもかと追っかけて、一政党の、国会議員と一部の幹部が投票して決めるだけの「党首」選挙を、大々的に取り上げました。
 与野党逆転の参議院の存在意義(逆転だからこその)を薄める働きを、結果的に押しすすめました。 
 そして、今回の事態。民主党の戦術的不手際もありますが、おそらくアベ投げだし責任を問うこともせず、自衛隊の派遣準備とその任務出発に、マスコミは、血眼をあげて、取材合戦になることでしょう。
 もうこれ以上、国民(有権者)は、マスコミ誘導に騙されず、冷静な目を持ち、衆議院選挙を早期実施を目指し、そして、衆議院での与野党を実現したいものですね。
 そうでないと、国民は政治の主人公にはなれないのですから。
 官僚は国民には勝てず、国民は議員には勝てず、議員は官僚に勝てず・・・。
 たんなる三つどもえ戦では、どうにもならないのです。
 
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いよいよ受験シーズン

2008-01-10 21:02:05 | つぶやき
 私立中学の受験も始まりました。埼玉県。東京は、2月1日から。大学入試センター試験も来週の土日。小学生から高校生(浪人生)まで、これから3月中旬にかけて受験・受験。
 親子共々真剣勝負、というよりむしろ親(母親)が過熱気味なのが中学受験。小学校の授業もそこそこに塾に駆けつけ、10時頃まで特訓につぐ特訓のようです。 前と違って、今やかなりの子どもたちが、受験します。都内の小学校では、クラスの半数以上が、受験するところもあるそうで、・・・。いきおい、今までなら少しくらい偏差値が低くても、入れたような私立がなかなか入りにくくなって。
 これまで、経済的な事情や中学までは公立でいい、みたいな家庭の子どもなどなど、これまで受験しなかった中堅層が、受けるようになったからでしょうか。
 意外に多いのは、今、私立に通っている子どもが中学受験をすること。リベンジということでしょう。小学受験が不本意に終わって、公立にも行かず入れる私立に行ってはみたものの、やはりご不満(っていたって子どもだけではなく、母親のほうが?)。
 そこで、再度受験する、元々行きたかった学校に。そういう子どもは、小学校3年頃から塾通いだそうです。いやはや大変なことですね。でもザンネンながら望みが叶わないケースも多いらしく、またまた挫折を味わうような場合も・・・。
 この子は、5才で挫折し、12才で失敗し、下手すれば16才でも・・・。気の毒としか言えませんが、他人事でもありますが。
 高校受験でも、そういうケースが見かけられます。中学で失敗したから今度は高校にチャレンジ!中高一貫校の中学受験失敗組が高校での募集に挑む。まさか、それでもダメなら大学受験でリベンジてなことになるのでしょうか。そのうち、人生そのものも死ぬまでリベンジ精神で生きていくことに・・・。ま、ご本人たちはまさに必死でしょうからこんなふうに茶化してはいけませんが。
 またぞろ新聞社系週刊誌が、高校別の大学合格者数を毎週のように載せるのでしょう。いったいどういう連中が、そういう記事を見ているのか分かりませんが、初春の風物詩、なんてのんきな雰囲気ではなさそうです。
 まあ、子どもには罪はありません。せいぜい親の自己満足の犠牲にならぬよう、自分なりに頑張って下さい。 
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箱根の山は、天下の険

2008-01-09 19:57:26 | つぶやき
箱根駅伝のタスキはどれだけ重要? 史上初の3校途中棄権で改善すべきは(ニュース畑) - goo ニュース
「EKIDEN」は、日本伝統の競技種目(らしい)。「ハコネ」はそのなかでも、日本テレビの「感動強要ライブ」によって、日本精神の伝統中の伝統(になりつつある)。周りの期待もプレッシャーも、並のモノではない。特別な雰囲気の中で行われる。かつては、伴走車(者)から、選手に直接、指示どころか、飲料水などがしばしば手渡されたりするなど、他の選手がすぐ脇を走っていようと、報道車や警備車両が走っていようと、全くのお構いなし。自分の大学の選手しか目に見ない態度に、厳しい批判が寄せられ、そうとう規制が加えられた。
 そのために、かえって、近頃は、走る選手の健康状態・精神状態をあやういものにしているように感じていた。一方で、たすきをつなげなればならない選手。倒れてもなお走ろうとする姿に、感動する人ばかりではないと思う。
 最近の選手は、5千や1万の中距離ランナーが多く、早いスピードに乗って走る走法が多いと聞く。しかし、ミニマラソンのくらいの距離を走る。まして、高低が多いコース。
 今回のアクシデントも、脱水症状によるものらしい。無理して走らせて若い選手の選手生命を縮めたら、この責任は指導者・運営者側にある。もっと抜本的に支援体制を見直す必要があるでしょう。
 なにしろ、昔から「箱根の山は天下の険」だということを忘れてはならないと思う。
 それにしても、
 読売新聞グループ本社の内山斉社長が、棄権した選手たちが必死にたすきをつなごうとしたことに触れ、「根性に感動した」と賛辞を贈り、さらに黒のスーツにオレンジ色のシャツ、靴下という自らの装いを「巨人カラー」と説明し、「彼らのように挫折にめげず頑張れと巨人に言いたい」と笑いを誘った。
 などという記事を見ると、ここにも若者を食い物にする、マスコミ関係者の、「自分さえ酔えればいい」という、実にさもしい精神の荒廃を覚える。
 
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都教委の言い分も変だが、藤原校長もおかしい

2008-01-08 23:16:47 | つぶやき
杉並・和田中「夜間塾」、開始延期へ 都教委の指導受け (朝日新聞) - goo ニュース
  和田中の夜塾に都教委が待ったをかけた。都教委の言い分は官僚的で納得いかないが、藤原校長の考え方もおかしいと思う。そこで、最初に朝日が記事にした時のブログを掲載します。

 今朝の「朝日」一面トップ。我が目を疑った! 
 「和田中で、夜の塾」大手の進学塾とタイアップして経営する、とのこと。通常の塾の価格より格安だ、をウリにする。
 なんということはない、これまで通っていた(和田中の生徒たちも)塾から、塾生を取り込んで、塾の成果をあげたい塾の思惑と、有名塾の塾代がもう少し安ければ、というエゴな親の狙いがマッチしたというだけのこと。それを大々的に取り上げ、「新しい学校と塾の連携だ!」と持ち上げる感性の貧困さ。
 「補習じゃないから、ついて行けない者はだめです!」ここまで露骨に表現して囲い込みをはかる学校(藤原)と塾。地元の中小の塾は、これではつぶれます!
 何とかして高校入試に受かりたい!受からせてやりたい!この願いはどの親子も同じはず。
中には、有名高だけが学校ではない。それぞれの希望を叶えさせていくことに、意義を見つけている、親や学校関係者。
 ささやかな個別指導塾とか、アットホームに「落ちこぼれ」を救いながら、細々とやっている私塾に行くような人は、それでいい!優秀な子供は我が塾に!
 これが公立学校のやることか!
 すでに塾は生き残りをかけて「進学実績」狂騒の真っ最中!それに遅れをとっている、公立中学。なにしろ、学習指導すらままならぬ生徒の実態。進路指導すらほとんど許されない、(つまり、親の言いなりでしか対応できない)今の公立中学のセンセイ。この状況を、いったい誰が招いたのか!
 「猫の目」カリキュラムの強制的な押しつけ、学級定員の多さ、施設設備の老朽化、きめ細かな指導が出来ない日常、雑務の多さ、恒常的な教師の不足・・・。
 加えて、親の徹底したエゴイズム、我が子しか見ていない(見られない)親たち。自分の子さえよければいい!・・・。地域の目、マスコミの目、・・・。
 そうしたことの本質から、目をそらせていく学校関係者。受験だけが、有名進学校に行って、有名大学に行って、上級官庁に、大企業に就職して・・・。そうしたバラ色の夢を押しつける(そうしないと子供がかわいそう、そうさせない親は親ではない、とばかり親への圧力)・・・。
 こうした世間の風潮に、世の中のさまざまな生き方(生活)に目を向けることの大切さ、そこからの人への関わり、世の中への関わり、こうした内容を盛り込んだ実践が、和田中の「よのなか」科ではなかったか。藤原氏も、そこに意欲を燃やしたはず、民間校長としての、面目躍如があったはず。
 むしろ、こうした実践が広がらず、和田中だけであったところに、事の本質を見抜けないことに問題があるのだ。
 西の機械的訓練・「百マス」蔭山コウチョウと、東の「よのなか」藤原コウチョウと、ちやほやされているうちに、どちらも没落するのか。
 退職が決定した時点で、こうした「構想」をぶちあげ、所詮、「よのなか」は受験戦争の勝ち組になることだ、と。結局、この程度の人間であった!それをドッコイショする「朝日」。
 夕刊では、ささやかな実践の中で教育を考えているセンセイの特集をしているのに、・・・。ザンネン!
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勝ち馬に乗るつもりでもそううまくいくか?

2008-01-08 00:20:46 | つぶやき
公明党府本部が橋下氏支持へ 大阪府知事選(朝日新聞) - goo ニュース 
 最初から支持する予定だったのを、何となく曖昧にしていた、公明党。ここへきて当初の予定通りにした。はじめからわかりきった、いつものやり方。
 ニュースでは、「同党は当初、橋下氏への支持者の反発が強いことに配慮し、府議団支持の形にとどめていたが、『政党として態度を明確にしないのも無責任』(関係者)としている。」
 だいたいここで言う「支持者」とは、創価学会員のこと。一般的な大阪府民を指しているはずがない。学会内部で、選挙運動疲れの会員の不満を、ちょっと出させて、もういいだろう、と今度は橋下選挙に駆り立てる策。
 また近々、浜四津あたりが大坂へ出むき、婦人部に檄を飛ばすのだろう。そのときには、「常勝・大阪」とか「イケダ先生の法難の地」とか持ち上げて・・・。
 でも、そううまくいくかどうか。衆院選も遠のいた様子なので、それほど学会員がしゃかりきになるか、あのうさんくさい候補者のために。もちろん、負けてもまたぞろ「言い訳」は用意しているだろう。
 どこまで腐敗した自民党と一緒になって悪政を行うつもりなのだろうか。
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京成ローカル線

2008-01-07 07:42:23 | つぶやき
 日曜の晩。久々に京成・日暮里駅から、下り線に乗りました。今、日暮里駅は、大改造中です。  
 「舎人ライナー」というモノレール新線が完成して、駅前も大改造中。昔ながらのごみごみした飲み屋街もすっかりなくなって、昔は、飲んではよくくだを巻いた飲み屋も跡形もなく、大きなしゃれたビルになっています。その向こうの〇〇ホテル街は、そのままのようですが。
 そして、JRと京成が共同利用する日暮里駅。
 かつて、魯迅が仙台の医学校に通うため、「都落ち」して上野から旅だった、最初の通過駅の「日暮里」という駅名に、とても感慨深くなったこともあったようです。たしかに駅の西側の坂道を下りながら、商店街を望む夕焼けの光景は、今でもすばらしい風情のある雰囲気です。
 昔から、国電(JR)から京成電車に乗り換えると、家路につくときの、何となく物寂しい気分が、とたんに起こってきたことを昨日のように思い出します。
 当時は、まだ京成本線というのでしょうか、こちらがメインルートで、押上線は「押上」で終点。その頃は、浅草に行くのでさえ、押上からタクシーかバス、トロリーバスで行くしかなかった。昭和30年代の後半になって、地下鉄が開通し、浅草も、(東)銀座も、そのまま乗って行けるようになったのでした。
 なにしろ、成田(山)へ行くのは、京成上野・日暮里経由が一番便利だったのです。常磐線もそうですが、山手線から乗り換えて、日暮里駅の東外れにある京成電車。何となく賑やかさとはほど遠いものがありました。
 しかし、今や京成の主力は、なんと言っても押上から都営浅草線、そして京浜急行線で羽田空港や横浜へのルートなのでしょう。すっかり、上野からの電車は、ローカル線になってしまった感が。
 あっちは、京浜急行も乗り入れ、都営線も乗り入れ、京成電車もと、車両は、いろいろ華やか。真っ赤な車体から、シルバーのステンレス車体まで・・・。行く先も、成田空港から印旛日本医大、三崎口から羽田空港と東京から神奈川、千葉まで網羅しています。世界へ飛び立つ二つの空港をしっかりと結んでいます。
 こっちは、「スカイライナー」と特急の他は、すべて各駅停車。向こうは、快速特急、特急、エアポート特急、急行、と多種多様。向こうは、だいたい8両編成。
こちらは、4両かせいぜい6両編成。これじゃ、勝負になりませんね。
 車両も向こうは、一枚ガラスの大きな窓、少し日差し除けの色がかかって。開け閉めなど出来ない。こちらは、窓がたくさん、上・下二枚で、開け閉めできる、ま四角な窓・窓・窓。扇風機まで天井にある。後からつけたような空調機も、ありますが。
 でも、下町らしい駅(名)が続きます。ガード、鉄橋、軒先をかすめるような線路・・・。
 「新三河島」「町屋」「千住大橋」「関屋」「堀切菖蒲園」「お花茶屋」「青砥」。ここからは、押上線と同じ駅名。
 とある停車駅の掲示。「行商専用車時刻」。千葉のおばちゃんが、新鮮な野菜を一杯背負ってやってくる。昔は、同じ車両に乗り合わせることもありました。その時の、独特の野菜の臭い、おばちゃんの恐ろしく元気な話し声に、圧倒されることもしばしばでした。
 懐かしい!まだ健在だったんだ!千葉の行商が!京成上野線ならではの、この案内。実に頼もしく、感じました。
 この心意気!まだまだ捨てたものじゃない!土の匂いのするたくましさ!羽田空港がなんだ!成田空港がなんだ!京成電鉄の原点は、ここにあり!てな気分に、ちょっぴり、なりました。 
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偽物批判は高校野球にも

2008-01-06 11:22:08 | つぶやき
昨日の朝日の朝刊。「偽物」時代を取り上げるシリーズ。
 メタボ85センチの「怪」を特集。どうも、この数値の根拠があいまい。にもかかわらず、これが、すでに商業主義の中で、健康産業として商売になっている、とのこと。企業への栄養士の派遣、病院での健康相談・・・。
 最初の提唱者自身が「どうもおかしい。」というくらい。なかなか面白かった。 
 そして、今朝の内容。偽学位の問題。だいたい大学の教官には、それほど実力がないくせに、権威を売り物にしている風がありそう。箔をつければ、どうにかなる世界でもあるまいし・・・。ま、特集記事としては面白い。
 でも、これでは、いよいよ、高校野球の偽物(ブランド)にもふれておかなければ、と期待が高まる。
 なにしろ、何県代表となっても、そこの地元出身者はほとんどいない。有名私立高の野球部は、県外の生徒をスカウトして、組織されている。だから、地元の応援も、今ひとつ。
 そして、「特待生」問題。これも、去年、大騒ぎの末、スポンサーの「朝日」の意向をくんでか、事実上の公認となった。
 何年か前の甲子園。直前に出場停止になった、高知県代表校。そこで、解散したら、地元の高知に帰るのは、ほとんどいない。さっさと地元の兵庫・大阪の実家に帰って行った、野球部員。
 こんなことには目をつぶって、「偽物」追求はおかしなものです。
 ぜひとも高校野球の「怪」を取り上げて下さい、朝日新聞様。
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箱根の山は天下の険

2008-01-05 09:16:32 | つぶやき
 伝統の箱根駅伝。これまでも数々の感動を与えてくれた。ついつい2日間はテレビ中継に見とれてしまう。もう、すっかり平成生まれの若い選手が走っているのには、昭和生まれも遠くなってしまった、とがっくりですが。
 それにしても、途中棄権の大学が3校と、今までで一番多かったとのこと。かつて、記憶にあるのは、山梨学院大の中村選手だったかが途中で倒れ、走り始めるがまた倒れ、ついにリタイヤした画面があった。
 そのときも、必死にたすきをつなごうとしていた悲壮な姿に、感動というか、痛々しさを感じた。選手の将来性を考えて、監督が苦渋の決断をする。その時点で、箱根駅伝は記録なしで、棄権。たすきをつながなければ、これまでの苦労・努力がパー。実に過酷なレースですね。
 「EKIDEN」は、日本伝統の競技種目(らしい)。「ハコネ」はそのなかでも、伝統中の伝統。周りの期待もプレッシャーも、並のモノではない。特別な雰囲気の中で行われる。かつては、伴走車(者)から、選手に直接、指示どころか、飲料水などがしばしば手渡されたりするなど、他の選手がすぐ脇を走っていようと、報道車や警備車両が走っていようと、全くのお構いなし。自分の大学の選手しか目に見ない態度に、厳しい批判が寄せられ、そうとう規制が加えられた。
 そのために、かえって、近頃は、走る選手の健康状態・精神状態をあやういものにしているように感じていた。一方で、たすきをつなげなればならない選手。倒れてもなお走ろうとする姿に、感動する人ばかりではないと思う。
 最近の選手は、5千や1万の中距離ランナーが多く、早いスピードに乗って走る走法が多いと聞く。しかし、ミニマラソンのくらいの距離を走る。まして、高低が多いコース。
 今回のアクシデントも、脱水症状によるものらしい。無理して走らせて若い選手の選手生命を縮めたら、この責任は指導者・運営者側にある。もっと抜本的に支援体制を見直す必要があるでしょう。
 なにしろ、昔から「箱根の山は天下の険」だということを忘れてはならないと思うのです。
 それにしても、
 読売新聞グループ本社の内山斉社長が、棄権した選手たちが必死にたすきをつなごうとしたことに触れ、「根性に感動した」と賛辞を贈り、さらに黒のスーツにオレンジ色のシャツ、靴下という自らの装いを「巨人カラー」と説明し、「彼らのように挫折にめげず頑張れと巨人に言いたい」と笑いを誘った。
 などという記事を見ると、ここにも若者を食い物にする、マスコミ関係者の、「自分さえ酔えればいい」という、実にさもしい精神の荒廃を覚える。高校野球の朝日・毎日。これらも同罪である。
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見晴らしはいいが何となく落ち着かない

2008-01-04 16:30:01 | つぶやき
 去年のクリスマス・イブの前の日。とある関係で、ホーム・パティに誘われました。といっても、子供の会。ま、子どもをだしにして、出かけたというわけです。
 最近出来た、高層マンションの、37階に住んでいる方の子ども。ちょっぴり世話をすることがあった、というだけですが。
 近所では、もう評判の超豪華なマンション。隣には、大きなショッピングモールがあり、ビジネスタワーもあるという、下町きっての超高層ビル。
 さぞかしすばらしい、たたずまい。こういう機会でもなければ、行くこともないのでは、というさもしい「私」事情で出かけました。
 なにしろ、生まれて半世紀以上、2階以上の住まいに、住んだことがない!首が痛くなるほど見上げても、まだ視界に入らない!満月の光に、煌々と輝いている。一緒に行った子どもたちも、行く前から興奮気味。
 まず入り口からして、ホテル並み。エスカレーターも、くるっと曲線を描いて上っていく。35階には、住民専用の貸し切りラウンジがあって、そこからの見晴らしも絶景。もう、それだけでびっくり。
 もっと驚いたのは、住まいと住まいの間の広い(長い)こと。各戸のドアとドアの間が、この辺のマンションじゃ、ドアが3つ4つあるくらいの幅。子ども曰く、「これこそ、億ションだ!」
 下町の路地裏住まいには、もう夢の夢の世界。「上の方には、有名な芸能人が住んでいるらしいよ」「誰だ!」「知らない!」・・・。
 「停電したら大変ですね、これじゃ」「ええ、下りる時は大変ですね」って、階段をてくてく上がることは考えていない、あまりのお言葉に「はあ!」
 そのラウンジで和気藹々のお付き合い、子どもたちも、食べるよりは外の夜景を楽しんで、携帯で写真を撮ったり・・・、そのうち、お時間が来てしました。
 こちらは、別の飲み会があって、早々においとましました。駅近くの、安い居酒屋の3階で、それからしばし若い連中と飲み会。4階のカラオケまで行って、やっとお尻が落ち着きました。
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穏やかな日差しに包まれて

2008-01-02 15:15:45 | つぶやき
 東京地方。元旦は、清々しく澄んだ青空が広がりました。年末には、雨がどさっと降ったり、急に雲が広がったり、と落ち着かない空模様でした。
 年明けからは、いつもように関東地方は、冬型の気圧配置。からっと晴れる日が多くなります。反対に、日本海側は大荒れ。雪模様。
 人間は勝手なもので、つい「よい天気で、晴れ晴れと今年が出発できた」などといい気になります。一方で、豪雪の中、足下不如意で初参りに出かけ、出かけられなかった人も多くいる、そのことを忘れてしまいがち。
 自分(たち)さえ何とかよければ、・・・。他をかえりみるゆとりもない。その中で、マスコミの報道で、他の地域の苦境を知ることの大事さ。でも、「降雪のため、東海道新幹線が遅れる」それもわずか「10分」遅れるくらいのことで、重大ニュース扱いにする、朝日新聞の感性にはついていけませんが。
 ずいぶん昔、元旦が「大雪」になって、冷え切った天気の中、初詣にでかけたことがありました。ここ20年近くはそんな天気にもならず、たしかに穏やかな年明けです、東京の区部は。
 そうした中でこそ、温暖化問題、気象異変など、環境問題を地球規模で考えてみることも、大事でしょう。朝日新聞の元旦に、どっさりと届いた特集記事は、そうでした。
 ぬくぬくとこたつに温まりながら、お酒を飲みつつ歓談する家族の新年の集まり。そこでの記事は、通りいっぺんの「読み」物に終わってしまわないことを、自戒します。この「キャンペーン」を、一年を通して持続して行っていくという、強い覚悟が朝日にはあるのでしょうか。
 年賀はがきが、今日も届きました。「民営化」されて、郵便局も変わったのでしょうか。去年の遅配ぶりに比べると、格段の違いです。集配業務も、通常通りやっているようですが、かえって労働強化につながってはいないでしょうか。何事も無理は禁物!息の長い仕事ぶり、表面的に繕うような仕事であっては、ならないでしょう。
 自分たちさえよければ、自分(たち)だけが評価されれば、それでいい、自分が評価できないモノは、無視してもいい。皆(人間も動植物も・・・)が支え合って生きているのにもかかわらず・・・。
 そんな社会のあり方や、それに惑わされる人の心の動きを、今年は、注目していきたいと思います。
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