安曇野市のいさつ歯科医院で、ビブラフォン奏者の山下真理さんの公演があったので、聴いてきました。山下さんの演奏は、数年前に新宿ピットインで聴いて以来です。
(出 演)
山下真理(vib)
福富博(g)
座小田諒一(b)
則武涼(ds)
(曲 目)
(第1セット)
1 Days in The Past (過ぎ去った日々)
2 Painting in Blue (青で塗る)
3 星ふる海のとき
4 Rarety (ラリティ 滅多におきないこと)
5 真夜中の散歩
(第2セット)
1 May (5月)
2 TV On Fire (燃えるテレビ)
3 Simply Cucumber (キュウリだけ)
4 Blossoms (開花)
5 スイミー
6 Erato (エラート) (アンコール曲です)
(感 想)
曲は全て山下さんのオリジナルです。メロディは、可愛らしかったり、幻想的だったりしたのですが、複雑な響きの和音がつけられていたので、曲のメロディそのものがどういうものか、理解できないものもありました。最初の「Days in The Past」(過ぎ去った日々)は、哀愁と爽やかさが漂うテーマにソロもブルーな感じが入り、最も気に入りました。
本日のメンバーは、全員バークリー音楽大学などアメリカの音楽学校出身です。したがって、語法などは共通して身につけているものが多いと思われ、例えば「星降る海のとき」は、かなりテンポが変化したのですが、スムーズにやりとりが行われていました。
多分に僕の年齢のせいですが、ギターの音色が全体に高音に偏り金属的なところもあり、ソロなどうるさくて参りました。ドラムスの則武涼さんのプレイは、繊細さがあり、余分な音を出さず、しかもスイングしていて、素晴らしいものでした。注目すべきドラマーだと思います。
ヴァイブとギターが奏でる響きはウェットさがほとんどなく現代的なもので、山下さんの個性も発揮されていましたが、古いジャズ・ヴォーカルファンの僕としては、スタンダードを一曲聴きたかったと思いながら、いさつ歯科医院を後にしました。
【山下真理ホームページ】
【則武諒ホームページ】