安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

あしび (音楽の流れる喫茶店 群馬県高崎市)

2019-04-15 20:12:32 | ジャズ喫茶

先週の土曜日に群馬交響楽団の演奏会を聴きに高崎に行きましたが、早めに行ったので、前から関心のあったスピーカーのJBLパラゴンを置いてある喫茶店「あしび」に寄りました。コーヒー豆の販売を行っている大和屋の喫茶部門ですが、建物の二階では、レコードコンサートなど様々な催しも開かれています。

珈琲の商品名が面白く、「ジャズ珈琲」というのがあったので注文してみましたが、深煎りでジャズ喫茶の味といった趣でした。一階にはJBLのパラゴンから小音量ですが音楽が流れていて、二階にはエレクトロボイスのパトリシアンがあり、特にオーディオに関心のある方には面白い店かもしれません。

外観

入口

一階。パラゴンが置かれています。程度がたいへんよいきれいなものです。

プレイヤーやアンプです。

アンプは、マーク・レヴィンソンのものを使用。

パラゴンの裏になりますが。下半分が仕切られたスペースになっています。

LPがたくさん並んでいます。フランク・シナトラのレコードが多数ありました。

注文したジャズ珈琲。フレンチといってもいいくらいのしっかりとした深煎りでした。チョコレートがついてきます。

クラシック珈琲、ジャズ珈琲、あしび珈琲といった名前のブレンドがありました。

二階の様子。壺も社長さんの趣味だそうです。

   

プレイヤー、アンプ類。

プリアンプがGASのテドラ、パワーアンプが、GASのアンプジラ。滅多に見ることのできないものだそうです。

   

エレクトロボイス パトリシアン800

二階のスペースでは、様々なイベントが行われています。レコードコンサートも行われ、ジャズもかかるようです。日程などは、お店のホームページにあります。

本店の大和屋。中では、珈琲豆やお菓子、陶磁器などの販売が行われていて、大勢のお客様が入っていました。また、二階のスペースでは、展示会が行われていました。

【珈琲あしび】

住所:群馬県高崎市筑縄町68-7
電話:027-329-6228
ホームページ:yamato-ya.jp/ashibi

ホームページには、「あしび」で行われるイベントの予定が掲載されていて、レコードコンサートもあります。当記事は、ジャズ喫茶のカテゴリーに入れましたが、普段は飲食もできる喫茶店といった方が相応しいです。


小林研一郎指揮 群馬交響楽団演奏会 (4月13日 高崎市群馬音楽センター)

2019-04-14 20:03:53 | 演奏会・ライブ

この4月から小林研一郎さんが群馬交響楽団のミュージック・アドバイザーに就任し、その就任披露演奏会(第574回定期演奏会)が群馬音楽センターであったので、高崎市に聴きに行ってきました。

   

(出 演)

指揮:小林研一郎
ピアノ:清水和音
管弦楽:群馬交響楽団

(曲 目)

ベートーヴェン / ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73 「皇帝」

ショパン / ポロネーズ第6番 変イ長調 作品63 「英雄ポロネーズ」 (清水和音さんのアンコール曲)

<休憩>

ベートーヴェン / 交響曲 第3番 変ホ長調 作品55 「英雄」

(感 想)

小林研一郎さんの人気と就任披露という節目の演奏会であったためか、前売り券は完売で、会場は満席状態でした。それに応えて、演奏の方もボルテージが上がり、両曲ともダイナミックで、楽しませてくれました。

ピアノ協奏曲第5番を弾いたのは清水和音さんで、力強い響きを聴かせてくれました。第3楽章の主題部分など迫力があって、「皇帝」に相応しい演奏でした。ただ、第2楽章は、もう少しテンポゆったりめでロマンチックなところがあってもよかったのかもしれません。

清水さんはアンコールにショパンの「英雄ポロネーズ」を弾いてくれましたが、力感に溢れた見事な演奏で、思わず体に力が入りました。座席がピアノの右手の方で、よく音が飛んできたせいもあるのかもしれませんが、これだけピアノを響かせることのできる人はあまりいないように感じました。

交響曲第3番「英雄」では、小林研一郎さんは、暗譜で全身を使ったエネルギッシュな指揮ぶりでした。群馬交響楽団もこれに応えて、第2楽章「葬送行進曲」などでフルートやオーボエが素晴らしい演奏をしていました。弦もよいのですが、低弦の響きにもう少し量感がほしい気がしました。

拍手の中、小林研一郎さんは「指揮者デビューは、群馬交響楽団であった」ことを披瀝し、群馬交響楽団を是非これからもよろしくと呼びかけていました。こういったあたりも人気のある由縁だろうと思います。そして、第4楽章の最後の1分間を演奏して終演。

【群馬交響楽団ホームページ】

gunkyo.com


【自宅で聴いた「皇帝」のCD】

 

   Beethoven: Piano Sonata No. 1-32, Piano Concertos No. 1-5

ベートーヴェンのピアノソナタ、協奏曲全集(CD12枚組)

フリードリッヒ・グルダ(p)、ホルスト・シュタイン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。


ケニー・ドーハム KENNY DORHAM QUINTET

2019-04-13 19:57:31 | トランペット・トロンボーン

自宅の庭のコウヤマキの剪定を専門業者に行ってもらいました。大きくなりすぎて台風で倒れる心配があったので、懸案事項になっていたものです。小さくしてほしいと依頼したのですが、視界を遮る役目もあるので、やや大きめの形になりました。それでも、大分すっきりして安定感のある形になり、当分安心です。安定感抜群のトランぺッターを。 

KENNY DORHAM (ケニー・ドーハム)
KENNY DORHAM QUINTET (debut 1953年録音)

   

ケニー・ドーハム(tp, 1924~72年)は、1940年代中ごろから、ディジー・ガレスピー楽団やチャーリー・パーカーのグループに加わり活動を行っていますが、29歳の時に録音した本アルバムが初リーダー作です。ブルーノートなどに結構多くの録音を残していますが、初期のプレイをデビューレーベルで記録したことは幸いです。

メンバーは、ケニー・ドーハム(tp)、ジミー・ヒース(ts,bs)、ウォルター・ビショップ Jr.(p)、パーシー・ヒース(b)、ケニー・クラーク(ds)。今から見ると理想的ともいえるメンバーです。ジミー・ヒースもガレスピー楽団の出身であり、ウォルター・ビショップは当時チャーリー・パーカー・グループに属しているなど、モダンジャズの歴史を垣間見るようです。

曲は、ケニー・ドーハム作「An Oscar for Oscar」、セロニアス・モンクの「Ruby, My Dear」、ニコラス・ブロザキー作「Be My Love」、オシー・ジョンソン作「Osmosis」、コール・ポーターの「I Love You」、ジミー・ヴァン・ヒューゼンの「Darn That Dream」と、ジャズオリジナルとスタンダードが半々です。レコードで聴いていますが、注目すべき追加曲が収録されたCDが出ています。

ケニー・ドーハム(tp)は、派手なフレーズこそ出しませんが、中音域中心の歌心に溢れた心温まる演奏を繰り広げています。ドーハム、ジミー・ヒース(ts)ともにスピード感に満ちたブリリアントなソロをとっている「An Oscar for Oscar」や「Osmosisi」が代表的トラックに挙げられると思います。「Darn That Dream」では、ドーハムがじっくりとブルージーに吹き、ソロでは「As Time Goes by」からの引用も行っています。加えてビショップ(p)のソロが美しく、このバラードも心に残ります。

【2019年春のコウヤマキ・キジバト】

 

施業後のこうやまきです。

   

まだ低くてもよかったかもしれませんが、すっきりしました。

   

施業前のこうやまき。(2019年2月撮影)

花を植えたので、花壇が賑やかになってきました。

(キジバト)

   

3~4日前ですが、出勤のために玄関の戸を開けたら、鳥がいました。キジバトでしょうか。

   

近づいても、全く動じないので、スマホで撮影。休憩中だったのかもしれません。


アルデンテ (スパゲッティ 長野市北石堂)

2019-04-12 20:06:49 | グルメ

長野駅前にあるスパゲッティ専門店「アルデンテ」は、昭和51年(1976)創業の長野市には珍しい洋食の老舗です。特徴は、和風の素材を用いて、味付けも和風テイストがあるところですが、麺もよいものを使っているようで、人気があります。

ランチに「あさりしめじポモドーロ」を注文しました。しょうがとニンニクで炒めたあさりとしめじに、トマト味も合わさり、麺も含めて美味しくいただきました。43年間続いているのは、和風の飽きのこない味わいのためかもしれません。もちろん、洋風のものもあります。 

通り抜けるとすぐ駅前です。駅の反対側から撮影しています。

お店の外観。

店内。僕がいる間に続々と入店してきました。

別注文ですが、ランチのサラダ。トマトが熟していて、抜群に美味しかった。

あさりしめじポモドーロです。ヴォリュームもあります。

しめじは大ぶりです。

珈琲。食器には、お店のマークが入っています。

 

こちらにも。見ていると和やかになります

【アルデンテ】

住所:長野市北石堂1366 千石センタービル1階
電話:026-228-8167
ホームページ:aldente-nagano.com


谷口英治(cl)ジャズセミナー for リスナー&プレイヤー (4月6日 東京神田 Lydian)

2019-04-11 20:03:42 | 演奏会・ライブ

4月6日(土)は東京にいて午後時間が空いたので、神田のLydian(リディアン)で行われた谷口英治(cl)さんのセミナーを聴講しました。セミナーとはいっても演奏が主体で、小沢咲希トリオがリズムを務めるので興味を惹かれたものです。

(出 演) 

谷口英治 (講師・リーダー、cl)
小沢咲希 (p)
菊池 藍 (b)
利光玲奈 (ds)

谷口英治(cl)

小沢咲希(p)

利光玲奈(ds)

(曲 目)

On Green Dolphin Street (ブロニスラウ・ケイパー)
One Note Samba  (アントニオ・カルロス・ジョビン)
Memories of You (ユービー・ブレイク)
Country (キース・ジャレット)

(休憩)

Invitation (ブロニスラウ・ケイパー)
Tico Tico (ゼキーニャ・ジ・アブレウ
Paquito's Samba (パキート・デリベラ)
Good Bye (ゴードン・ジェンキンス)
My Song (キース・ジャレット)

朧月夜 (アンコール曲)

(感 想)

土曜日の午後にもかかわらず、40人~50人のお客様が入っていて驚きました。女性客の姿が目立ち、出演者や企画によっては、ジャズ・ライブも動員力があるようです。出演者全員が、きちんとした服装をしていて印象がよく、お話や演奏に期待が高まります。

谷口さんの解説は、軽妙でわかりやすくて感心しました。例えば「On Green Dolphin Street」では、リズムにトランジション(遷移)があり、ラテン→スイングへのアレンジになっていてワクワクさせること、加えてドラムスがそのリズムを先取りしていることを利光玲奈(ds)の実技を交えて説明してくれました。さらに、ペダルトーン(保続音)やエンディングについても言及がありました。

谷口さんの演奏も、クラリネットの代表曲である「Memories of You」や、意外な選曲の「Country」、しみじみとした「Good Bye」など艶やかなサウンドでスイングした温かなもので、素晴らしかった。小沢咲希 (p)など3人は、リハーサルはやっているとは思うものの、解説の際の指示に的確に応えるなど、水準の高さを示していました。

小沢咲希(p)と利光玲奈(b)は、洗足音大出身で既にライブシーンで活躍していますが、ともにサウンドがきれいで、行き届いた演奏ぶりでした。「Good Bye」や「朧月夜」における小沢さんのソロは、細やかなタッチで強弱をつけるなど、しなやかなプレイぶりで、リーダーライブを聴いてみたくなりました。

次回の谷口英治ジャズセミナーも都合がつけば参加したいと思いながら、リディアンを後にしました。

【谷口英治ホームページ】

atem-music.com

プロフィールに加え、ライブ情報、ディスコグラフィーが掲載されていて、わかりやすいホームページです。

当日のLydian入口。