パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

ワールドカップ会場のゴミ片付けについて

2022年11月30日 18時29分50秒 | 徒然なるままに

ワールドカップの試合のあと、日本のサポーターたちがゴミを片付けて
それがメディアで報道されて話題になっている
その多くは好意的な評価だが、日本人の中には
ゴミを片付ける仕事をする人たちの仕事を奪うことになるので
よく考えたほうが良いとする意見もあるらしい

これは、なるほどと思ったりもしたが、SNSで見られる情報をみると
ゴミの片づけが仕事を奪うなどということは無さそうだし
ありがたいと思っている人のほうが多いようだ

そもそもゴミの片づけをする仕事の人たちは
日本人が周辺のゴミを片付けたからといって
その周辺のゴミの片づけをしなくて済むわけではなく
ゴミがあろうがなかろうが確認作業としての仕事は行うので
多少仕事が減ったとしても、それで収入が減るようなことはないらしい

どうしても日本人は日本人の視点(感覚)からしか判断ができない
そこで思い出したのだが。スペインの立ち食いの飲み屋では
串焼きみたいなものの串(ゴミ)を床に平気で捨てるらしい
我々日本人の感覚からすると考えられないが、所変われば、、の例で
本当にいろんな習慣があるものだ

良い悪いは一旦横において、いろんな考えや習慣が存在し
それが長く続いていることがあるとすれば
その事実を認めることは多様性を認めることにも繋がるので
世の中にはいろんなことがあることを知るのは良いことだと思われる


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スッキリしない結論(何かが違う!)

2022年11月29日 09時45分50秒 | あれこれ考えること

面倒くさい話

誰でも自分の考えに沿わない仕事はしたくない
たとえ従っていても精神にストレスを覚えて
体調までも壊すこともあると思われる

良い公務員とは「一を聞いて十を知る」タイプだと聞いたことがある
細々と説明しなくてもその意図を読んでなすべきことをする
確かにそういう人は公務員に限らず優秀だと思われる
そこで思い出すのは明智光秀が秀吉にお茶を出した時のこと
お茶の温度を3度微妙に変えて、その時の必要とされる状況にピッタリの
温度のお茶を出したと伝えられている
一般企業の社会的・経済的な視点からは
消費者ニーズを鋭く捉えてそれに対応するのが良い企業と評価されるだろう

このように先読みして神経を使って仕事をすることは悪いことではない
と思われるが、時としてそれは大きな間違いを起こす
この先回りして気を利かす公務員は給与は税金からでているだけに
上司の言わんとすることを実行するだけではよろしくない

公務員は全体の奉仕者だとされるからだが、国家公務員法九八条には
「職員は、その職務を遂行するについて、法令に従い、且つ、上司の職務上の命令に
忠実に従わなければならない。」とある

気を利かして上司の内々の命令を実行するのは、それがまともな仕事ならば
効率的で良いかもしれないが、まともな仕事でない場合はとても困ったことになる

多くの人が怒りを持って注目した赤木雅子さんの元理財局長の佐川さんに対する
賠償の裁判は門前払いのように却下された
その理由は
「国家公務員が職務で損害を与えた場合、公務員個人は賠償責任を負わない」
が根拠となっていいて、これは以前からこうなるだろうと予想していた人もいた

公務員は上司の職務上の命令に従って行動したのだから
その責任は個人にはないという流れだと思われる

だが問題は「公文書の改ざんを命ずる命令は職務なのか?」
という点で、例えば市長を載せた車の運転手は
市長の制限速度より速く走れとする職務の命令を聞かなけれればならないか?
といえば当然のことながら、そんなことはなく交通規則に従うべきだと容易に想像がつく
だが、改ざんのような場合は、本当にいろんな理屈がまかり通り
所謂自然法的な倫理観だけでは収集がつかなくなっている場合は
その判定が本質とはかけ離れた力関係だけで決まってくることがある

残念ながら今の日本の状況は、一種の独裁になりつつある様に思えて仕方ない
そしてその傾向は、茹でガエルのように徐々に進みつつあるので
多くの人はその変化に気づかないでいるのが現実ではないだろうか

さて、このような状況下で自分たちは何をなすべきか?


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結果がすべて(コスタリカ戦のスタメンと気持ちの持ち方)

2022年11月28日 09時33分31秒 | サッカー

日本はコスタリカに0−1敗戦
圧倒的に攻めながら一本のシュートで奈落の底におちた
こうした例はサッカーでは時々あって
決める時に決めないとこうした結果になる

先発は上田彩世がトップで右に堂安、左に相馬
トップ下に鎌田
ボランチに守田と遠藤、DFは長友、吉田、板倉、山根
そしてGKは権田

スペインに大敗したコスタリカは守りに徹すると思われるので
ポストプレイも出来ると期待した上田だったが、、
短期の勝負は勢いに乗ったほうが良く、あまりメンバーをいじらないほうがいい
しかし、疲労もあり全員で戦う姿勢とかラッキーな選手を使う意図も見えた

ただ心配なのはこの組わせであまり試合をしていない
相馬はスプリント力があって闘志が表に出ていい選手だが
最後のパスがイマイチ不正確だ(グランパスでも)
どちらかといえば細かなパスも難なくこなす久保の方が的確と思えた
(短いパス交換の得意な選手が揃っていない気もした)

上田のプレイが全然効いていなかった
上田に通すパスもずれて、堂安は気合が入りすぎのように見えた

残念なのは、時々あるが滅多にはない最悪の結果になってしまったことだ
スタメンをいじりすぎたのがミスと言われても仕方がないのかもしれない
(勝負の世界は結果が全てで監督の采配は批判されても仕方ないが
 森保監督はみんなんで戦う選択は間違っていないと断言しているらしい)

気持ちを引き締めて!と言ってたものの
ドイツ戦後の喜び方も問題があったかもしれない
あのドーハの悲劇の試合の前の試合は韓国戦だった
長いこと肝心なところで勝てなかった韓国に三浦知良の得点で勝った
それで、ワールドカップに行けると今回のドイツ戦の様に大騒ぎした
まだ決定していないのだが、心は舞い上がってどこか平常ではなかった
この時の様子と今回はよく似ている
まだ何もなしていないから気持ちを引き締めて、、
と口ではわかっていても身体がついていかなかったと思われる
大喜びしたい気持ちはわかるが、それを抑えてトータルで予選突破を考える
というのが、今回の辛い経験になるのかもしれない

ドイツ対スペインの試合をAbemaで見た
すごい試合だった
クオリティが別格で時間の経過があっという間だった
スペインはパスが信じられないくらい繋がる
プレスに来ても交わし、前が空いたと思ったら縦に早い
ドイツはドイツであくまでもしぶとい
後半にスペインに入れられたが、ひたひたと押し寄せるドイツの底力でついに同点

正直なところ、こんなチームと日本は戦ったのか!と改めて驚きを思える
そしていつになったらこのレベルに追いつけるのだろうか、、
と絶望感すら覚えた

まだ一試合あるが常識的にはグループ突破はかなり確率は低い
でもしゃにむに戦い、そこで選手が自らの身体で体験するもの
監督が次に進むために必要なものを再確認することはいい機会だと思う

スペインとどのくらいの試合ができるか
あのパスワークに精神的にやられずにいられるか
そのあたりも注目ポイントだ
それにしても手にしたいサッカーの世界はlong long way to go だ

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京都の紅葉(宝厳院と源氏物語と)

2022年11月27日 09時08分16秒 | 徒然なるままに

昨晩(11月26日)、NHKのBSで京都の嵐山の紅葉の特集をしていた
メインで扱われている場所が2019年11月22日に訪れた
宝厳院だったので見逃す手はない!とテレビ画面に向かった

画面に写ったのはこの場所で、まずは撮影する場所なのかもしれない

苔が一面に生え、その上に紅葉が落ちているこの写真は3年前撮影したものだが
いかにもインスタ映しそうで、きっと数人はSNSに挙げていると思われる

ただ残念だったのは夜間ライトアップしていることで
紅葉がきれいなのは光が溢れている時間帯だ
赤・黄、緑の葉のグラデーションが光を浴びたり
透かして見えるのは本当にきれいだと思う

この番組は大覚寺の様子も同時中継していて
そこではかつてお公家さんが楽しんだ舞踊を再現していた
雅楽の伴奏でゆっくりと展開されるその踊りは「青海波」で
どこかで聞いたことのある言葉だな、、
と思い出そうとしていたら「源氏物語」で扱われたと紹介されていた

そこで読んでみたのが「青空文庫」の著作権フリーの与謝野晶子訳・現代語訳源氏物語
7番目の「紅葉賀」で、確かにそのシーンはあった
でもその描写は光源氏の踊りが別格に素晴らしいの一色で
テレビ画面を通して見たゆっくりしたあの踊りは
それを味わう感受性は自分にはなかった

あの踊りは日本的と言うより異国風な感じだった
服装とか服の色が中国風というか韓国風と言うか、そんな感じで
昔は今想像するよりもっと中国とか韓国が身近だったに違いないと想像した

ということで、昨日たまたま見たテレビ番組で3年前を思い出し
あれこれ感じたということ

それにしても京都の紅葉は、、きれいというより、凄まじいい



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倍返しを心配するのはいつになるか?

2022年11月26日 08時59分12秒 | サッカー

正直なところワールドカップのドイツ戦は
よくて引き分けくらいだと予想していた
派手ではないが精緻な技術と恵まれたフィジカル訓練された戦術は
日本に勝負では負けたとしても、ドイツは強いという印象は消えない

ところでドイツは敗戦を倍返しにする歴史がある
日韓大会の決勝はドイツ対ブラジル
この試合ではロナウドの得点でブラジルが勝利したが
ブラジル大会の戦いではブラジルは目も当てられないほどの惨敗を味うことになり
マラカナンの悲劇とさえ言われている

それ以前にはマラドーナが活躍したメキシコ大会の決勝は相手がドイツで
この時は3−2でアルゼンチンが勝利したが
次のイタリア大会ではきっちりリベンジを果たしていたし
ブラジル大会の決勝でもメッシのいるアルゼンチンを下し4回目の優勝を果たしている
これらの例は、まさに倍返しの様相だ

強い者同士の戦いだから確率的にはそうなるのも無理はないと思うが
なんとなくドイツの凄みを感じるのは、考えすぎか

このように倍返しをするドイツだが、どうも苦手と思われるチームもある
イタリアには肝心なところで勝てていない気がする
(スペイン大会は決勝で負けているし、ドイツ大会でも準決勝で負けている)
詳しいデータを調べてみないといけないが
記憶の中ではドイツがイタリアに勝利した例は思い浮かばない

相性といういうのはあるもので、ブラジルはフランスには案外勝てないのではないか
ジーコがいて黄金のカルテットと言われたときもフランスに負けているし
フランス大会はジダンのチームに負けている

アジアの日本がドイツと真剣勝負をする機会はめったにないが
次回そんなことがあるならば、ドイツの倍返しには十分すぎるほどの気を使わねば!
と思ったりする

ということで、少しばかり幸せな心配をする土曜日の朝

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時間の進み方(感じ方)

2022年11月25日 13時46分33秒 | サッカー

日本対ドイツ戦
多くの人が実感したのはアディショナルタイムの長さだろう
物理量としての7分が長いということではなくて
心理的な長さがとても長く感じられたと思われる

何度も時計を眺めては、針が少しも進んでいないことに
不安と緊張とその他いろんな感情が入り混じった
今までに経験したことのない時間経過に違いない

これがドイツ人の応援の立場からすると
時計の針は残酷なほど速く進むと感じているだろう

やってる方は時間の感覚はわからないのでやることをするしかない
だが、時間のわかる立場のサポーターはこの時間経過は選手以上に疲れる

勝ってるほうは終わるまでの時間の長いこと
負けてるほうは追いつくまでの時間の短いこと
これらの経験を一度でもしたことのある人は
この不思議な時間感覚を、人間はそう感じるものだ
と強く心に刻まれる
これが国民全体の共通の感覚として残るというのは
考えようによっては凄いことだな、、と思う

ワールドカップの全チームの一回戦が終わった
出足好調なのはイングランド、フランス、スペイン、ブラジル
だが一ヶ月は短いようで長い
徐々に調子を上げるチームもいるし、調子を落とすところもある
今までの例からすると、突然ラッキーボーイがでてきたチームが運を掴むと思われるが
それは果たしてどことなるか、、

それにしても、ロシアはこのワールドカップをどのように見ているのだろうか


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ワールドカップE組、日本対ドイツ戦を見て

2022年11月24日 10時04分48秒 | サッカー

ブラジルとは違う強さを感じたドイツのサッカー
同じ様にフィジカルを前提にしながらも
本能的なひらめきを好むブラジルと
理知的で現実的なプレイを好むドイツ
昨晩(11月23日)のワールドカップEグループの初戦
日本対ドイツは思わぬドラマが待っていた
(結果は日本2−1ドイツ)

勝利の喜びは今日は一日中テレビで大騒ぎするだろうから
そちらに任せて、試合を見ながら感じたことを、、

上手い選手というのはトリッキーなことをするのではなく
確実なプレイを正確に適切な判断で行うというのがドイツの基準
パススピードは過度に速くなく、味方が次のプレイをしやすいくらいだ
これを可能にしていたのが多分バイエルン・ミュンヘンを主体とした
チーム構成のおかげだろう
ワールドカップのチームよりクラブチームの方が強いのはよく知られたことだが
ドイツのチームは日本のフロンターレのメンバーを基本に作ったようなチームで
阿吽の呼吸でそれぞれが適切なプレーを確実に行う
テンション高くではなく、粛々となすべき仕事をしている感じ

その攻撃は日本の右サイドを餌食としてビッグチャンスを生み出していた
右サイドは伊東と酒井で走力のある選手だが、何故かぽかっと空いたところに
長めのパスが来て、彼らは守り一辺倒で伊東の良さは発揮できなかった

久保のサイドは全然ボールが回ってこず、久保が調子を維持していても
その力を発揮するところはなかった
これは彼のパフォーマンスが悪かったというのとは違って
戦術的な混乱が前半は見られたということ

試合を見ていて日本の右サイドをつかれていたから
どういう対処をするのだろうと興味を持った

その対処法は後半の交代の現れた
久保と富安の交代だ
MFとDFの交代で後ろを3バックにして、人を捕まえやすい様に配置した
これは上手い変更で徐々にドイツは前半戦のような効果的な攻撃はできなくなった
もっともドイツは正直なところ「この試合は勝ち」と勝手に決めていたのではないか
攻撃も余裕があるようで必死さはさほど感じなかった
「自分たちのほうが相手より強い」と勝手に選手が決めてしまうというのは
ありがちなことで、自分たちもそうした経験は何度かある
これは大きな落とし穴で、一度そうした慢心から緩んだ気持ちは
相手が勢いづいた時、立て直すのはとても難しく何をやってもうまく行かなくなる
これはよくある出来事で、多分サッカーの神様のお仕置きだ

選手交代は前田から浅野、長友から三苫、田中から堂安、酒井から南野
一体どういう布陣なのかと悩みそうな攻撃的な配置だ
「もしかしたら何かが起こるかも知れない」と感じた瞬間があった
ドイツの攻撃をキーパーの権田がギリギリのところで防いでいて
それも連続したシュートを防いでいた
これは神がかり的なところもあり、「キーパーが当たってる」
と言われる状態で、もう点は取られないだろうと思った

ドイツのキーパーのノイアーは世界的に有名な選手だが
そのノイアーから堂安はリーグ戦で得点を決めたことがある
確か得意の左足ではなく右足だったが
選手間の相性というのはあるもので
昨晩堂安が同点ゴールを決めたのは
その流れに沿ったものだと勝手に納得していた

浅野は最後のところで肝心な結果をもたらす選手で
オリンピック予選の韓国戦も負けていた状態から起死回生の同点と
勝ち越しゴールを奪っているし、今回のワールドカップ予選でも
オーストラリア戦でアディショナルタイムに
オウンゴールをもたらすシュートを撃っている

今回、勝負の世界では日本はドイツに勝った
だが、それは依然として番狂わせの範疇から抜け出せない
強いという実感を感じさせられるには、まだまだ遠い道のりだと思う





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3年ぶりの京都日帰り旅(金福寺・下鴨神社)

2022年11月23日 10時37分49秒 | 旅・旅行

この時期の京都は人が多く、バスでの移動は渋滞にハマると思い
時間が安定している電車・地下鉄を移動手段として選んだ
10時34分に京都駅について、そこから奈良線で東福寺駅まで行き
通天橋の東福寺には見向きもせずに、京阪に乗り換えて出町柳まで乗車
次に叡山鉄道の乗り換えて一乗寺駅で降りて、約一キロほど歩いて
目的の金福寺についた
所要時間は約一時間、、そんなものかな、、とい言う感じ





金福寺は特に紅葉が見事ということはない
どちらかといえば地味な寺で、芭蕉と蕪村で有名な寺らしいが
自分がここを訪れたのは「村山たか女」に関する遺品を見るためだ

村山たか女は大河ドラマ「花の生涯」に登場したついていない女性で
井伊直弼の愛人と想像されることもあった
そもそも井伊直弼は長男でもなく家族の中では
大老になるまでのポジションにいなかった
そののんびりできていた彦根時代に村山たかと知り合い
濃密な時間を過ごしたと思われる

ところが運命の悪戯で井伊直弼は江戸に行くこととなり
離れ離れになった村山たか女は、井伊直弼を影から支えることになった
井伊直弼の有名な「安政の大獄」のその対象者の調査等を
長野主膳の管理のもと京都で行った
ところが桜田門外の変で井伊直弼が暗殺されると
空気は一気に倒幕の流れになり長野主膳も村山たか女の息子も
倒幕派の刃に散ることになる

村山たか女も井伊直弼派の人物と認識されていたが
女なので(?)刑死のかわりに三条河原の一角に縛られたまま
3日放っておかれた
寒い時期なので放っておけば亡くなるだろうと、、想像したと思われる

だが村山たか女は生き残った
そして、見逃された彼女が行った先が金福寺で
結局彼女は明治の数年を生きることとなった

舟橋聖一の「花の生涯」と諸田玲子の「奸婦にあらず」では
村山たか女のついていない人生がそれぞれの視点・想像力で
物語化されている

自分はどうも運のない人が気になるので、この人物もどこか引っかかる
そこで村山たか女が直に書いた書とか、大事にしていたものが展示されている
この寺に訪れて、そこで何を感じるか、、を楽しむこととした

一番心がザワザワしたのは、井伊直弼から村山たか女に贈られた掛け軸で
掛け軸には井伊直弼の自筆で和歌が書かれている
これを村山たか女は34歳の時にもらって、ずっと大事にしていたらしい
その大事にした思いがこの掛け軸にどこかしら残っているようで
思わずキュンとしたのは、思い込みが激しすぎるのだろうか

この掛け軸の他に長野主膳に宛てた密書が展示されている
崩した文字で何が書かれているかさっぱりわからない
京都でスパイ活動をして倒幕派の動きを伝えているものらしいが
この密書からはどこか機械的な感じで、掛け軸から感じられるオーラは
伝わってこなかった

その他、村山たか女の自筆の文字がいくつか展示されていたが
上手い字でこの人の教養の高さを感じる事ができる

3年前のこの日(11月22日)は太秦の広隆寺で一年に一度だけ公開される
黄櫨染御袍を着用した崇徳太子像を見に行ったが
これもマニアックな人しか訪れないようで、自分の行くところは
へんてこなところが多くなっている

村山たか女のあの掛け軸を見た時の心の震えを後に
来た道を戻って叡山鉄道で出町柳へ
出町柳の近くは下鴨神社がある
せっかくなので行きあたりばったりの日帰り旅行の次の目的地にした



糺の森はまだ紅葉は進んでいなかった



落ち葉のある方が柔らかくて歩き良さそうなので、舗装されていない道を歩いた


歩いていると前回気づかなかったものが今度は目に入った


歴代の斎王を祀ったものだ
葵祭で主役のような斎王がこの場所でずっと祀られているのは
源氏物語を読んだり葵祭を見た身とすれば、見過ごすわけには行かなかった

下鴨神社は改めて建物がきれいだな!と感じた
スッキリしている
それは檜皮葺の屋根のせいなのか、直線が主体の建物のせいなのか
葵祭で勅使が使用する(?)舞殿もきれいだな、、と思ったりする

だがこのあたりで自分の体力の低下を感じてしまった
腰が痛いし脚が棒の様になりつつある
もう歩きたくない、、という持ちが徐々に大きくなる
それでも、、と思い重要な地域に入ると面白いと思ったのがこれだ

下鴨神社は生まれた干支でお参りする祠が違い、この写真に従うのだが
自分の干支の「八千矛神」なんてのは耳にも目にもしたことがない
そこで帰りながらの新幹線で「八千矛神」を検索してみると
大国主命の別名らしい
そういえば八千矛神のすぐ上のオオナムチの神も大国主命の別名だし
その上のシコオノカミも大国主命の別名らしい

不意に、何故出雲の神様がここに祀られているのだろうと頭に浮かんだ
そういえば奈良三輪神社も出雲の神様を祀っている
奈良も京都も、御所の近くに出雲の神様が祀られているのは何故なんだろう
そしてその神社が天皇とどういう関係があったのだろうか?
このあたりは想像力の豊かな歴史家がいろんな仮説を掲げていそうなので
機会があったら、それらを探すのも悪くないだろう

ということで、3年ぶりの京都はちょっとした発見と
自分の体力の低下を感じた一日だった

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南米4位の実力か(カタール対エクアドル)

2022年11月21日 09時34分47秒 | サッカー

ワールドカップカタール大会が始まった
初戦は開催国カタール対エクアドル
夜に弱いのでリアルタイムでの視聴は諦めて結果だけを見ようとした
ところが夜中に目が覚めたのでAbemaを開くと
後半戦の始まるところだった

その時点でエクアドル2−0カタール
寝床でタブレットで見ていると、エクアドルの勢いを感じた
エクアドルは南米予選4位で勝ち上がっている
コロンビアとかチリの強豪国を押しのけているだけでなく
出場国全部の中でも平均年齢が一番若いとか

なるほどそんな雰囲気だ
縦に行くスピードが早い
人を追い越して行くのでDFはつかみにくい
おまけにボールのキープ力が優れているので
カタールの選手がボール奪取が難しい
南米予選4位とかこの実力レベルなのか、、
と南米の底力を感じる

エクアドルの守備は3つの線できっちりできていて
カタールは攻めにくそうだ
縦パスを狙ってもどこかに引っかかりそうな感じが画面を通しても感じられる
エクアドルとカタールの違いは選手間の距離で
エクアドルが比較的近く、カタールはそれより長い

カタールが相手ゾーンでプレスをかけても次の選手との距離があるので
エクアドルはそんなに苦労しないで繋いでいける
時々カタールのプレスがハマる時があったが、それは僅かだ

反対にエクアドルの守備は本当にかっちりしている
そこで思い出したのは守備側の選手の優先順位だ
最優先はインターセプト、次に相手に前を向かせないこと
次は、、、忘れてしまったが
この守備の基本がしっかりできているような気がした
インターセプトを狙っているから縦パスが出しにくい
縦のボールが入っても前を向けずバックパスをするしかない

試合は2−0のままで終わった
開催国には辛い結果だが、妥当なところと思われる
ヨーロッパ・南米から学ぶべきものはまだまだ多い
とこの国の人も感じただろう

いつもの数倍の真剣勝負の戦いだけに選手のテンションは高く
想像以上に肉体に負荷がかかっているせいか、
脚を痛める選手が多く見られた

そういえば日本の選手もけが人が多い
富安・板倉は脚の筋肉系の不安
遠藤は脳震盪、三苫は熱がでてたし、久保は肩を脱臼してたし
万全の選手はなかなか見当たらない
どの国もけが人が多いらしく前回のロシア大会の優勝国フランスは
ベンゼマとボクバが怪我ででられない

「4年に一度だけ」というのは「運のありなし」を感じてしまう
本田はワールドカップに運があって、中村俊輔はそうでなかった
運も実力の内と言われるが、、それでも、人間では予想できない何かが
存在すると思えてしまう

それにしてもテレビではなくネットのAbemaで全試合中継だとは
世の中は大きく変化してると改めて実感する
画像もすごくきれいだった
(だか画面が途中で止まったままでいた時があった)

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紅葉葉

2022年11月20日 15時16分38秒 | 徒然なるままに

22日の日帰り京都旅のための飯田線の切符を購入した
(朝は駅員がいないので)
豊橋京都のの往復チケットはJR東海ツアーズから郵政で少し前に届いた
久しぶりの京都にワクワクしている

京都御所の北にある冷泉家のご先祖様の藤原定家の歌に
「見渡せば花も紅葉もなかりけり 浦の苫屋の秋の夕暮れ」
という幻想的なものがある
西行の秋の夕暮れの歌に比べて深みが無いと言われるが
自分はこの場面転換の効果が凄いので結構好きだ

京都の紅葉は本当に凄い
出かけてみてがっかりした都道府県はどこか?
との調査では一位が京都だそうだ
その理由は紅葉を見に行っても人の頭ばかりを見ることになって
いらつくためだそうだ
だが自分はそれでも、人の頭ばかりを見ることになっても
京都の紅葉は一度は見るべきだと思っている

京都の紅葉の色は他の地区のそれと違う
葉っぱは朽ちて落ちるのではなく、美しいまま落ちる
だから上ばかりではなく、落ち葉も写真に撮ったりする




写真のデータでは2013年、つまり9年前撮影したことになっている
絵心はないが、それでも落ち葉としての紅葉に心動かされている


この年は源光庵と光悦寺に行ったので、そのどちらかの写真だ

このような落ち葉さえもきれいなところを見ると
ちはやぶるの「からくれないに水くくるとは」
という場面も心動かされて歌ったのだろうと想像ができる

ということで、久しぶりの京都がめちゃ楽しみということ!



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