パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

「寄付した」と考え直すこと

2022年02月04日 08時45分52秒 | 徒然なるままに

人は得したよりも損したほうが心理的にきついらしい
買い物で〇〇円得したよりも、他所で買えば〇〇円安く買えたことを知ると
がっかりするどころか、ちょっとした怒りさえ覚えそうになる

自分の判断は損することになりそうで、なかなか踏ん切れないことがあった
それは土曜日(明日)豊橋のライフポートで行われる大阪フィルのコンサートだ
愛知県でも連日新型コロナの陽性者が半端じゃない数字になっている
それを踏まえ家族のことを思うと、多くの人の集まりそうな会場に出かけるのは
やめた方が良いと思う
ここ数日迷っていたが、今回もひと月前のしらかわホールのコンサート同様に
諦めることにすると家族に告げた(家族はホッとした)
だが、チケット代を損してしまう、、という被害者意識を捨てさることは難しい

勿体ない、、この感情を何らかの理由で自分自身を納得させないとやりきれない
そこでいろいろ自分自身を納得させるためいろいろ考えた
チケットの払い戻しはできるのか
だがこれができても自分は良くても、オーケストラの人たちとかチケットを扱う人たちの
利益が減ってしまう
今まで自分たちが楽しんでいられたのはこれらの人たちのおかげだ
するとそれもどこか心苦しい

そうだ、寄付したと考えれば良いのかもしれない!
不意にひらめいたのがこの考え方だ
これなら自分自身も納得させることができるかもしれない
良いことをしたと自覚することは、損したと思う気持ちを薄めることができる

確かに生で大音響を浴びる快感とか、会場での静寂の緊迫感は
そこでしか味わえない貴重な体験だ
その機会を失う判断をしたわけだが、疑似体験は録音媒体でできる
前回のしらかわホールのプログラムを自宅のオーディオで再現したように
今回のラフマニノフのピアノ協奏曲2番、ドヴォルザークの新世界は
どちらも家にあるので、少なくとも曲は聴くことができる

ということで、このように自分自身を納得させたら、少しばかり気が楽になった

それにしても、いちいち屁理屈を付けて自分を納得させないと前に進めないのは
面倒な性格だな、、と自虐的に思う(仕方ない、それが自分だ)

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