正月2日は、案外新幹線が空いている
ここ数年、この日を選んで京都に初詣に出かけている
北野天満宮、伏見稲荷、下鴨神社、初詣とは違うが仁和寺など
今年は行き当たりばったりではなく、テーマをもって珍しく
行き先を予定を立てた
(いつもは一つだけ決めて後は惰性に任せている)
そのテーマとは秦氏
この帰化した偉大な人たちの足跡をたどること
最初に出かけたのが伏見稲荷ではなく、岩清水八幡宮
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/21/3739be212196d830259a9c14434a0c6e.jpg)
しばしば天皇が行幸するという神社で、メジャーではない(?)けれど
歴史的に意味ありそうで足を伸ばした
ところがこの神社、山の上にある
歩くと大変そう!
八幡市の駅を降りるとケーブルカーがあったので
根性なしは200円払って山の上に
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/f6/9f131567bc1327c7613746f8dfd3ea08.jpg)
帰る時は歩いたが、お年寄りからちっちゃな子どもまで、結構な坂道を息を切らしながら登っていた
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/b0/6f46b1b34f08e84c8d83ebc4efff2d6f.jpg)
メインとなる本宮の後ろにも謂れのある社がいくつか並んでいる
その一つ一つを眺めると、なるほど由緒正しき神社と実感する
しかし、傷んでいる
補修費用の募金をしていたが、確かに補修は必要
初詣客が多すぎてバタバタしているせいか神社のオーラはあまり感じられず
残念ながら印象としては見ただけに終わってしまった
次は本当は木嶋神社
その前に京阪電車に乗って四条へ
この京阪電車のなかで感心したのがつり革
背の高い人に邪魔にならないように折れ曲がっていた
なるほど、良い工夫だ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/c8/0f09633d0a583e2c432fe11e74cd5e50.jpg)
四条に着くとポスターと八坂神社はこちらと言う案内看板に誘われて八坂神社に
その前に鰊そばで腹ごしらえ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/c8/08c4f6895523a466aed859e814b1b606.jpg)
さすが有名所、京都の中心地にあって八坂神社の周りは人出がいっぱい
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/f1/e1d112e5decf0260cedb41ae153c3929.jpg)
人の合間をくぐって本殿へ
その途中、白鬚神社と大田神社と書かれた鳥居があった
ここも秦氏との関連があるのか?
このあと今回の目的地の一つ木嶋神社に
太秦にあるこの木嶋神社は秦氏の関連する神社
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/53/f322341bec8274499c01bd7a8cf9be07.jpg)
何よりも興味深いのは3柱鳥居
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/b4/f918b1da03c7e56010f3670955ed1697.jpg)
何故三角形になっているのか?
なにか神秘的な感じ
そういえば人も少なかったせいか、ここのほうが岩清水八幡宮よりも
なにか神聖なオーラがあるような、、、
境内を歩いているとこんなのが目に入る
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/6a/c1a5e63251dacdd642094de92ca2da29.jpg)
狐 まるでお稲荷さんみたい
そういえば伏見稲荷は秦氏の関連する神社で、狐は秦氏に関わる何かの象徴なのだろうか
不思議!
この感覚を持ったまま次は広隆寺へ
聖徳太子が秦河勝に仏像を与え、その仏像をご本尊としてできたのが広隆寺
このご本尊が国宝第一号の弥勒菩薩像
ここには今まで2回来たことがあって
弥勒菩薩を最初見た時の印象は鮮烈で、
あの像の周りだけ清らかな空気が流れているような
なにか特別のオーラを感じたと同時に
これまた不思議なのだが、どこか川辺の風景が頭に浮かんだ
そしてまるで確信に近い感じで、この弥勒菩薩はこの川を経由して
伝えられたに違いない!と思ったりした
広隆寺はこの弥勒菩薩が有名なため
建築物には関心が行かず、今まで記憶の片隅にも残っていなかったが
今回はこの建物群(伽藍)が非常に気になった
この寺は古いせいか禅寺の集中した美というより
どこか大陸的な大らかさがあるみたいで
唐招提寺に通じるような気がした(つまり外国の影響を受けているということ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/cb/55db95fe40676c978683db8a1f05069d.jpg)
700円を払って新霊宝殿に
ここでの一番の見ものはやはり弥勒菩薩像
2回目の時は感動が薄れてしまっていたこの像も
今回はやっぱり半端じゃない美しさが迫ってくる
ところで、以前は像の前に何もなくて
もっと近くで見られたような気がするが、、、
しかし、今回一番気に入ったのは木造千手観音坐像と秦河勝の像
前者は奈良にある仏頭を思い出させる大らかな表情
そして後者は秦一族の運命・責任を背負った男の気迫あるれる表情
京都は深い、
来る度に何がしらの興味を新たに提供する
京都の建物が美しいのはなぜか?
京都の紅葉が美しいのは何故か?
京都の色使いがこじゃれているのは何故か?
秦氏は何故歴史の表舞台に現れてこないのか?
一重まぶたの人が多いのは何故か?
「秦氏の研究」大和岩雄著
もう少し読み込んでいけばもっと楽しめそうかな!