ブルーステート

米大統領選の構図はヒラリー対ルビオ
　「近年の米国は、左右のイデオロギー対立が深刻化すると同時に固定化しており、共和支持州（レッドステート）と民主支持州（ブルーステート）に明確に分かれる状況にあります。誰が大統領候補となろうとも、民主党候補がレッドステートで勝つことも、共和党候補がブルーステートで勝つことも不可能になりつつあるのです。」
　「日本との関係で注意すべきは、日本の米国理解がブルーステートに極端に偏っていることです。日本で米国通と目されている識者やエリートが行う解説のほとんどは、ニューヨーク州、カリフォルニア州、マサチューセッツ州など、米国全体からすると典型的なブルーステートでの経験に基づいています。日系企業が南西部のレッドステートに立地されるようになって多少は改善したものの、今でも大学人やジャーナリストの米国観はブルーステート寄りです。それでは、米国の半分しか理解したことになりません。」

　そのとおり。
　日本にいると、民主党の見解をそのまま「アメリカの世論」として受信してしまう恐れがある。しかも、民主党は伝統的に日本に対しては冷たい。
　残り１年を切った大統領選だが、民主党は、ヒラリーがコケればおしまいということで、かなりのリスクを背負っており、共和党は、混戦模様が長く続けば、最後に残った候補も支持拡大が間に合わないという懸念がある。なかなか難しいところである。

潔い

喜多嶋舞　芸能界引退宣言「潔く」　実子裁判判決受け…「婦人公論」で激白
　「沈黙してきた理由のひとつとして、離婚後も喜多嶋が大沢の借金の連帯保証人のままであることを挙げ「私が発した言葉の影響で大沢さんの仕事がなくなり、借金が返せなくなってしまったら、私まで被害にあうのですから」と告白。」

　いろいろなコメントが出ているが、確かなのは、「潔く」という言葉を自分の行為について用いるのはいかがなものかということ。こういう言葉は自分で言うものではない。
　裁判について言えば、喜多嶋氏サイドが裁判所に対して父子鑑定を申請せず、敗訴しても控訴しないようだから、これだけでも真相がどこにあるかが分かってしまうだろう。
　なお、連帯保証人の問題については、銀行は、夫婦が離婚しただけでは連帯保証人脱退を認めないこともある（十分資力のある他の保証人への交代が可能であれば別だが）のだから、大沢氏を責めるのは筋違いだと思う。
　全体として、常識のない人の発言がそのまま記事にされたという印象を受ける。

カムカム

関空へ行くつもりが和歌山へ　乗り間違え旅行客を　８０歳「カムカム」と駅で案内
　「追田さんは、乗り間違え人数を記録。６月末から１０月初旬までほぼ毎日、午前９時半から午後２時ごろまでチェックすると計２１７５人になった。」

　いい話だが、そもそもＪＲのやり方と対応に問題があったと思う。
　これだけたくさんの人が乗り換えを間違えるような設定がおかしいわけで（例えば、首都圏では、成田空港行きの車両が途中で切り離されて茨城方面に向かうということはない、）、自分がもし外国で同じ目に遭ったら、その国にはあまり行きたくないと思うだろう。

栄養ドリンク

栄養ドリンク一気飲みした…酒気帯び運転容疑、追突の男逮捕／本庄署
　「男は「酒は一切飲んでいない。車に積んでいた栄養ドリンクを一気飲みした」などと容疑を否認している。」

　具体的な商品名が出ていないが、これは昔から言われている話で、「４０本飲んだ」という事件もあったそうだ。
　もっとも、含まれているアルコールは微量なので、数十本程度飲まないと0.2ミリの量は検出されないし、無罪になったケースは見当たらないようだ。

利権と締め付け

古豪の退会相次ぐＢ―１グランプリ １０年目の曲がり角
　「違和感を覚え始めたのは、大会が数十万人を集めるまでに成長し、リーグ事務局がブランド管理を強化するようになってからだ。例えば、各団体が食品メーカーやコンビニと商品を共同開発して販売する場合、「Ｂ―１グランプリ」のロゴを入れて、愛Ｂリーグとその団体に売り上げの一部が支払われる契約を結ぶよう求められた。」

　手弁当で行われていたイベントが巨大化し、利権が発生すると同時に、「組織」による運営面での締め付けが強くなり、結果的に居心地が悪くなったという典型例のようだ。「事務局」なるものが力を持つようになって現場の自由が奪われるというのは、いかにも役所的である。
　「互いが気持ちのよい付き合いができているうちに退会する」というのは賢明な選択だろう。

真相

菅元首相が安倍首相に敗訴したメルマガ名誉毀損判決に対する、素朴で重大な疑問。
　真相がよく分からないのだが、この記事をみると、①　菅元首相は、海水注入を中断させかねない振る舞いをした、②　対して、吉田所長は元首相の意向に従わず、海水注入を継続した、③　ところが、②の事実は、安倍首相がメルマガを発信した後になって判明した、ということのようだ。
　そうすると、①が具体的にどのような「振る舞い」であったのかが重要である。判決文が入手できないのでもどかしいところだ。

毒まんじゅう

恐怖の二回試験
　現在は二回試験の採点期間であり、近々合格発表がある予定である。
　二回試験は、殆どの人が合格する試験だが、試験は水ものなので、優秀な人でも失敗することがある。
　困るのは、任官予定者や弁護士事務所からの採用内定をもらった人が、合格出来なかった場合である。
　任官予定者の場合、来年まで待ってくれることはない（昔からそうらしい）。したがって、翌年、弁護士事務所への就職を目指すこととなる。これに対し、弁護士事務所の場合には、１年待ってくれるところもあるようである。
　こうしてみると、任官「内定」というものは、二回試験で失敗した場合には、相当なダメージをこうむるという意味で、毒まんじゅうになりうるものだという見方もできる。

毒物未指定

マーガリンは危険？トランス脂肪酸とは？バターとの違いは？
　ヨーロッパ諸国で毒物指定がなされ、製造・販売が禁止されているマーガリンだが、日本では堂々と売られている。
　それは、「日本人は欧米人と比べ、トランス脂肪酸の摂取量が少ない」などという理由で、厚生労働省が規制を加えていないからである。
　さて、先日、スーパーのパン・スイーツのコーナーで、商品を片っ端から手にとって成分表を見たところ、「マーガリン」、「ショートニング」、「ファストスプレッド」を含んでいない商品はほぼゼロに近かった。
　こうなると、自衛しかないと思われる。

物証

＜寝屋川中１遺体＞当日着た服　ＤＮＡが「重要な状況証拠」
　「山田容疑者が事件当日に着ていたとされる衣服から星野さんのものとみられる血液に加え、皮膚片も採取されたことが、捜査関係者への取材で分かった。」

　犯人性が争われる事案では、「被疑者と事件を結び付ける物的証拠」が最優先に収集される。この事件では、これまでそうした証拠についての報道が乏しかっただけに、このような証拠が存在したというのはやや意外な気がする。
　少し気になったのは、「このジャージーを詳しく調べた結果、皮膚片や血液が検出された。ＤＮＡ型鑑定で、星野さんのものと酷似していた。」という風に、ＤＮＡ型が「一致」ではなく「酷似」とある点である。
　通常の報道では「一致」という言葉を使っているようなので、あえて「酷似」とした理由を知りたいものだ。

小麦は毒？

シリコンバレー式　自分を変える最強の食事
ジョコビッチの生まれ変わる食事
　前者はまだ途中まで、後者は立ち読みだが、両者とも小麦製品を忌避しているのは興味深い。
　ジョコビッチの場合、小麦に含まれるグルテンに耐性がないという体質（グルテン不耐症）だから仕方ないが、「シリコンバレー式」によると、グルテンだけでなく、「カビ」の毒性も危険であるという。これは穀物全般が抱える問題なのではあるが。