近くに法律事務所がたくさんあるせいで、昼飯時などによその事務所の運営方法に関する話が耳に入ってくる。
この間聞いたのは、ある共同事務所の話。そこは、ボスを筆頭に10名近い弁護士(いずれもパートナー弁護士)が所属しているが、大口顧客を持っているのはボスだけという事務所である。ボスは病気がちなこともあって十分働けないらしく、多くの仕事をほかの弁護士に丸投げでやらせている。問題は、その場合に収益をどう分配するかである。
その事務所では、丸投げ事件でもボスが3割の収益を「上納金」として取る仕組みになっているそうだ。なぜなら、「これは俺のお客さんだから」。
少し状況は違うが、ゼネコンが下請けからマージンを「抜く」やり方に似ているようにみえ、違和感を覚えた。サラリーマンとは異なり、仕事を自分一人の裁量で出来るというのが自由業の一つのメリットだと思うのだが、そのメリットを放棄して、事件を他人に丸投げして、それでも収益を得ようというのは、ちょっと理解できないのである。
この間聞いたのは、ある共同事務所の話。そこは、ボスを筆頭に10名近い弁護士(いずれもパートナー弁護士)が所属しているが、大口顧客を持っているのはボスだけという事務所である。ボスは病気がちなこともあって十分働けないらしく、多くの仕事をほかの弁護士に丸投げでやらせている。問題は、その場合に収益をどう分配するかである。
その事務所では、丸投げ事件でもボスが3割の収益を「上納金」として取る仕組みになっているそうだ。なぜなら、「これは俺のお客さんだから」。
少し状況は違うが、ゼネコンが下請けからマージンを「抜く」やり方に似ているようにみえ、違和感を覚えた。サラリーマンとは異なり、仕事を自分一人の裁量で出来るというのが自由業の一つのメリットだと思うのだが、そのメリットを放棄して、事件を他人に丸投げして、それでも収益を得ようというのは、ちょっと理解できないのである。