先日、松本市に買物に行った際に、なわて通りにある「いいてんき」という喫茶店に入りました。松本は、地方都市としては喫茶店が多いと思うのですが、こちらも個性的な店内で飲みやすい珈琲が提供され、また寄りたいお店でした。個性のあるピアノを。
片倉真由子 (MAYUKO KATAKURA)
RUBY, MY DEAR (BS Jazz Support 2019年録音)
片倉真由子さんについては、前から注目していたのですが、ことに昨年出た新作がいい出来で、好きなピアニストの一人になりました。先日は、長野でライブ演奏を聴きました(そのレポートへのリンク)が、今回、南青山のジャズクラブ「Body & Soul」で収録された録音を聴いてみました。
メンバーは、片倉真由子(p)、佐藤ハチ恭彦(b)、ジーン・ジャクソン(ds)。ジーン・ジャクソンは、9年間もハービー・ハンコック・トリオのレギュラードラマーとして活動し、ウェイン・ショーターやブランフォード・マルサリス等ビッグネームとの共演も多く、米国と日本を往来して活躍中。
曲目は次のとおり。
1 Echo ~ Secret Love (Echo : Mayuko Katakura, Secret Love : Sammy Fain)
2 Ruby, My Dear (Thelonious Monk)
3 Pinocchio (Wayne Shorter)
4 A Dancer's Melancholy (Mayuko Katakura)
5 Unconditional Love (Thomas Kelly, Cyndi Lauper, Billy Steinberg)
6 Inception (McCoy Tyner)
7 Ellington Medley The Star-Crossed Lovers~Melancholia~The Single Petal of A Rose
選曲は、ライブでよく取り上げている曲のようです。マッコイ・タイナーやデューク・エリントンの曲は、僕には親しみのあるものです。
ジャズクラブにおける、レギュラートリオにおける演奏だけに、片倉真由子(p)の現在(2019年時点)を知ることができ、内容も活気に満ちたアルバムです。片倉さんが右手で弾くアップテンポのシングルラインは聴いていて気持ちがよく、厚い和音はリズムと一体となって迫力があります。全体にブルージーなところも気に入っています。ショーター作「Pinocchio」やタイナー作「Inception」には興奮させられ、ソロで演奏した「Echo」やエリントン・メドレーは響きが様々に変化して面白い。
ジャケットにあった3人の演奏写真。
【片倉真由子さんツイッター】
片倉真由子さん (@mayukokatakura) / Twitter
【ジャズクラブ BODY & SOULの ホームページ】
(参考)
マッコイ・タイナー(p)が弾く「Inception」を聴いてみました。このアルバムは、愛聴盤で、赤黒のインパルス(abc)レーベルのレコード。
【松本なわて通り いいてんき】
住所:長野県松本市大手4丁目3
電話:090-1828-8538
外観。位置的には、なわて通り商店街の東の端です。
入口
店内。
ロイヤルコペンハーゲンのプレートや陶磁器などが飾ってあります。
販売もしているようです。
珈琲と手作りのチョコレートバー。
珈琲は、神山という種類でしたが、とろっとしてほんのり甘く、なかなかよかった。