ニッキ・パロット(b、vo)のトリオにゲストとしてハリー・アレン(ts)が参加したカルテットのライブが、11月12日に甲府市のCOTTONCLUB(コットン・クラブ)であったので聴いてきました。
(出 演)
Nicki Parrott(b,vo) (ニッキ・パロット)
Harry Allen(ts) (ハリー・アレン)
John Di Martino(p) (ジョン・ディ・マルティーノ)
Jacob Fischer(g) (ヤコブ・フィッシャー)
(曲 目)
ほぼスタンダード曲を演奏したり歌ったりしていましたが、曲名の紹介はなかったので、聴いていてわかったものだけを記載します。
(第1セット)
On A Slow Boat to China (中国行のスローボート)
Fever
Autumn Serenade
Autumn Leaves (枯葉)
Moonlight in Vermont (バーモントの月)
Moon River
Alright, Okay, You Win
このほか2~3曲やっていました。「On A Slow Boat to China」と「Moonlight in Vermont」は器楽曲です。
(第2セット)
My Melancholy Baby
It's All Right with Me
I will wait for You (映画「シェルブールの雨傘」から)
Hallelujah I Love Him So
Agua de Beber (おいしい水)
So Danco Samba
It's A Good Day
Besame Mucho
このほかに、ハリー・アレン作曲のバラードなど2~3曲をやっていました。「My Melancholy Baby」と「It's All Right with Me」は、器楽曲です。
(感 想)
メンバーは、日本のヴィーナスレーベルからリーダー作を出していて日本でも知られている4人で、エンターテイメントに溢れたステージを展開してくれました。ベースを弾きながら歌うニッキ・パロットですが、ベースのプレイも本格的で、ランニングベースなど力強いものでした。
パロットは、ペギー・リーの「Fever」や「It's A Good Day」を歌い、その歌はペギー・リーを想い起させるところがありました。哀愁漂う「I Will Wait For You」やアンコール曲として繊細に歌った「Besame Mucho」、ボッサリズムに乗った「Agua De Beber」などよかったのですが、加えて「Alright, Okay, You Win」では、ノリノリで観客を乗せていました。
ハリー・アレン(ts)は、「Moonlight in Vermont」や自作のバラードでフューチャーされていましたが、「It's All Right with Me」では、硬質な音色で、スピード感に富んだプレイをみせ、時々ヴィヴラートをかけてスリルもありました。彼の演奏を聴くのは2回目ですが、前よりも好印象でした。
ヤコブ・フィッシャー(g)は、アコースティックギター(アンプにつないでいたので、エレアコでしょうか)を用いて、「On A SLow boat China」や「My Melancholy Baby」を弾いていましたが、個性的なサウンドで繊細なプレイでした。ジョン・ディ・マルティーノ(p)は、右手のシングルトーン中心のスタイルで、余裕が感じられました。
ドラムスが入らないので、リズムがどうかなと思っていたのですが、パロット(b)とフィッシャー(g)が、アレン(ts)やマルティーノ(p)の演奏のバックで揃ってリズムをガンガン刻み、スイングしまくりでした。あっというまに終了したステージですが、こういう楽しさ満載のライブはそうはないなあと思いながらお店を後にしました。
ピアノとのデュオ曲。
パロットが「It's A Good Day」を歌い、アレン(ts)が合いの手を入れているところ。最高です。
ハリー・アレン(ts)
ジョン・ディ・マルティーノ(p)。イタリア系の方でしょうか、陽気でした。
右にギターのヤコブ・フィッシャー。譜面を見つめているのか、真剣な表情です。
【甲府COTTONCLUB(コットンクラブ)】
住所:山梨県甲府市中央4-3-20
電話:055-233-0008
ホームページ:cottonclub (facebookです)
当夜のお店入口
店内。休憩時間中の様子。
ビールをいただきました。
フライドチキンに付け合わせの野菜。
(甲府COTTONCLUB公演のチラシ)