岸信介元首相に反感か 旧統一教会「日本招いた」 山上徹也容疑者が供述
「安倍晋三元首相が奈良市で街頭演説中に銃撃され死亡した事件で、元海上自衛隊員の無職、山上徹也容疑者(41)が、恨みを抱いていたとされる宗教団体について「(海外から日本に)招き入れたのが岸信介元首相。だから安倍氏を殺した」と話していることが11日、捜査関係者への取材で分かった。」
岸信介の “私邸” が統一教会の本部に…「西郷どん」と「高峰三枝子」がつないだ数奇な縁
「「『報道1930』(BS-TBS)は、1969年の地図を元に、岸氏の自宅があった東京都渋谷区南平台の隣に『全国高校連合原理研究会』が所在することを報じています。
さらに岸氏は、過去に『正体はわからないけど、隣に住んでいる若者たちが日曜日に賛美歌を歌っていた』『笹川(良一)君が統一教会に共鳴してこの運動の強化を念願して私に紹介した』と語っていたそうです。
また、番組では、1958年に撮られた1枚の写真を紹介しています。そこには、南平台の瀟洒な邸宅を背景に岸氏がくつろぐかたわら、当時4歳の孫・安倍元首相らが遊ぶ姿が写っています。しかし、6年後の写真では、その邸宅が統一教会本部とされていたんです」(同)」
山上容疑者は、「岸元首相の孫だから」という理由で安倍元首相を殺害した旨述べたという。
だが、欧米人がこれを聞くと、おそらく奇異に感じると思う。
なぜなら、祖父と孫は別人格であるから、同じ政治家という職業に就いても、政治思想や具体的な政策はもちろん、所属政党すら違ってもおかしくないと考えるはずだからである(私も、こういう考え方のほうがまっとうだと思う。)。
ところが、日本では、(鳩山兄弟は別として、)決して「岸元首相と安倍元首相は全く別」という発想にはならない。
それは、「イエ」つまり職業の世襲制が社会全体を汚染していて、同じ「イエ」に属しているメンバーは一心同体(人格が同じ)であり、その思考・行動は基本的に同じとみなされるからである。
「安倍晋三元首相が奈良市で街頭演説中に銃撃され死亡した事件で、元海上自衛隊員の無職、山上徹也容疑者(41)が、恨みを抱いていたとされる宗教団体について「(海外から日本に)招き入れたのが岸信介元首相。だから安倍氏を殺した」と話していることが11日、捜査関係者への取材で分かった。」
岸信介の “私邸” が統一教会の本部に…「西郷どん」と「高峰三枝子」がつないだ数奇な縁
「「『報道1930』(BS-TBS)は、1969年の地図を元に、岸氏の自宅があった東京都渋谷区南平台の隣に『全国高校連合原理研究会』が所在することを報じています。
さらに岸氏は、過去に『正体はわからないけど、隣に住んでいる若者たちが日曜日に賛美歌を歌っていた』『笹川(良一)君が統一教会に共鳴してこの運動の強化を念願して私に紹介した』と語っていたそうです。
また、番組では、1958年に撮られた1枚の写真を紹介しています。そこには、南平台の瀟洒な邸宅を背景に岸氏がくつろぐかたわら、当時4歳の孫・安倍元首相らが遊ぶ姿が写っています。しかし、6年後の写真では、その邸宅が統一教会本部とされていたんです」(同)」
山上容疑者は、「岸元首相の孫だから」という理由で安倍元首相を殺害した旨述べたという。
だが、欧米人がこれを聞くと、おそらく奇異に感じると思う。
なぜなら、祖父と孫は別人格であるから、同じ政治家という職業に就いても、政治思想や具体的な政策はもちろん、所属政党すら違ってもおかしくないと考えるはずだからである(私も、こういう考え方のほうがまっとうだと思う。)。
ところが、日本では、(鳩山兄弟は別として、)決して「岸元首相と安倍元首相は全く別」という発想にはならない。
それは、「イエ」つまり職業の世襲制が社会全体を汚染していて、同じ「イエ」に属しているメンバーは一心同体(人格が同じ)であり、その思考・行動は基本的に同じとみなされるからである。
したがって、岸元首相の行為の責任が、安倍元首相に帰せられても不思議ではないということになる。
他方、山上容疑者は、「母親が宗教団体にのめり込んで多額の寄付をし、強い恨みがあった」と述べており、この母親は、教団に多額の寄付を行った挙句、家業である建設会社を解散(2009年)に至らしめたと報じられている。
つまり、山上容疑者の母は、「イエ」を潰したということになる。
そして、その恨みが、「岸=安倍」家という「イエ」に向かったという構図である。
こうしてみると、加害者も被害者も、結局のところ、「イエ」の原理によって思考・行動しているのであり、「イエ」中毒に陥っていると思われる。
そろそろこうした思考・行動から脱却すべきだと思うのは、私だけだろうか?
他方、山上容疑者は、「母親が宗教団体にのめり込んで多額の寄付をし、強い恨みがあった」と述べており、この母親は、教団に多額の寄付を行った挙句、家業である建設会社を解散(2009年)に至らしめたと報じられている。
つまり、山上容疑者の母は、「イエ」を潰したということになる。
そして、その恨みが、「岸=安倍」家という「イエ」に向かったという構図である。
こうしてみると、加害者も被害者も、結局のところ、「イエ」の原理によって思考・行動しているのであり、「イエ」中毒に陥っていると思われる。
そろそろこうした思考・行動から脱却すべきだと思うのは、私だけだろうか?