安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

スティーブ・キューン「SING ME SOFTLY OF THE BLUES」と上田市「犀の角」でモーニングの話題

2021-05-23 19:33:00 | ピアノ・トリオ

先日、アルバイト先の上田市に早く着いたので、「犀の角」というお店でモーニングをいただきました。朝7時30分から営業していて駐車場も備えているので、今後も使えそうです。本来は、シアター(舞台)とゲストハウスを備えた施設です。目の前でこんな演奏を聴いてみたい。

STEVE KUHN (スティーブ・キューン)
SING ME SOFTLY OF THE BLUES (VENUS 1997年録音)

   

スティーブ・キューン(p, 1938年生)は、今やジャズジャイアントといってもいい存在だと思うのですが、初期のECMの作品などは、とっつきにくくて、ちょっと敬遠気味でした。今聴くと、それらも悪くないのですが、彼が4ビートに乗ってスイングしたものは、格別で、これもその一枚。

メンバーは、スティーブ・キューン(p)、ジョージ・ムラーツ(b)、ピート・ラロッカ(ds)。本作のタイトルやメンバーをみると、キューンとラロッカがサイドメンとして参加した、アート・ファーマー(tp, flh)の「Sing Me Softly Of The Blues」(1965年録音)を意識して作られたアルバムだと思われます。

曲は次のとおり。

1  This is New (Kurt Weill)
2  Dance Only Wiht Me (Jule Styne)
3  Chicken Feathers (Steve Kuhn)
4  My Funny Valentine (Richard Rodgers)
5  Sing Me Softly of The Blues (Carla Bley)
6  Naima (John Coltrane)
7  Sticky Kisses (Steve Swallow)
8  Who Cars? (Geroge Gershwin)
9  Lament (J. J. Johnson)
10  The Very Thought of You (Ray Noble)
5のカーラ・ブレイ作のタイトル曲に、3のキューンの自作、7のスティーブ・スワロー作の曲を除いて、スタンダードやジャズオリジナルでよく知られた曲です。

アート・ファーマーの「Sing Me Softly of The Blues」(Atlantic)が愛聴盤で、そこでスティーブ・キューンを知ったので、このCDに注目したのですが、そういうことは置いておいても良い作品です。「Who Cars?」は、アート・ファーマーのArgo盤で馴染んでいたので、このアップテンポの演奏には衝撃を受けましたが、キューン(p)の右手ロングラインのソロが素晴らしい。リリカルでラヴェルの作品を想い起こさせるような「Naima」や「Lament」、ムラーツ(b)も活躍する「The Very Thought of You」などなど聴きどころ満載。

   

ジャケット裏面にあるスティーブ・キューンの写真

アート・ファーマー「Sing me Softly of the Blues」のレコードも聴いてみました。

【犀の角】

住所:長野県上田市中央2丁目11−20
電話:0268-71-5221
ホームページ:トップページ - 犀の角 SAI NO TSUNO

上田市の海野商店街の一角にあります。

喫茶の案内

店内。広い空間です。

舞台。演劇や音楽の演奏などが行われるようです。

トーストセット。

野菜サラダが多めで、フレッシュです。トーストにジャムをのせていただき、充実した朝食になりました。

wifiは無料でつながります。海野町のバス停が目の前です。