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安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

レイ・クロフォード「SMOOTH GROOVE」と上信越道横川インター(下り)で夜食の話題

2021-03-21 18:42:14 | ギター

昨日、高崎で行われた群響のコンサートに久しぶりに自家用車で出かけました。午後9時終演で雨も降っていたので慎重運転で帰ってきました。途中、横川サービスエリア(下り)で休憩し夜食に蕎麦を食べましたが、店内には、コロナ対策のために『默食』という張り紙があり、席も飛ばし飛ばしになっていました。黙って耳を傾けたいCD。

RAY CRAWFORD (レイ・クロフォード)
SMOOTH GROOVE (CANDID 1961年録音)

   

CANDIDレーベルは、ジャズ評論家のナット・ヘントフのプロデュースにより、チャールズ・ミンガス、マックス・ローチ、セシル・テイラーなどの当時最先端の作品を出し、2年間ながら重要な活動を行いました。本作は、1988年になって初めてリリースされたアルバムです。

メンバーは、レイ・クロフォード(g)、ジョニー・コールズ(tp)、セシル・ペイン(bs)、ジュニア・マンス(p)、ベン・タッカー(b)、フランキー・ダンロップ(ds)。レイ・クロフォード(g, 1924~1997年)は、ギル・エヴァンスやジミー・スミスと共演歴があり名前は知られていると思います。

曲目は次のとおり。

1  The Comnpendium Suite
2  Miss April
3  Impossible
4  I Knew Prez
5  Smooth Groove
全てレイ・クロフォードのオリジナル曲です。自作曲ばかりですが、どれもどこかで耳にしたことがあるようなメロディも流れてきて、親しみやすい。

レイ・クロフォード(g)の数少ないリーダー作が、日本のメーカーから最近再発されたので、購入しました。かつて長いあいだお蔵入りになっていたものですが、タイトルとおりグルーヴに溢れ、ジュニア・マンス(p)やジョニー・コールズ(tp)の参加もあって、充実したハードバップジャズを楽しむことができます。中でも、クロフォードのシングルノートによる黒っぽいソロやジュニア・マンスの軽快なソロが映えている「The Comnpendium Suite」、しっとりとしたギターソロが美しいバラード「Impossible」あたりがききもの。

【横川サービスエリア(下り)で夜食】

住所:群馬県安中市松井田町横川 字大林 950番地2
電話:027-395-2571
ホームページ:横川SA(下)・上信越自動車道 店舗・メニュー | ドラぷら(NEXCO東日本) 

定食類や麺類など、フードコートのお店は充実しています。

かき揚天そばを注文。

フードコート内の席の様子。コロナ対策のために離れて座るようになっています。

默食という張り紙。

フードコート内。

かき揚天そば。

麺とスープが意外にいけました。

横川と言えば、「峠の釜めし」が有名だと思います。夜なので営業時間外です。


温泉の泉質が素晴らしく、蕎麦もよかった室賀温泉ささらの湯 (長野県上田市室賀)

2021-03-20 19:05:12 | 温泉

先週、上田市サントミューゼで行われた新倉瞳(チェロ)&佐藤卓史(ピアノ)デュオ・コンサートで、新倉さんが到着後すぐに向かったのは、「室賀温泉ささらの湯」だと話していました。いい温泉だそうです。

そこで、初めて出かけてみました。公共の日帰施設ですが、泉質がヌルヌルしていて肌に良さそうで、しかも、温まる温泉でした。食堂もあり、地粉を使った蕎麦や天ぷらもなかなかよく、再訪するつもりです。

建物は大きくて、入口はこの他にもあります。

入口を入ったところ。受付があって、左には大きな休憩室があります。

二階に上がり、廊下を経て浴室に向かいます。

廊下から見たところ。左側の板塀の向こう側が、露天風呂でした。

浴室に到着。温泉内はホームページをご覧ください。温泉のご案内へのリンク

(ささら食堂)

温泉のあとは、昼食を食べに「ささら食堂」へ行きました。

店内。広いお店です。

くるみ蕎麦と野菜てんぷらを注文。

くるみ蕎麦。くるみにしてみましたが、普通のもり蕎麦でも良さそうです。

上田市室賀産の蕎麦粉を使っています。黒っぽくて田舎蕎麦といった外観ですが、ちょっと柔らかめに茹でてあることもあり、食べやすくて旨い蕎麦でした。

くるみ。量が多いので、汁に溶いたり、そのまま蕎麦に付けて食べました。

筍のゆでたものもついています。

なっぱのおひたし。こちらも蕎麦にあっていました。

天ぷら。具は、「かぼちゃ、なす、さつまいも、ふきのとう、えのき」です。

塩で食べます。

「ふきのとう」が2つ入っていて、いかにも春という感じもよかった。

蕎麦湯。さらさらしたものでした。蕎麦、天ぷらともにボリュームがあり、お腹いっぱいになりました。

【室賀温泉ささらの湯】

住所:長野県上田市上室賀1232番地1
電話:0268-31-1126
ホームページ:室賀温泉ささらの湯 公式サイト   (上田市のホームページです。)


居酒屋「鶴亀」の信州福味鶏唐揚げ定食でランチ (和食・居酒屋 長野市南千歳)

2021-03-19 19:36:21 | グルメ

居酒屋として繁盛していた「鶴亀」の前を通りがかったのですが、ランチ営業を行い、弁当も販売していたので驚きました。コロナの影響だと思いますが、ランチ営業はありがたいので、早速、入店しました。

信州福味鶏の唐揚げ定食を注文。ブランドものの鶏肉がカラッと揚がり、味付けも濃くなく薄くなく、美味しい唐揚げでした。味噌汁やごはんもよいもので、夜だけでなく昼間も使えるお店です。

お店の外観

入口。

ランチの「定食メニュー」があって驚きました。居酒屋で夜の営業ばかりだと思っていました。

ランチメニュー。

カウンターに腰かけましたが、いかにも居酒屋というたたずまいです。

壁には、日本酒のステッカーなどが貼ってありました。

信州福味鶏唐揚げ定食。

唐揚げ。キャベツは盛りをよくしてくれました。

春雨のあえもの。

味噌汁の具は、凍り豆腐やキノコでした。

おいしい米です。小盛にしてもらいました。

入口の左側では弁当の販売を行っていました。コロナ禍の中、いろいろ工夫されて頑張っているようです。

【鶴 亀】

住所:長野県長野市南千歳1-7-9 錦町通りショップコア内
電話: 0120-37-9003
ホームページ:縁起居酒屋 鶴亀 | 鶴翔グループ 


沼野雄司著「現代音楽史」(中公新書)を読み、リゲティとグレツキの曲を聴いてみました。

2021-03-18 19:40:01 | 読書

中公新書の一冊として、最近、沼野雄司著「現代音楽史」が出版されたので、購入して読みました。

   

(著者について)

沼野雄司さんは、1965年東京生まれ、東京芸術大学大学院音楽研究科博士後期課程修了。音楽学博士。東京音楽大学助教授、米ハーヴァード大学客員研究員などを経て、現在、桐朋学園大学教授。著書に、「エドガー・ヴァレーズ=孤独な射手の肖像(春秋社、2019年、吉田秀和章受章)などがあります。

(帯の裏にある本書の紹介)

(感 想)

1918年11月23日、、シェーンベルクを中心にして「私的演奏協会」というグループが発足し、これをもって「現代音楽」がはっきりと姿を表したと著者は記し、それ以降のクラシックの現代音楽史を綴っています。凝縮された中身ですが、書きぶりも含めて一般の人向けに書いた労作です。

第2次世界大戦以降1960年代までに現れた、十二音技法、セリー音楽、偶然性の音楽、電子音楽、トーン・クラスターなどの説明には興味を惹かれました。1970年代には、調性と拍節の復活、あるいは無調語法の緩和が行われ、新ロマン主義とか、ポストモダンなどと言われるようになったそうです。

新ロマン主義に至って、聴いてみたい曲が現れました。まずは、ジョルジュ・リゲティのピアノのための「練習曲集第1巻」(1985年)で、複層的なリズムの反復を構造の基盤に据えているそうです。また、ヘンリク・グレツキが、不協和音に満ちた作風から完全に調性へ転じた「交響曲第3番」(1976年)も聴きました。

(本書を読んだあと聴いたCD)

ジョルジョ・リゲティ:練習曲集第1巻より第1番他  ユジャ・ワン(p)「ベルリンリサイタル」

   

リゲティのピアノのための練習曲集から第3番、第9番、第1番が演奏されています。第1番は難曲ですが、リズムがたってスポーティーで、ちょっとジャズっぽくもあり、ユジャ・ワンの演奏が素晴らしい。  

   

(リゲティ 練習曲集第1巻から第1番「無秩序」の楽譜、本書に掲載されています。)

リゲティのピアノ曲の次に聴いたのは、

ヘンリク・グレツキ:交響曲第3番  アントニ・ヴィト指揮ポーランド国立放送交響楽団     

   

濃厚な音の積み重ねによる分厚い和音が響きながら旋律が動いていきます。聴きやすく、後にイギリスのポップ・チャートで人気を得た曲だそうです。下記のCD3枚組セットの一枚です。

   

もっているのは、アントニ・ヴィトが指揮したグレツキの交響曲、管弦楽曲集で、CD3枚組です。ポーランドのグレツキと同郷のアントニ・ヴィトの指揮になるもの。   


チャンピアン・フルトン「BIRDSONG」とBECK'S COFFEE SHOPの宇治抹茶ラテの話題

2021-03-17 20:05:50 | ヴォーカル(A~D)

長野駅新幹線改札の前にあるBECK'S COFFEE SHOPに、春シーズンになったためか、宇治抹茶ラテがあったので、ワッフルとともにいただきました。お茶の味がほんのりとして、クリームも甘すぎず、美味しい飲み物でした。甘すぎないヴォーカル主体のアルバムを。

CHANPIAN FULTON (チャンピアン・フルトン)
BIRD SONG (Champian Records 2019年録音)

   

チャンピアン・フルトン(vo,p)は、1985年生まれのピアニスト、シンガーで、ニューヨークを中心に活動を行っています。このアルバムは、チャーリー・パーカー生誕100年を記念して昨年出されたものです。コロナ禍の中、パーカーへのトリビュート作を、よく発表してくれたと感心しました。

メンバーは、チャンピアン・フルトン(p, vo)、スコット・ハミルトン(ts)、Hide Tanaka(b)、Fukushi Tainaka(ds)、ゲストとしてチャンピアンの父のステファン・フルトン(フリューゲルホーン)。スコット・ハミルトンが参加して、ソロやオブリガートを行っていて、歌の他に聴きものになっています。ベースとドラムスは、米国で活躍している日本人ミュージシャンです。

曲は次のとおり。

1  Just Friends (John Klenner)
2  Yardbird Suite (Charlie Parker)
3  This Is Always  (Harry Warren)
4  Star Eyes (Gene DePaul)
5  Quasimodo (Charlie Parker)
6  All God’s Chillun Got Rhythm  (Bronislaw Kaper)
7  Dearly Beloved (Jerome Kern)
8  Out of Nowhere (Johnny Green)
9  If I Should Lose You (Ralph Rainger)
10  My Old Flame (Arthur Johnston)
11  Bluebird (Charlie Parker) 
チャーリー・パーカー(as)の作曲したものが3曲、あとは他の作曲者の曲ですが、いづれもパーカーが演奏したもの。2, 5, 6,11は、歌無しの器楽(インスト)ナンバーです。 

チャンピアン・フルトン(p, vo)の小粋でちょっとグルーヴィーな歌と、ハード気味によくスイングしたピアノの両方を楽しめる好企画盤。フルトンが細やかに神経を行き届かせて歌っている「Just Friends」や「My Old Flame」が歌入りではよく、器楽ナンバーでは、ピアノトリオでやった「Quasimodo」や「All God's Chilun Got Rhythm」がベース・ソロも入りご機嫌な出来です。スコット・ハミルトン(ts)は、「If I Should Lose You」などで哀愁味をだしていて、さすがです。

【チャンピアン・フルトン・ホームページ】

Jazz Pianist & Vocalist Champian Fulton

活動の様子がよくわかる詳細なホームページで、最新の情報が載っています。

【長野駅のBECK'S COFFEE SHOP】

長野県立美術館が、この4月10日にニューオープンするようです。垂れ幕がかかっていました。

お店の外観

店内は空いていました。平日の午後3時過ぎです。

北陸新幹線や在来線の出発案内が店内にあります。

このポスターに惹かれた入りました。

宇治抹茶ラテとワッフル。

これも結構よいものでした。