安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ジャズ喫茶「アンの家」で開催された音楽鑑賞会(MMC例会)に参加しました。  

2019-05-21 20:02:15 | ジャズ喫茶

松本には、MMC(松本ミュージック・クラブ)という音楽鑑賞愛好会があり、既に数年以上月一回の例会を重ねています。ジャズ喫茶「アンの家」が開店してからは、マスターがその会の一員ということもあり、同店で毎月第三日曜日に開催されています。会員は10数名ほどいて、オーディオ好きな方が多いようです。

会員が順番で紹介したいアルバムをもってきて、若干の解説とともに皆で聴くというスタイルです。僕も入会しましたが、5月19日(日)は、マスターの宮坂さんが担当で、残りの時間で僕もやらせていただきました。11名の参加で、午後1時30分過ぎから始めて午後4時に終了しました。 

【プログラム】

1  「アンの家」宮坂マスター 私の無人島の1枚

グレン・グールド(p)の演奏するバッハ「平均律クラヴィーア曲集から」、同じくバッハ「フランス組曲」
クリスティアン・ツァハリアス(p)が演奏するスカルラッティ「ソナタ集」
クロード・ソーンヒル「The Real Birth of The Cool」
ディジー・ガレスピー、スタン・ゲッツら「Sittin' In」
モダン・ジャズ・カルテット「Fontessa」

2 私(azumino) ハードバップ名曲聴き比べとロバータ・ガンバリーニ新作

コリー・ウィーズ「Live at Frankie's Jazz Club」からマル・ウォルドロン作「Mood Malody」とティナ・ブルックス作「Gypsy Blue」をまず聴いて、それぞれ初出のアルバムを聴いてみました。
ロバータ・ガンバリーニ(vo)の新作「Dedications」から「Lullaby of Birdland」と「Misty」。サラ・ヴォーンの「Misty」。

(感 想)

アルテックのスピーカーによる再生でしたが、クラシックもよい音で鳴っていて、オーディオ装置も良くなってきたと皆さん話していました。宮坂さんがかけた中では、ツァハリアスのスカルラッティ・ソナタ集が素晴らしく、私のものでは、ロバータ・ガンバリーニの歌の評判がよかったようです。

(私が当日配布したレジュメ。縮小してあります。)

「アンの家」外観。

MMC例会の様子

スピーカー。本日はアルテックA5だけによる再生でした。

   

アンプ、プレーヤー類

DENONの業務用CDプレーヤーを使っています。

内容が素晴らしくて驚きました。クリスティアン・ツァハリアス(p)の弾く「スカルラッティ・ソナタ集」です。

コリー・ウィーズ(as)のCDをかけているところ。

今後も例会に参加し、いろいろなものを聴きたいと考えています。会費は当日の飲物代だけなので、興味のある方はアンの家へ連絡してください。

【アンの家】

住所:長野県松本市梓川梓459
電話:070-5455-1941
営業:13時~20時。月曜・火曜定休


廻鮮富寿司極みや上越中央店 (寿司 新潟県上越市春日山)

2019-05-20 20:07:51 | グルメ

先日、所用で上越に行ったのですが、ランチに春日山にある廻鮮富寿司に寄りました。あまり時間がなかったので、チェーン店の寿司店ならいいだろうと入ったものです。パネルを通して注文を行い、品物の出てくるのも早かったです。

寿司の「日本海三昧」と「まぐろ食べ比べ」をもらい、白エビの唐揚げとあら汁もいただき、満腹になりました。気軽に入れて、日本海の魚をいただけるのは、地元のお店だからでしょう。リーズナブルでもあり、ランチに適したお店でした。

上越市役所の近くで、お店はわかりやすいです。

外観。建物の右側が広い駐車場になっていて、かなり停められます。

入口を入ったところにあるお薦めの看板。

カウンター席に座りました。奥にはボックス席や小上がりがあり、お客様もかなり入っていたようです。

パネル注文です。「本日のおすすめ」から最初に記載されている「特選日本海三昧」を頼みました。

あら汁と白えびの唐揚げも注文。こちらのが早く出てきました。

思ったより量がありました。レモンを絞っていただきましたが、お酒のおつまみにもよさそうです。

汁には具がたくさん入っていて、ボリュームがあります。

日本海三昧。左端が「おこぜ」で右端は「のどぐろ」です。真ん中は説明を受けたのですが、忘れました。

オコゼの骨は焼いてもってきてくれます。このまま食べれます。

やはり、お薦めの中から「まぐろ食べ比べ」を注文。

定番の商品なので、特徴はありませんが、まずまずでした。

【廻鮮富寿し極みや上越中央店】

住所:新潟県上越市新光町1-7
ホームページ:富寿司お店のご案内


山田敏昭(p)東京公演のお知らせと畔田俊彦編著「北海道ジャズ物語」(つげ書房新社)

2019-05-19 20:29:35 | 演奏会・ライブ

札幌のジャズピアニスト、山田敏昭さんがこの5月30日(木)から6月2日(日)まで東京ツァーを行います。普段は、すすきののジャズクラブ「Slowboat」を本拠に演奏活動をしていますが、今回、下記のとおり4か所で公演を行います。

ジャッキー・マクリーン(as)との共演経験もあるピアニストなので、スイングするピアノがお好きな方には気に入ってもらえるのではないでしょうか。私は彼のファンなので出かける予定ですが、関心があれば是非聴いてみてください。

【山田敏昭TRIO東京ツァー日程】 (金子健(b)さんのブログからお借りしました。)

①5/30(木) 六本木 ホオキパスクエア 〒106-0032 東京都港区六本木5-18-21 ファイブプラザビルB1 TEL 03-5570-5530 18:30 open, 19:00 Live Start
山田敏昭(p) Trio 金子健(b), 高橋徹(ds) Guest: 高田恵美(vo), 金子礼(as) MC ¥4,000 (税込) *1ドリンク付き

②5/31(金) THE GATE HOTEL雷門13F Restaurant & Bar 〒111-0034 東京都台東区雷門2-16-11 ※晦日ライブ(毎月月末日開催 / ご飲食のお客様ミュージックチャージフリー) TEL 03-5826-3877 1st 20:00~, 2nd 21:00~, 3rd 22:00~(各40分予定) 沙理(vo), 中村誠一(ts), 山田敏昭(p), 金子健(b)

 ③6/1(土) 昼ライブ 淡路町 Lydian 〒101-0048 東京都千代田区神田司町2-15-1 B1 TEL 03-5244-5286 Open 13:00, 1st 13:30~14:30, 2nd15:00~16:00 ※入替なし
山田敏昭(p) Trio 金子健(b), 高橋徹(ds) MC ¥3,300
 
④6/2(日) 立川 JESSE JAMES 〒190-0012 東京都立川市曙町2-11-7 立川リージェントビル B1F TEL 042-525-7188 Open 18:00, 1st 19:00~, 2nd 20:30~
山田敏昭(p) Trio 金子健(b), 井上智(g) MC ¥2,700

 【畔田俊彦編著「北海道ジャズ物語」(つげ書房新社)】 

札幌ススキノのバー「81」に置いてあり、寄った際にパラパラ眺めていたのですが、しっかり読みたくなり最近入手しました。

   

おおまかな目次は次のとおり。

1  北海道ジャズ紀行
2 健在なり北のジャズスポット
3 熱きジャズメン達
4 素晴らしき北のジャズイベント
5 ジャズとともに
6 想いでのジャズ喫茶

発行が2006年なので、既に10年以上経過していますが、その当時の北海道のライブハウス、ジャズ喫茶、ジャズ・ミュージシャン、ジャズイベントについて書かれた本です。北海道には、ジャズを愛する人がたくさんいて、熱心な方が多いのには驚きました。

「熱きジャズメン達」は、ミュージシャンについて書かれていて、歌手の黒岩静枝さんや宮田あやこさん、ピアニストの豊口健さんや山田敏昭さんなどが登場します。お亡くなりになった福居良さんは、バリー・ハリスについてご自身で書かれていました。

   

タマさんが山田敏昭さんについて書いた文章が載っています。それによると、もっとも影響を受けたピアニストはソニー・クラークで、演奏は一言でいうとファンキーだということです。読んでいたら、今回の東京ツァーが待ち遠しくなりました。


ボビー・ハッチャーソン OBLIQUE

2019-05-18 20:25:23 | ヴァイブ、オルガン他

先日、上越市に所用があって行きましたが、途中小布施PAで休憩をとりました。暑くなってきているので、冷たいものがほしくなり、小布施ならではの「栗みつソフト」をいただきました。アイスクリームに栗と最中の皮を乗せ、そこに蜜を少しかけたもので、クールな中に甘さが混じって美味しくいただきました。クールな感じのアルバム。

BOBBY HUCHERSON (ボビー・ハッチャーソン)
OBLIQUE (BLUE NOTE 1967年録音)

   

これは希に見る素晴らしいアルバムですが、録音当時発表されずにお蔵入りし、1979年に日本のキングレーベルから初めて発売されたものです。ボビー・ハッチャーソン(vib)には、長い経歴があり録音も数多くありますが、1960年代のいわゆる新主流派時代に録音したブルーノートレーベルのアルバムは、総じて好みです。

メンバーは、ボビー・ハッチャーソン(vib)、ハービー・ハンコック(p)、アルバート・ステンソン(b)、ジョー・チェンバース(ds)。ハービー・ハンコックが参加し、ハンコック作の「Theme From Blow Up」が演奏されているのも注目されるところです。

曲は、参加ミュージシャンのオリジナルです。ボビー・ハッチャーソンの自作が「Til Then」、「My Joy」と「Subtle Neptune」の3曲、ハンコック作の「Theme From Blow Up」(映画「欲望」のテーマ)、ジョー・チェンバース作が「Oblique」と「Bi-Sectional」で、全6曲。ハッチャーソンの3曲は、豊かなメロディに、ボッサ乃至サンバ系のリズム、さらに響きもモーダルで、一言でいうとかっこ良いです。

ハッチャーソン(vib)のプレイに加え全体のサウンドが爽やかで、新鮮な感じのするアルバム。ジョー・チェンバース作の2曲はややリズムを強調したアグレッシブなものですが、それ以外は室内楽的な演奏で休日の午後などのゆったりタイムにも流せます。「Til Then」は、ボッサ系でハッチャーソン(vib)とハンコック(p)のソロが心地よく響き、「Theme From Blow Up」のジャズ化は、これが初めてようですが、モード的な和音が面白い。「Subtle Neptune」もリズミカルで爽やかさがあり、ハードバップとは一線を画したムードです。

【上信越自動車道  小布施パーキングエリア下り線】

住所:長野県上高井郡小布施町大島660-2 
ホームページ:ドラぷら小布施PA下り

こちらのPAは賑わっていることが多いです。

ベンチなどが設けられ外で休憩できるようになっています。

千曲川越しに黒姫山と妙高山などが見えます。

栗みつソフトの文字が目に飛び込んできました。

「栗みつソフト」。栗の産地でお菓子屋さんがある小布施ならではの品物です。


ロバータ・ガンバリーニ(vo) ライブ (5月13日 山梨県甲府市コットンクラブ)

2019-05-17 20:17:45 | 演奏会・ライブ

ロバータ・ガンバリーニ(vo)のライブが甲府市のコットンクラブであったので、聴きに行ってきました。今回は、新作CDの発売ツァー公演なので、メンバーは、ガンバリーニとそのCDで伴奏をしているジェブ・パットン(p)の二人です。

(出 演)

Roberta Gambarini(vo) (ロバータ・ガンバリーニ) 
Jeb Patton (p) (ジェブ・パットン)

(曲 目)

Lady Be Good~How High The Moon
As Time Goes By
I Can't Give You Anything But Love
A Flower is The Lovesome Thing (ピアノソロ)
Easy to Love
Once Upon A Summertime~What Are You Doing The Rest Of Your Life (ミシェル・ルグラン・メドレー)
It Don't Mean A Thing

<休憩>

It's A Lovely Day Today
That Old Black Magic
ショパンのノクターン(ピアノソロ)
Misty
This Masquerade
Two For The Road
Lover Come Back To Me
I Remember Clifford
Sometimes I'm Happy
Easy Living
Lullaby of Birdland
Rhythm-A-Ning

Fly Me To The Moon (アンコール曲)

(注)曲名の紹介がほとんどなかったので、推測して記載しました。だいたいあっていると思いますが、誤ったものがあるかもしれません。

 (感 想)

今回のツァーは、「デディケーションズ~エラ、サラ、カーメンに捧ぐ」というCDの発売記念ツァーという位置づけで、エラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーン、カーメン・マクレーが歌った曲を取り上げた同CDに収録された曲をメインとしたプログラムでした。ヴァースから歌われた曲が多く、それも印象的でした。

前半は、「It Don't Mean A Thing」など力強い歌唱でスキャットを多用するなど、ガンバリーニの個性が強く出ていました。後半は肩の力が抜けたような柔らかさも出てきて、しっとり系の「Two For The Road」、サビを美しく歌った「Easy Living」やサラ・ヴォーンのアレンジを踏襲した「Lullaby of Birdland」などと素晴らしい歌唱の連続でした。

感動的だったのは、「I Remember Clifford」で、先ごろ亡くなったトランぺッターのロイ・ハーグローヴに捧げて歌詞も変え、かみしめるように歌っていました。アンコールに「Fly Me To The Moon」をやってくれて、これには観客の多くも立ち上がり手拍子も入り大いに盛り上がりました。

ジェブ・パットン(p)は、スローからアップテンポまで過不足なく伴奏をつけ、ソロも多くとっていましたが、アップテンポの曲など、ピアノだけではやや物足りなく、ベースだけでも入ってくれたらいいのにと思わされました。パットン(p)については、リーダーライブを近く聴く予定です。

熱唱するロバータ・ガンバリーニ

ジェブ・パットンがソロをとっているところです。

【コットンクラブ甲府】

住所:山梨県甲府市中央4丁目3−20
電話:055-233-0008
ホームページ:cotton club (フェイスブックです。)

コットンクラブ外観

入口

夕食にビーフ丼を注文。地元の甲州牛を使っているそうです。柔らかくて美味しい。

デザート。

車で行ったので、珈琲を飲んでいました。午後8時開演で、午後10時30分ごろ終了し、安曇野市の自宅へ車で戻りました。