安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

石佳 (うなぎ 長野県安曇野市豊科高家)

2020-02-24 20:02:41 | グルメ

この3連休は安曇野市にいましたが、たまにはうなぎを食べようと、石佳(いしよし)に行ってきました。安曇野インターに近い東側の団地内にあります。知人から教えてもらった地元の人気店です。

うな重(特上)を注文。うなぎはご飯の上に乗せるのではなく、別々にしてもらいました。そういうお客様もいるそうで、専用の容れ物が用意されていました。外はカリッと香ばしくて、中はふわりとした焼き加減もよく、大変美味しくいただきました。

外観。隣にも駐車場があります。

玄関

店内。自宅のお座敷をお店にしたような感じです。

メニュー。鯉のうま煮とか、うずら焼きといった郷土料理もありました。

持ち帰りのメニューもありました。

まずはお茶。

うな重です。お重は、二段重ねになっています。

開けたところ。肝吸いと漬物、小さなフルーツ(オレンジ)がついてきました。

別の容器にいれてもらいました。ちょっと焦げたあともついていて、パリッと焼いているのがわかります。

自分で一枚をご飯の上に乗せました。タレの調節も自分でできるところがよいです。

あとの一枚は、適当に箸で切りながら、乗せたり食べたり。タレは濃いめのしっかりとした味でした。

きも吸。

ほとんど14時のお昼の終了間際ですが、後から数人が入ってきました。おひな様が飾ってあります。

【石佳(いしよし)】

住所:長野県安曇野市豊科高家アルプス団地3770-17
電話:0263-73-2169
ホームページ:石佳


ジェブ・パットン「SONGS OF THE SAXOPHONE」と雑誌BRUTUS「ブレンドとモーニング珈琲」の話題

2020-02-23 20:02:21 | ピアノ・トリオ

雑誌「BRUTUS」2020年2月15日号の特集は、ブレンドとモーニングコーヒというものでした。このところ、スターバックス、タリーズといったチェーン店に入るか、スーパーで買ったドリップパックのものを飲んでいるので、たまにはコーヒー豆を挽いて自分で淹れてみようと思わされました。選曲から手数をかけたアルバム。

JEB PATTON (ジェブ・パットン)
SONGS OF THE SAXOPHONE (Blau Records  2019年録音)

   

ジェブ・パットン(p, 1974年生)は、昨年、ロバータ・ガンバリーニ(vo)の伴奏で来日し、引き続き全国各地で公演したので、聴いた方も多いのではないかと思います。僕もパットン(p)と中村健吾(b)のデュオで行われた上田公演を聴き、彼のファンの一人になりました。そのジェブの新作が発売されたので早速購入しました。

メンバーは、ジェブ・パットン(p)、イグナシ・ゴンザレス(b)、ジョー・ストラッサ―(ds)。このCDは、スペインのblau Recordsからの発売で、ジャケットには「NEW YORK SERIES」と表記されています。blauは、スコット・ハミルトン(ts)を多く録音しているレーベルですが、このシリーズは気になります。

基本的にサックス奏者が作曲したものが選曲されています。「Alone Too Long」、「Far Away Lands」、「Naima」、「Bird Feathers」、「A Tear and a Smile」、「Minority」、「The Truth Tellers」、「Summer Serenade」、「Amsterdam After Dark」の9曲。「The Truth Tellers」だけは、ジェブ・パットンの自作。コルトレーン作「Naima」がピアノトリオでどう表現されるかなどに興味が湧きます。

ジェブ・パットン(p)を中心としたピアノトリオのよくスイングして変化に富んだ演奏が楽しめます。パットンの磨き抜かれたサウンドは、とりわけバラードで効果的で、コルトレーン作の「Naima」では、曲のムードが良く出ていて、ピアノでよくここまで表現できるなと感嘆しました。両手のユニゾンで旋律を弾いたり、装飾的に和音をパラっと使ってみたりと、多彩な技も光ります。きらきらとした出だしから惹き込まれる「Alone Too Long」やお楽しみ曲「Amsterdam After Dark」なども印象深い。

【ジェブ・パットン・ホームページ】

jebpatton.com

ライブのスケジュールなどが掲載されています。ロバータ・ガンバリーニ(vo)の伴奏は続けているようです。

【BRUTUS2020年2月15日号「ブレンドとモーニング珈琲」】

   

表紙

   

オオヤミノルさんは、京都のオオヤコーヒー焙煎所などを主宰。著書に美味しいコーヒーって何だ?(マガジンハウス)があります。全国各地の4人と珈琲に関する対談を行っています。

   

坂口憲二さんは、芸能活動を休止して、コーヒーの焙煎を行っているようです。

   

モーニングコーヒーの特集もあったのですが、興味を惹かれたのは夜のコーヒーの方でした。

   

お店の紹介もあり、右はStarbucks Reserve Roastery Tokyo(中目黒)の「Nakameguro Espresso Martini」、左はCoffee Bar Gallage(東中野)の「Irish Coffee」。他にも4軒紹介されていましたが、全て東京のお店です。

焙煎所の紹介もあります。近くを探したら、新潟県上越市に「DIGMOG COFFEE」というお店がありました。ブレンドが良さそうなので、機会を見つけて買いに行こうと考えています。下段は熱海のお店です。


映画「グッドバイ」を観ました。(長野市 松竹相生座)

2020-02-22 20:14:45 | 映画・DVD・テレビ

大泉洋と小池栄子主演の映画「グッドバイ」が公開されたので観に行ってきました。原作は太宰治の未完小説を舞台化したものなので、ストーリーの展開も楽しみです。

   

   

(あらすじ)

戦後の混乱から復興へ向かう昭和のニッポン。闇稼業で小金を稼いでいた文芸誌編集長の田島周二は、優柔不断なくせに、なぜか女にはめっぽうモテる。気づけば何人もの愛人を抱え、ほとほと困っていた。そろそろまっとうに生きようと、愛人たちと別れる決心をしたものの、別れを切り出すのは至難の業。一計を案じた田島は、金にがめつく大食いの担ぎ屋・キヌ子に「嘘(にせ)の妻を演じてくれ」と頼み込む。そう、キヌ子は泥だらけの顔を洗えば誰もが振り返る女だったのだ!男は女と別れるため、女は金のため―。こうして、水と油のような二人による“嘘(にせ)夫婦”の企みが始まった。(公式ホームページより)

(スタッフ)

監督:成島出
脚本:奥寺左都子
原作:ケラリーノ・サンドロヴィッチ (原案は、太宰治著「グッドバイ」)
 
(出演者)
 
大泉洋 (田島周二)
小池栄子 (永井キヌ子)
水川あさみ (大櫛加代)
橋本愛 (水原ケイ子)
緒川たまき (青木保子)
木村多江 (田島静江)
濱田岳 (清川伸彦)
松重豊 (漆山連行)
皆川猿時 (水原健一) 他
 
(感 想)
 
太宰治の未完の小説「グッドバイ」を読み直しましたが、明るめのストーリーの面白さに加え、熟達の筆の運びが軽妙でスピード感があって、素晴らしいものでした。映画の台本は、ラブコメ仕立てのストーリーに展開してあり、最後の方は間延びしていたのが惜しかった。
 
太宰の小説は男女の別れを描いていて、主人公が愛人と別れることに精力を注いだ挙句、妻と子から別離を言い渡されるといった逆転の展開までが、想定されたストーリーかもしれません。戦後の混乱期に実際にありそうなシチュエーションで、映画化に当たっては背景となるセットや衣装などがよくできていて感心しました。
 
「探偵はBARにいる」を観て気に入った俳優の大泉洋が、ダメ男ながら優しさも出ていて、今回もぴったりはまっていました。「探偵はBARにいる 3」の続編を作ってくれないかと切望しています。青木保子役の緒川たまきさんの演技は、儚さと逞しさが表現されていて、強く印象に残りました。
 
【映画のパンフレットから】

 

表紙

映画の場面から。小池栄子さんの豹変ぶりも面白いです。

愛人と妻役の女性陣。

セットや衣装がよくできていて感心。

大泉洋かっこよかったです。


ラ・ストラヴァガンツァ東京「ふたつの四季」演奏会 (2月16日 長野市芸術館リサイタルホール)

2020-02-21 20:02:34 | クラシック演奏会

ヴィヴァルディの四季を聴きたくて、ラ・ストラヴァガンツァ東京の演奏会に行ってきました。豪華ゲストも出演するとあって、会場は満席(席数は293)でした。

   

(出 演)

ラ・ストラヴァガンツァ東京(バロック・アンサンブル)
 松野弘明,佐々木歩,戸原直,横溝耕一(ヴァイオリン)
 篠﨑友美,瀧本麻衣子(ヴィオラ) 
 植木昭雄(チェロ)
 黒木岩寿(コントラバス) 
 佐藤亜紀子(リュート) 
 山田武彦(チェンバロ)
<ゲスト>
三浦一馬(バンドネオン)
大萩康司(ギター)

(曲 目)

<春>
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》より「春」ホ長調 RV.269 第1楽章/第2楽章
ピアソラ:タンティ・アンニ・プリマ(アヴェ・マリア)
ピアソラ:《ブエノスアイレスの四季》より「ブエノスアイレスの春」
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》より「春」ホ長調 RV.269 第3楽章

<夏>
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》より「夏」ト短調 RV.315 第1楽章/第2楽章
ピアソラ:《タンゴ組曲》より「アンダンテ・ルバート、メランコリコ」
ピアソラ:《ブエノスアイレスの四季》より「ブエノスアイレスの夏」
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》より「夏」ト短調 RV.315 第3楽章

<秋>
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》より「秋」ヘ長調 RV.293 第1楽章
ピアソラ:《ブエノスアイレスの四季》より「ブエノスアイレスの秋」
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》より「秋」ヘ長調 RV.293 第2楽章/第3楽章

<冬>
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》より「冬」ヘ短調 RV.297 第1楽章/第2楽章
ピアソラ:《ブエノスアイレスの四季》より「ブエノスアイレスの冬」
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》より「冬」ヘ短調 RV.297 第3楽章

(感 想)

プレトークで、ラ・ストラヴァガンツァ東京のリーダー黒木岩寿(コントラバス)さんが、『ヴィヴァルディの四季とピアソラの「ブエノスアイレスの四季」は、それぞれ別に演奏されるのが普通だけれども、今回は、季節ごとにまとめて、ヴィヴァルディの「春」に続けてピアソラの「春」を演奏するといったプログラムにしました。』と語っていました。

そのとおりの進行に加え、間に三浦一馬(バンドネオン)と大萩康司(ギター)のディオでピアソラの別の曲が入るなど、極めてエキサイティングで興趣に飛んだ演奏会でした。ただし、ヴィヴァルディの「四季」はやはり春から冬まで全曲を通して聴きたかったという思いにかられました。

その理由の一つは、ラ・ストラヴァガンツァ東京の演奏がよく、とりわけコンサートマスター松野弘明(ヴァイオリン)さんのソロが勢いがあってキレがよく、サウンドも音量豊かで輝かしいものだったからです。

三浦一馬さんと大萩康司さんは基本的にタンゴを演奏したのですが、バンドネオンを弦楽器の中で聴くと、その音色やアーティキュレーションが憂愁や郷愁を強く誘い、強烈な存在感を示していました。曲順は冒険的でしたが、全体にスリリングで素晴らしいコンサートでした。


エルジー・ビアンキ「THE SWEETEST SOUND」とサリーカレーの話題

2020-02-20 20:01:11 | ヴォーカル(E~K)

昼食にカレーが食べたくなりサリーカレーに出かけてきました。ターバンカレーやゴーゴーカレーといった金沢カレーの系列ですが、サリーカレーという店名はここだけのようです。シンプルな「サリーカレー」を注文しましたが、そう辛くなく甘さも感じられ僕に向いていました。すっきりとシンプルなヴォーカルを。

ELSIE BIANCHI (エルジー・ビアンキ)
THE SWEETEST SOUND (SABA  1965年録音)

   

エルジー・ビアンキ(acc,p,vo  1930~2016年)は、スイス生まれのミュージシャンですが、このSABA原盤の「The Sweetest Sound」によって日本でも知られていると思います。メロディを大事にした癖のないヴォーカルは僕も好みで、昔からの愛聴盤です。

メンバーは、エルジー・ビアンキ(p,vo)、シロ・ビアンキ(b)、チャーリー・アントリーニ(ds)。ビアンキは、1951~54年にチューリッヒのジャズフェスに参加し、56年にはシロ・ビアンキと結婚して、プロのミュージシャンとして活動。58年にアメリカへツァーし59年に帰国後はバーゼルのジャズクラブに出演。68年には米国に移住して演奏活動を続けましたが78年に音楽界からは引退しました。

曲は、「Teach Me Tonight」、「Fallin' Love With Love」、「Little Bird」、「A Sleepin' Bee」、「The Shadows of Paris」、「Fiddler on The Roof」、「The Sweetest Sound」、「Spring Can Rally Hnag You up The Most」、「Meditation」、「Why Did I Choose You」、「Little Blues」、「Gess Who I Saw Today」の12曲。ほとんどスタンダードですが、「Little Bird」はピート・ジョリー作曲、「Little Blues」はエルジー・ビアンキの作曲です。

エルジー・ビアンキのあっさりとした感じの歌は、聴きやすく、弾き語りで入るピアノソロもなかなか魅力的です。軽快な「Teach Me Tonight」や「The Sweetest Sound」、ボッサの「Meditation」などほんのりとジャジーで楽しめます。スローテンポで歌うヴィクター・ヤング作「The Shadows of Paris」は、哀愁が漂い、シャンソンの香りもします。同曲を聴くたびによく取り上げてくれたと感謝したくなる選曲です。

【サリーカレー】

住所:長野県長野市南千歳1-3-3 成島ビル 1F
電話:026-226-7707 
ホームページ:サリーカレー (食べログのページです。)

外観

店内には券売機があります。マスター一人で切り盛りしているようです。

メニュー。外に掲示してあったものを撮ったので、少し見にくいです。リーズナブルです。

店内のカウンター。

最もシンプルなトッピングのない品にしました。ルウはいくらかトロリとして、金沢カレーという感じもありますが、食べやすい味でした。辛くもできます。

カレーの後は、珈琲を飲みにすぐそばのタリーズへ。

久々にカレーと珈琲というシンプルな組み合わせの昼食でした。