Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

承継すること、しないこと

2024年05月25日 06時30分00秒 | Weblog
・本堂竣哉 (第9回コンクール 第1位)
 J.S.バッハ ファンタジアとフーガ イ短調 BWV904
        トッカータ ニ長調 BWV912
・安並貴史 (第7回コンクール 第1位)
 シューベルト 即興曲 第3番 D899 Op.90-3
 ドホナーニ トッカータ Op.17-2
 ブラームス 創作主題による変奏曲 ニ長調 Op.21-1
 ドホナーニ アリア Op.23-1
・野平一郎 (第2回~第7回コンクール 審査委員)
 J.S.バッハ 平均律クラヴィーア曲集 第1巻より
      第1番 ハ長調 BWV846/第8番 変ホ短調 BWV853
 武満 徹 ピアノ・ディスタンス
 レノン&マッカートニー(武満 徹 編曲) ゴールデン・スランバー
 武満 徹 閉じた眼Ⅱ
・上野 真 (第6回~第9回コンクール 審査委員)
 ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 Op.53 「ワルトシュタイン」
・東 誠三 (第6回~第9回コンクール 審査委員)
 ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 Op.110
・迫 昭嘉 (第1回~第5回コンクール 審査委員)
 ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 Op.111

 横須賀出身の著名なピアニストで、一昨年亡くなった野島稔氏を記念して開催されたコンサート。
 勢いに乗っている若手ピアニストだけでなく、審査委員の先生たちの円熟した演奏が聴けるというのは貴重である。

 「先生と出会ったのは、私が11歳の時のこと。2010年、全日本学生音楽コンクール・ピアノ部門の小学生の部で1位を頂いたのですが、審査員の一人が野島先生でした。
 翌年、先生は東京音大の学長に就任され、私も引き寄せられるように、東京音大付属高校、大学へと進学します。そして17歳の頃から、先生に直接指導して頂けることになったのです。
 20歳の時には、世界三大コンクールの一つとされるチャイコフスキー国際コンクールで、2位に入賞することも出来ました。
 レッスンはいつも音楽への情熱に溢れていました。そして一音一音を丁寧に、大切にしてハーモニーを築き上げるよう叩きこまれました。
 なぜなら、作曲家は一音たりとも無駄な音を楽譜に書いていないからです。作曲家が伝えたかったことはなんなのか、緻密に考え抜かなくてはなりません。

 野島先生の弟子の中で一番有名なのは、やはり藤田真央さんだろう。
 その藤田さんは、「一音一音を丁寧に、大切にしてハーモニーを築き上げる」野島イズムを継承しているのである。
 だが、他方において、野島先生はヘビー・スモーカーであったらしく、「情熱大陸」では、藤田さんが野島さんを見習って覚えたという煙草を美味しそうに吸う(あまり関心しない)シーンが放映されていた。
 だが、今では藤田さんは禁煙しているようだ。
 「お酒も特別な時にしか飲みませんし、タバコも止めました。以前はタバコは一日1箱のペースで吸っていたんです。恩師の野島先生が愛煙家で、少しでも先生に近づきたいと思って、喫煙所に通い始めた。銘柄は最初はピース。マルボロ、メビウスときて、最後はアイコスでした。特に公演後の一服が楽しみで。
 ただ、周囲から「やめなさい」と言われ、禁煙を決断しました。
 酒も飲まないし、タバコも吸わない。いまは健康体そのものです。

 これは正しい選択だと思う。

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