安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

飯森範親指揮 群馬交響楽団演奏会 マーラー交響曲第5番他 (5月23日 上田市サントミューゼ)

2021-05-29 19:27:39 | クラシック演奏会

23日(日)に飯森範親指揮で群響の上田公演が行われたので聴いてきました。22日(土)に行われた高崎での定期演奏会と同じ演目です。注目はマーラーの交響曲第5番です。

    

(出 演)
指揮:飯森範親
ピアノ:三原未沙子
管弦楽:群馬交響楽団

飯森範親さんは、1963年生まれ、桐朋学園大学指揮科卒業。国内外のオーケストラを数多く指揮、現在、山形交響楽団芸術総監督、日本センチュリー交響楽団首席指揮者、東京ニューシティー管弦楽団ミュージック・アドヴァイザ―、ドイツ・ヴュルテンベルク・フィル首席客演指揮者などを務めています。三原未沙子さんは、桐朋学園大学研究科を修了し、ベルリン芸術大学を卒業。2019年第26回ヨハネス・ブラームス国際コンクールピアノ部門で優勝し、一躍注目を浴び、ソロ、室内楽、オーケストラ共演と活躍中。この4月にデビューアルバムを発売。

(曲 目)

ベートーヴェン / ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 作品15
ブラームス / ワルツ第15番 変イ長調 作品39-15(三原未沙子のアンコール曲)

〈休 憩〉

マーラー / 交響曲第5番 嬰ハ短調

(感 想)

チラシに飯森範親「渾身のマーラー」とありましたが、交響曲第5番は、まさにそのとおりの演奏が繰り広げられました。飯森さんは会心の出来だったようで、終演後は演奏者を称えるとともに、満足そうな笑顔でした。

全体には音の強弱をかなりつけた振幅の大きさが印象に残りました。トランペットの独奏がまとまるなど、金管セクションが大きく貢献し、第3楽章では、ホルン5本を立たせていて、見た目にも迫力がありました。複雑な曲ですが、時折現われるチェロの合奏が美しく、その点も印象に残りました。

ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番は、長い曲ですが、独奏の三原未沙子さんは、飯森さんとの呼吸もよく、トリルなど音もきれいで、これから注目されていくと思いました。アンコールのブラームスのワルツは温かな雰囲気が出ていて気に入りました。

【飯森範親ホームページ】

NORICHIKA IIMORI OFFICIAL SITE - 飯森範親オフィシャルサイト (iimori-norichika.com)

【三原未沙子ホームページ】

Misako Mihara Official Website/三原未紗子

(あらかじめ聴いたCD)

   

マーラー交響曲第5番。アントニ・ヴィト指揮ポーランド国立放送交響楽団(NAXOS)。各セクションの動きがすっきりと整理され、金管と弦のバランスもとれていて、素晴らしい演奏だと思っています。極めつけは、透明感溢れる第4楽章のアダージェット。