軽井沢大賀ホールの「2021春の音楽祭」のプログラムの一つとして、アンドレア・バッティストーニ指揮東京フィルハーモニー交響楽団の演奏会があったので、聴きに行ってきました。
(出 演)
指揮:アンドレア・バッティストーニ
チェロ:佐藤晴真
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
バッティストーニさんは、1987年イタリアのヴェローナ生まれ。2016年に東京フィル首席指揮者に就任。スカラ座、バイエルン国立歌劇場、サンタ・チェチーリア管など世界の主要歌劇場、オーケストラと共演。佐藤さんは、2019年ミュンヘン国際音楽コンクールチェロ部門優勝。バイエルン放響はじめ国内外のオーケストラと共演を重ねている。
(曲 目)
ドヴォルザーク / 「スラヴ舞曲集」第1集 Op.46より第1番
ドヴォルザーク / チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104
パブロ・カザルス(編曲) / 鳥の歌 (佐藤晴真のアンコール曲)
〈休 憩〉
ドヴォルザーク / 交響曲第8番 ト長調 Op.88
ドヴォルザーク / 「スラヴ舞曲集」第1集 Op.46より第8番(オーケストラアンコール曲)
(感 想)
全てドヴォルザークの作品というありがたい選曲で、始まる前からワクワクでした。特筆すべきは、チェロ協奏曲の演奏で、独奏の佐藤さんの潤いのあるサウンドがよく、盛り上げ方もよくて、うっとりでした。アンコール曲の「鳥の歌」では、サウンド、フレージングが背筋にジーンときました。
交響曲第8番ですが、バッティストーニさんの指揮はテンポが速めの颯爽としたもので、第3楽章と第4楽章は、休み無しでつなげられていました。チェロやヴァイオリンが主旋律を奏でる部分や木管楽器と弦楽器のやりとりなどが明瞭な音で届いてきていて、その憂愁美に満ちた旋律を大いに味わえました。
今さらですが、大賀ホールの音響が素晴らしくて、木管楽器はじめ各セクションの音が明瞭に聞こえ、各楽器の音の受け渡しもよくわかり、管弦楽を聴く愉しみに浸れました。チケットは完売でしたが、コロナ対策の故に客席の半数程度のお客様の数でした。
(パンフレットから)
(帰宅して、ドヴォルザークのスラヴ舞曲集のCDを聴きました)
ズデニュク・コシュラー指揮スロヴァキアフィル(NAXOS)