市を二分する住民投票になったにもかかわらず
新庁舎建設の見直し、その後の進展状況は
時々新聞に断片的に報じられるだけで
多くの市民は残念ながらそれで知るしか無い
しかし、新聞報道はスペースが限られるために
上手くまとめられているものの
詳細に伝えることが出来ていなかったりで、
ともすると 途中経過の報告であるにもかかわらず
決定事項の様な印象を読者に与える
先日新聞各紙に市長が発表する
新庁舎の見直しの概要が報じられた
地元 中日新聞は
朝日新聞は
ここで注目する点は30億円と言う数字
この数字、どこかで見たような数字だが、新城市民は住民投票の際に
選択肢2を推すグループが総事業費の上限とした数字であることは
印象として覚えているかもしれない
しかし、新聞に載っている30億という数字は本体工事の目標額のこと
よく読めばそんなことはキチンと書いてあるが、そそっかしい人は
選択肢2(3階建て30億)の勝利に終わった住民投票の結果を
踏まえていると勘違いしてしまう
(現実に署名活動を行い選択肢2を勧めたある方も
勘違いしていて住民投票通りになったねと声をかけてきたという)
実際はこれに他の費用が追加されるから、住民投票の争点での
数字の扱いからすれば、当初の計画(50億)から(おそらく40億強)
の変わったということで、選択肢2の30億円はあまり関係ない
しかし、ここで市民の記憶の中に残っていると思われる
30億という数字を、市長がわざわざ新聞各社に伝えたところは
確かに政治的(広報的)なセンスを感じさせる行為だ
(それが良いか悪いかは別として)
それにしても、新聞社に対して自分の好きなタイミングで
自分の好きな内容でリリースできて、
その内容をそのまま信じてしまいがちな人びとの特性を
熟知しているとしたら、その立場の人はある意味非常に大きな権力を
持っていることになる
これは、本当に要注意だ
ところで、その建設目標額と同時に発表された配置案
前々から伝えられているように地下トンネル案(B)
トンネルがない案(A)
上記のトンネル案は、前に紹介されたトンネル案が流石に危険と認識したせいか
少し工夫が加えられている
つまり前回よりはカーブがゆるやかになり角度も抑えられている
しかしこの案の決定的な欠点は、結局のところ駐車台数が少なくなってしまうこと
庁舎の西側(図の左側)は誤って侵入した大型車がスイッチバックで
向きを変えるのに必要なスペース
これにトンネルを通るためのスロープを確保するためのスペースも必要とあって
結局、この図では駐車場は思いやり・車いす当駐車場の5台
プラス第一駐車場に5台 (と図には書かれている)
トンネルの先の第2駐車場はスロープの確保があって
駐車台数は33台となっている
何故か市長はこの案を進めたい意向
トンネル案の安全性はまだ完全に確保されているとも言えない
同時に出てきた(B)案
しかしこれは実は驚きがあった
図の手書きの矢印がそれで、現庁舎の出入り口は右左折の侵入・退出が可能になっている
少し前までは左折イン、左折アウトしかできないと言われていた
その理由は、駐車場法と言う法律に関係していて
駐車場の面積が500平米以上あるときは
その出入口等の位置や出入りの方向が(この部分は公安と関係する)
決められるということで、前の計画では500平米以上あったので
公安は左折イン・左折アウトしか認めなかったということ
ところが、今回は500平米以下としたので(それでも駐車台数は33台ある)
今までどおりの使い方をしても許される ということらしい
つまり簡単にいえば、(A)案というのは
体育館跡地に入る、現市役所に入る
ということが今まで通りに出来るということ
もちろん市道東新町桜淵線も同じこと
しかも駐車台数は結構確保できていて
第一駐車場にも22台あると図には書いてある
(第2駐車場は38台)
問題はこの解決方法をいつ気づいたかということ
みんなが散々苦労して悩んでいた問題に
こんな解決方法を思いついたのなら、そしてそれが早いうちであったなら
なるべく早く 提案して欲しかった
使いやすさからすれば、今までの使用方法と変わらない(A)案が
駐車台数も多いし、なんだか良さそうな気がするが、、、
ここまで来て今度問題は基本設計
ここからは又の機会に
それにしても、駐車場の出入り口の問題と駐車場法、公安との件
行政は正しく「求める会側」に伝達できていたのだろうか
行政の提案はいつも記者発表と言う形でしか
なされていないような気がしてならない
いくら市民が市政に関心を持っても
行政の人たちと同様な知識・情報を持っているわけではない
そしてあることを交渉するにも行政の人間でしかできないことがある
言い換えれば市民は行政の人たちに頼るしか無いのが現実だ
(これは議員さんに頼るしかないことと同じだ)
本当は、普通の人たちが必死になって行政や市議が
キチンと仕事をしているかなどと気にしなくても
粛々と問題なくなされるのが一番
しかし現実には、これが一番難しいのかもしれない