安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

谷口英治 IN A MELLOW TONE

2019-04-20 20:03:54 | その他木管楽器

先日、すき亭(長野市南長野)にランチを食べに行ったのですが、陽気に誘われてブラブラと裾花川の堤防を歩いて戻ってきました。その付近は、小さな公園になっていて、ベンチに腰かけてのんびりしている方もいて、寛いだ気分になりました。日によっては、昼休みに散歩に出かけてもよいシーズンになったようです。寛いで聴けるアルバム。

谷口英治 (EIJI TANIGUCHI)
IN A MELLOW TONE (TGP 2018年録音)

   

今月の6日に東京の神田司町のジャズクラブ「Lydian」で、谷口英治(cl)さんのセミナーを聴講(その記事へのリンク)したのですが、その際の演奏がよかったので、谷口さんのクラリネットをもっと聴いてみたいと思い、タワーレコードへ発注したCDが届いたので、さっそく聴いてみました。

「谷口英治NEWカルテット」と、「三人でベイシー!」という二組のグループの演奏が収められています。NEWカルテットのメンバーは、谷口英治(cl)、田窪寛之(p)、楠井五月(b)、岡田朋之(ds)で、「三人でベイシー」は、谷口英治(cl)、有田純弘(g)、小林真人(b)です。田窪さんは注目のピアニストですし、ギターの有田さんがどんな演奏をしているのかも気になります。

谷口英治NEWカルテットによる演奏が、「Begin The Beguine」、「Crazy Rhythm」、「No Moon At All」、「Lazy Hazy Summer Blues」、「Moose The Mooche」、「Ballad For Very Sad Lotus Eaters」の6曲、三人でベイシーによる演奏が、「Shiny Stockings」、「Li'l Darlin'」、「Topsy」、「Jumpin' at The Woodside」、「Flight of The Foo Bird」の5曲。両グループで演奏したのが「In A Mellow Tone」で全12曲。「Lazy Hazy Summer Blues」は、谷口さんのオリジナルですが、あとはスタンダード曲とカウント・ベイシー楽団のナンバーです。

モダンでスイングするリズムに乗って、谷口英治(cl)さんが縦横自在にプレイしています。「三人でベイシー」でやった「Jumpin' at The Woodside」は、有田純弘さんのリズムギターが、ブラスセクションの役目も果たしながらドライブしていて、体も揺れました。カルテットでは、やや早めのテンポで楠井五月(b)のソロも入る「No Moon At All」や、パーカー作曲の「Moose The Mooche」が印象に残り、ビリー・ストレイホーン作の「Ballad For Very Sad Lotus Eaters」では、谷口さんや田窪寛之(p)さんが琴線に触れる美しい演奏を行っています。

【裾花川沿いの堤防を散歩】

これは善光寺用水で、善光寺平の田んぼに水を供給しています。右手を歩いて行きます。

堤防道路です。右側にに裾花川が流れています

一本だけですが、目立ちました

崖は大昔の地震で崩れたところでしょうか。

堤防の中には、畑があったり、歩道やベンチが整備されていたりします。

神社がありました。

左に見えている山は、旭山です。温かな日でした。


田淵行男著 「黄色いテント」(山と渓谷社)

2019-04-19 20:03:29 | 読書

田淵行男記念館で写真展を観た際に「黄色いテント」(山と渓谷社)という本を購入しました。田淵行男さん(1905年~89年)は、山岳写真家として、また、高山蝶や雪形など博物学的研究に業績を残された方ですが、写真集などが多く、これは唯一のエッセー集です。元は1985年に発行されていますが、再編集され、2018年に文庫として刊行されたものです。

   

内容は、登山の道具やテントの設営から、山岳写真、高山蝶、動植物、山の不思議な出来事、山小屋、雪形など幅広いテーマを扱っています。フィールドは日本アルプスが中心ですが、7年も通った北海道大雪山や、浅間山、南アルプスなども登場します。

高山蝶の生息地として上高地の重要性に言及はしていますが、北海道の山に行くようになってから、日本アルプスの俗化に嫌気がさして、日本アルプスは好まなくなったようです。戦後は、登山がレジャー化したのでやむを得ないとはいえ、槍ヶ岳や穂高岳などへ向かう行列を見れば、著者の気持ちはわからないではありません。

雪形(ゆきがた)という言葉は、昭和59年に初めて広辞苑に収録され、「山腹の雪の消え具合によってできる形」と記載されたとこの本にあります。現在では普通に使っている言葉ですが、広辞苑に掲載され市民権を得るのに田淵さんの業績が貢献しているのを初めて知りました。

現在の登山は、山頂を目指すのが一般的で、行程を明確にし、登山届も山域により提出しています。著者の山行は、そういうのとは対極にあるもので、写真を撮ったり、動植物を観察したり、必要ならその場にテントを張って翌朝の写真を撮るなど、山や自然との付き合い方が本当に親密なもので、その点も感銘を受けました。

田淵さんがフィールドとした蝶が岳や常念岳は、行ったことがないので、是非上りたいと本書を読んでいるうちに痛切に思わされました。山や自然が好きな方には、これはかなり面白い本です。

【本書のページから】 

 

【田淵行男記念館】

住所:長野県安曇野市豊科南穂高5078-2
電話:0263-72-9964
ホームページ:tabuchi-museum

   

写真展のチラシ

正面から

記念館の横は、わさび畑になっています。

2週間ほど前の様子です。今は、満開か、それを通り越しているかもしれません。


すき亭 (すき焼き・しゃぶしゃぶ 長野市南長野)

2019-04-18 20:03:24 | グルメ

すき亭は、長野市内ではよく知られたお店ですが、20年くらい前には東京の虎ノ門に支店があって、よく利用しました。東京だと経費が高いためか、いつのまにか閉店してしまいましたが、長野は繁盛しているようです。本店は裾花川沿いにあり典雅な外観で、二階には個室があり、宴会や家族の記念日など様々利用できます。

昼食にすき焼定食を食べましたが、相変わらず美味しい牛肉で、店内の雰囲気も変わらず上品です。今度、人を連れてくるのですが、すき焼きやしゃぶしゃぶだと時間がかかるので、すきやき重あたりがランチにはよさそうです。

南側からのすき亭全景。

一階の入口。二階への入口は左手奥です。

手前にテーブル席。奧には、小上がりがあります。広い店内。

すき焼きのセット。定食のご飯と味噌汁、漬物もきましたが、撮り忘れました。割り下と水もきています。

牛肉と野菜

最初は、お店の方が調理してくれましたが、やはり上手で、これが最も美味しくいただけました。

野菜も入れました。

すき焼きやしゃぶしゃぶには、黒毛和牛が適しているように改めて思います。

庭には、高松宮・同妃のお手植えの樹があります。

この建物は、渋温泉の大湯の建物を移築復元したものです。趣があります。

【すき亭】

住所:長野市南長野妻科112-1
電話:026-234-1123
ホームページ:sukitei.com


キャロル・スローン SOPHISTICATED LADY

2019-04-17 20:03:51 | ヴォーカル(A~D)

通勤経路に当たっている長野電鉄長野駅の改札前には、地場産品コーナーがありますが、そこに「ふきのとう」が登場しました。北信濃や上越も春になってきたのかと写メに撮ってみました。朝の太陽の光も明るさを増してきていて、長野でも本格的な春が近そうです。駅の前なので「Take The A Train」(A列車で行こう)から始まるアルバムを。

CAROL SLOANE (キャロル・スローン)
SOPHISTICATED LADY (Trio  1977年録音)

     

先日、トミー・フラナガン・トリオの「Night at The Vanguard」(Uptown)をジャズ喫茶「アンの家」(松本市)で聴いていたら、フラナガン(p)の演奏はもちろん、ジョージ・ムラーツ(b)のサウンドとスイング感の素晴らしさに圧倒されました。キャロル・スローンのこのアルバムでは、そのジョージ・ムラーツ、そしてローランド・ハナが歌伴のお手本ともいえるような演奏を行っています。

メンバーは、キャロル・スローン(vo)、ローランド・ハナ(p)、ジョージ・ムラーツ(b)、リッチー・プラット(ds)。1977年にニューヨーク・ジャズ・カルテットの来日に同行してきた歌手が、ジョニー・ハートマンとキャロル・スローンで、スローンは初来日でした。その際に録音されたのが当アルバムで、伴奏は、そのニューヨーク・ジャズ・カルテットからフランク・ウェスを除いた3人が当たっています。

デューク・エリントン曲集です。「Take The A Train」、「I Let A Song Go Out Of My Heart~Do Nothin' Till You Hear  From Me」、「Solitude」、「Satin Doll」、「In A Sentimental Mood」、「It Don't Mean A Thing」、「Sophisticated Lady」、「Mood Indigo」、「Prelude To A Kiss」、「Jump For Joy」、「Come Sunday」、「Take The A Train」の12曲。スローンは、自分のアルバムにエリントンの曲を必ず入れていますが、これは全曲そうで、念願がかなったアルバムでもあります。なお、「Take The A Train」は、ビリー・ストレイホーンの作曲です。

キャロル・スローンの歌に加え、ローランド・ハナ(p)以下の伴奏も傑出した素晴らしいアルバム。最初の「Take The A Train」では、出だしのピアノ、ベースから鳥肌もので、スローンもスキャットを交えて盛り上げます。バラードの「In A Sentimental Mood」では、しっとりとしたスローン(vo)の歌と、ハナのピアノ、ムラーツの弓弾きによるベースが雰囲気を醸し出し、一転「It Don't Mean A Thing」や「Jump For Joy」では、ムラーツのベースにのってスローンがスイングしています。企画、録音、歌詞の掲載など制作面もよく、当時のトリオレコードに感謝。

【長野電鉄長野駅改札前の様子】

改札の手前に物産販売コーナーが設けられています。

ふきのとう

なの花

かきな

【トミー・フラナガン Night at The Vangurad】

   

トミー・フラナガン(p)、ジョージ・ムラーツ(b)、アル・フォスター(ds)。録音は、ルディ・ヴァン・ゲルダーです。フラナガンが、ベニー・ゴルソン作の「Out of The Past」を取り上げているのが嬉しい。大好きな曲です。

自宅で聴いているところです。松本市のジャズ喫茶「アンの家」で、英国製のロジャースのスピーカーで聴かせてもらったのですが、バランスのとれたよい音で鳴っていました。


ホットプラザ浅間 (温泉 長野県松本市浅間温泉)

2019-04-16 20:05:19 | 温泉

花粉症で調子が出ないので、たまには温泉に行こうと、松本市の浅間温泉の日帰り施設「ホットプラザ浅間」に行ってきました。浅間温泉は安曇野市の自宅から車で20分で着くので近いのですが、安曇野市内の温泉に行くことが多いので、ほとんど来ることがありません。

浅間温泉の旅館には、かつて忘年会などで何度か宿泊したことがありますが、現在も15軒の旅館が営業していて、松本や安曇野の観光の際に泊まる方も多いようです。久しぶりに浅間の湯に浸かりリラックスできました。

手前は広場になっています。

外観。結構大きい建物です。

お風呂への入口

上記2枚は、パンフレットからコピーをさせていただいたものです。

一階は、イス、テーブルで休憩ができるようになっています。飲料の自動販売機はありますが、食堂などはありません。

二階には広い休憩室とマッサージルームもあります。

右手奥には、大きな旅館が見えます。

 【天然日帰り温泉 ホットプラザ浅間】

住所:松本市浅間温泉3-16-3
電話:0263-46-6278
ホームページ:asamaonsen.com/hotplaza