安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

レッド・ガーランド WHEN THERE ARE GREY SKIES

2018-11-15 20:06:00 | ピアノ・トリオ

松本市梓にあるジャズ喫茶「アンの家」の周りは、田園地帯で、家の周りを屋敷林が囲んでいます。こういった安曇の昔ながらの光景は次第に無くなってきているのが残念ですが、こちらの一帯はまだまだそういう家が残っています。「アンの家」に寄った際に、庭(駐車場)もちょっと撮ってみました。空の色に関したタイトルのアルバム。

RED GARLAND (レッド・ガーランド)
WHEN THERE ARE GREY SKIES (Prestige  1962年録音)

   

レッド・ガーランドは、好きなピアニストの一人ですが、ピアノトリオのアルバムが非常に多く、「Groovy」など一部の有名アルバムは別として、現実にはそう聴いていません。このアルバムに関しては、「St. James Infirmary」(セント・ジェームス病院)が収録されているので、昔からたまに聴いていました。

メンバーは、レッド・ガーランド(p)、ウェンデル・マーシャル(b)、チャーリー・パーシップ(ds)。チャーリー・パーシップの起用がありがたいところで、ガーランドに協調して力づくの演奏は行わず、ブラシによるソフトなプレイが印象に残ります。

曲は、「Sonny Boy」、「My Honey's Lovin' Arms」、「St. James Infirmary」(セント・ジェームス病院)、「I Ain't Got Nobody」、「Baby Won't You Please Come Home」、「Nobody Know The Trouble I See」(誰も知らない私の悩み)の6曲。渋いですが、一応知られた曲が選曲されています。

ジャケットは日本盤のものですが、もう一枚持っている再発のUSA盤レコードをジャズ喫茶「アンの家」で大きめの音量でかけてもらったところ、ガーランド(p)の弾くピアノのサウンドの変化が精妙で、非常に聴きごたえがありました。「St. James Infirmary」や「Nobody Knows The Trouble I See」を聴いていると、寂しさが募る、あるいは寂寥といった言葉を思い浮べる、しみじみとした演奏です。本作はプレスティッジレーベルにおけるガーランドの最終作であることもあり、感傷的な気持ちになりました。

【ジャズ喫茶「アンの家」の敷地など】

蔵が「アンの家」です。

敷地内の樹木です。

駐車場になっています。

店内。

開店当初と比べ、かなりよい音になってきました。最初は、高音がカサカサして煩わしかったのですが、それがなくなり、全体に潤いのある音になってきたように思います。

【アンの家】

住所:長野県松本市梓川梓459
電話:070-5455-1941
営業:13時~20時。月曜・火曜定休