JR東日本では「大人の休日倶楽部」入会キャンペーンの一環として、島耕作という漫画の主人公を使い、至福のひとときプレゼントという企画を実施中です。私は既に入会していますが、JR東日本管内の全列車4日間乗り放題15,000円の「大人の休日倶楽部パス」は確かにお得です。次回の同パスの利用期間は、11月29日~12月11日なので、その間にジャズ喫茶巡りの旅にでも行こうと考えています。楽旅に出て、そのままヨーロッパに留まったミュージシャンの演奏。
BUD POWELL (バド・パウエル)
A TRIBUTE TO CANNONBALL (Columbia 1961年録音)
これは、フランスのパリで1961年に録音されたものですが、リリースされたのは1979年と、20年近くお蔵入りしていました。ドン・バイアス(ts)の快演に加え、パウエル(p)も結構調子を上げていて、悪くないのですが、セールスに結びつかないと考えられたのでしょうか。キャノンボール・アダレイが、このセッションのプロデューサーを務めたので、そういうタイトルになったもののようですが、違和感を感じます。
メンバーは、バド・パウエル(p)、ドン・バイアス(ts, 1912~72年)、ピエール・ミシュロ(b)、ケニー・クラーク(ds)、アイドリース・シェリーマン(tp)、キャノンボール・アダレイ(as,「Cherokee」の未発表ヴァージョンのみ)。ドン・バイアス(ts)は、スイング時代にカウント・ベイシーを含む名だたる楽団に在籍し、バップも指向したミュージシャンですが、1946年に渡欧して以来ヨーロッパで過ごしました。
曲は、スタンダードが「Just One Of Those Things」、「Cherokee」、「I Remember Clifford」、「Good Bait」、「Jeannine」、「All The Things You Are」、「Cherokee」(未発表別ヴァージョン)で、ベースのピエール・ミシュロ作が「Jackie My Little Cat」、「Myth」、「Jackie My Little Cat」(別ヴァージョン)の3曲で全10曲。デューク・ピアソン作「Jeannine」やピエール・ミシュロの作品が演奏されているのが興味深い。
ドン・バイアス(ts)は、コールマン・ホーキンスから影響を受けているようですが、ヴィヴラート控えめで、スムーズな演奏ぶりです。バイアス(ts)の堂々とした演奏に加えて、パウエル(p)が速いフレーズを弾いている「Just One Of Those Things」や「Cherokee」は聴き物です。バラードの「I Remember Clifford」では、バイアスが切々とプレイし、パウエルが一音一音を選びながら滋味豊かなソロを繰り広げていて、同曲の名演の一つに挙げたくなります。「Cherokee別ヴァージョン」では、キャノンボールのアルトが炸裂。
【大人の休日倶楽部のPR冊子】
東京ステーションホテル1泊朝食付きは、魅力的です。
スペシャルコースとして、著者の弘兼憲史さんのサイン入り、島耕作コミックス全巻セットというのもあります。
こちらの冊子は、大人の休日倶楽部パスを使った旅の提案をしている内容です。
2018年度のこれからは、2018年11月29日~12月11日と、2019年1月17日~1月29日の2つの期間に大人の休日倶楽部パスが利用可能です。
大人の休日倶楽部パスを使ったモデルコースも掲載されています。