パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

ピアノ伴奏だけの「エリナー・リグビー」

2022年01月31日 13時51分41秒 | 音楽

昔、ポール・マッカートニーにはピアノ伴奏だけの曲を作ってもらいたい
と思ったことがあった
彼ならドイツのリートとかフランスのメロディみたいな味わいの曲が
できるはずと思っていた
彼はロックンロールが大好きで自分の思うようにやってくれなかったが
「レット・イット・ビー」とか「ヘイ・ジュード」「オブラディ・オブラダ」とか
シンプルヴァージョンの「ロング・アンド・ワインディング・ロード」などは
ピアノ伴奏だけで結構楽しめる

そんなことを思い出せてくれる動画が目に入った
ピアノ伴奏だけの「エリナー・リグビー」だ
冒頭から何とも言えない孤独感と切ない感じが味わえる
この人の他の動画も結構良い

こういうのを見ると今のテレビの酷さを実感する

Eleanor Rigby - The Beatles - Cover by Emily Linge

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近頃の3K

2022年01月31日 09時25分10秒 | 徒然なるままに

冬で体が固くなっているせいか腰が痛い
体が温まると少しは良くなる気がするが、年齢を重ねるといろいろガタがきている
(腰だけでなく目も、記憶力も)

姉から3K という言葉を教えてもらった
バブル期の「高学歴、高収入、高身長」のそれではなくて
現在の高齢化社会の老人の抱える問題を的確に現している言葉で「健康・金・孤独」
なるほど、この3つはずっと付き合うことになりそうな厄介な問題だ

この中で「孤独」の問題は、女性より男性の方が深刻かもしれない
各種地元サークルでも女性陣は多く集まってくるが男性陣は集まらない
彼女らはPTAとか子供会で知り合った仲間がそのまま続いているようだが
男どもは会社と家庭との往復で会社以外の付き合いは少ない
仕事を離れると自分の存在意義を失うように思えてしまう
それなら地元で気の合う仲間となにかすれば、、と思うが
これが男の情けないところかもしれないが素直にできない

ということで、高齢化社会の問題は男のコミュニティをどうやって作っていき
参加者を増やしていくか、、ということのように思える

何かのアンケートに、男はカミさんと旅行に行きたがるが
カミさんは同性の友達との旅行の方が良いとあった
結局、男の孤独の問題は自己責任で解決するしかない?

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焼き芋

2022年01月30日 08時49分56秒 | 徒然なるままに

「ああ美味しい!ケーキよりずっと良い」
温かい焼き芋を食べながら同居人がつぶやく
最近は焼き芋を買うことが多くなって、ケーキは年に数えるほどになっている

この傾向は我が家だけでないらしく、新城市内にケーキ屋さんがなくなっている
和菓子屋さんの方は、体調を崩して事業ができなくなった例を除いて
昔からのまま続いているのが多い

和菓子は時々、季節の行事に合わせて購入する
お茶との組み合わせは確かによく合うと実感する
(ケーキとコーヒーもよく合うが)

焼き芋は昔(自分の子供の頃は)ホクホク系が主だった
お茶を飲まないと胸焼けがしそうだった
ところが今はネットリ系が主流になって、スーパーでも
いい香りを辺りに漂わせている

外国でもネットリ系のさつまいもは人気だそうだ
確かに、その甘さは穀物と言うよりはスイーツといったほうが
ふさわしいような気もする

さつまいもは落語にも登場する
確か「大工調べ」に出てきて、江戸のおやつは焼き芋だったんだ
と記憶に刻まれた
昔のことではなくて、今でも田舎もんの自分は東京へ行くと
お土産には「舟和の芋ようかん」とか「満願堂の芋きんつば」を買って帰る
特に後者は大好きだ

食は保守的だと言われる
確かにそうなんだろう
だが焼き芋があまり人気になると価格がアップしそうだから
程々に人気のままであってほしい

今は「紅ゆうか」の下の名前が姪と同じなので、つい探してしまう
(店には紅はるかのほうが多い、綾瀬はるかも好きだけど
 姪のほうがやはり気になってしまう)

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余裕のない社会

2022年01月29日 10時18分11秒 | あれこれ考えること

新城みたいな小さな都市でも新型コロナ陽性者が多くなっている
晩の7時45分には毎日のように防災無線で陽性者数が報告される
21日 8名
22日 10名
23日 9名
24日 5名
25日 24名
26日 23名
27日 27名
28日 22名

確かに最近は急に広がってる
ということで、巣篭もり生活が自分にできる良い選択だ
巣ごもりは個人的にはストレスもなく、イライラもしないが
それでもやはり、人との交流がないと偏屈さが助長されるような気がしてしまう

人と直に会ってその人の持つ考えや情報を知る
人間は他人との関係で社会が成り立っている、、などと難しいことを言わなくても
やはり適度な他人との交流は必要だと思う

流行りのSNSなどは巣ごもり生活のなか社会と接する機会だが
ここには大きな落とし穴があって、自分好みの情報しか触れないのが現実だ
仮にそれに反する意見に接した時は、過度に攻撃的な表現を使い対抗する傾向がある
最近では菅(かん)さんの橋下徹氏の弁舌に対するヒトラーを喩えたツイートに
ツイッター上では両陣営から一種のバトルが展開されている
(リアルな社会では、国会で維新が与党ではなく、立憲を攻めるのに時間を費やした)

そこに飛び交う戦いで、人はいろんなことを知っていく
(ヒトラーの引用の許されない例とか、かつて橋下氏が使用した例とか)
そうした知恵が増えるのは良いが、どちらも頭ごなしに否定しあっているのは
どうもいただけない

最近はじっくりと時間をかけて話し合い、妥協点を見つける民主的段取りよりも
リーダーのもと効率よく決めていく(軽度の独裁)ほうが好ましいと思う国が
世界的に増えているらしいが、日本でもその傾向が見られるようだ

でも本当にそれで良いのかな

人がモチベーションを持続させる方法は仮想敵国をつくることだ
と説いた人がいる
スポーツにおけるライバルの存在なら肯定的に捉えられるが
現在いろんなところで見られる敵味方の区別は、、、いただけない

なにかしら人に余裕がなくなっているような、、
それは、なぜだろう


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「子どもは小さな大人」と「むかし子どもだった大人」

2022年01月28日 09時22分11秒 | 

昨年読み終えて、とても刺激を受け「自分の手元にとっておくだけでは勿体ない!」
と教育の関係者に貸したのが「あなた自身の社会」スウェーデンの中学教科書だ
アマゾンはおせっかいで、この本と似たような本を薦めてくる
その誘惑に贖いきれず手にしたのが


今度は小学校の教科書だ
子どもにこんなことまで教えるのか?とか、考えさせるのか?
と驚きを覚えたが、前回の情報が頭に残っているので前回ほどのインパクトはない

この教科書は比較的多く「政治について」ページを費やしている
スウェーデンの選挙の投票率は日本と比べてずっと高いが
アンケートによれば、政治に対する若者の関心は両国とも似たようなものとの報告がある
大きく違うのは「自分たちで政治は変えられるか」の意識で
スウェーデンでは変えられる、日本では変えられない!が多数派を占めていることだ

選挙前に模擬投票でお茶を濁すような、まるで一夜漬けのようなものと違って
スウェーデンでは権利と義務、参加して意見を反映させる意識付けから
行動に至る工程までを細かく教えて、そこには「考える」という過程が
重要とされ、他者の立場に立って想像することを訓練される

前回の教科書でも感じたこと、それは子どもについての考え方の違いだ
スウェーデンは「子どもは小さな大人」という捉え方
そして教育によって、ちゃんとした大人を作り上げようとする意志を強く感じる
一方日本は「子どもは未熟な存在」として、自立を促すよりは
守るべき存在として捉えられている

子ども時代の、何かに守られているという幸せな時間
自分勝手ながらも同情や共感が共存する期間
星の王子様では「むかし子どもだった大人」は忘れてはいけない心の持ち方を
呼び起こす
子ども時代をどう考えるか?
が結局のところ大きな違いを生んでいるように思えるが
これらを読んだ後では、日本の教育は少し表面的すぎるように思えてしまう

少し面白いエピソードがある
それは文字をきれいに誤字の無いように書く訓練するのは
(子どもは大人にしょっちゅう言われそうなことだが)
書かれた文章によって自分の主張を相手に正確に伝えるためだ
と訓練の意義を説明していることだ
物事に参加するための手段としての正確な文章ときれいな文字
勉強しなさい(訓練しなさい)!ではなくて
こういうことのためにこうした方が良い!
と理屈で教えるのは「小さな大人」に対する向かい方だと思う

この本は一日で最後のページまで行き着いたが
評価はまずまずの「良」かな

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変化は一気か、ゆっくりか、どちらが良いか?

2022年01月27日 09時49分52秒 | 

思いの外、読み終えるのに時間がかかってしまったのが

保守思想のリーダー的な人物、バークの「フランス革命についての省察」

ひとつひとつの段落、まとまりは短くて決して難しいことは書いていない
ブルデューやハンナ・アーレントみたいに集中して読まないとわからないことはない
だが、難しい本だ
というのは、フランス革命の背景、その後とか、イギリスの歴史を
ほとんど知らないので、彼の説明がさっぱりわからないのだ

それで途中で投げ出したくなったが、悔しいので最後のページまで
とにかくたどり着くようにした

どうやら彼に言わせると急激な変化は、好ましくないらしい
自由・平等・博愛を掲げて民衆の蜂起によるフランス革命は
一方で無計画な行動であり、その後の悲惨な処刑とか社会の不安から
結局はナポレオンの独裁的な社会を生んでしまうことを予想したし
現実にそうなっている

不意に、人はみんな自国のやり方を支持するものだなと強く思った
フランス人は革命の記念日、7月14日のパリ祭を祝う
それは民衆が自らの力で勝ち取った誇るべきものしている
ところがイギリス人はその歴史として名誉革命を経験している
それはフランス革命ほど人を殺すことはなかったし
社会の混乱もなかった
だからフランス革命を流行りの様に持ち上げるのはよそう
というのがバークの言い分だ
(イギリスのやり方のほうが優れている、と)

その言い分の微に入り細に入るところがすごい
これは政治の現場で携わったことのある人の広範な視野と知識が
これでも!と思われるほど羅列される

これだけ読むとフランス革命は良いことばかりではなかったとの思いに至る
(反対の立場からは自らの力で勝ち取った素晴らしい歴史的行動となるだろう)

そこで連想したのが先日読んだ「明治維新の研究」津田左右吉著
結局、明治維新もバークの扱うフランス革命と同じだったのかもしれないという思いで
明治維新が、あるべき姿を段階的に推し進めていったと言うよりは
一種の無計画で進められ、フランスでは王侯、日本では幕府側が悲惨な目にあう
運命を引き起こしている

自分は大学受験に世界史をとらなかったのでフランス革命の詳細は知らない
だが、心情的に民衆の蜂起は分かるが、それしか方法はなかったのか?
という疑問はバークと近い

そこで話は変わって、現代の社会を考えてみる
社会の変化は(価値観を含めて)否応なしに求めれられている
だがそれはどのスピードでなされるべきか?
急激か、それともゆでガエルの如く徐々にか

一気に変わらなければ結局は変わらないのか(焦りに似た思い)
一気に変わることの弊害は混乱を招くのか(慎重な考え)

どちらが正しいのかはわからない
でも日本人は一気に変わることを、良い悪いではなく、怖がっているように思う
それは見て見ぬふりをするにつながるとヤバいと思える

ということで、本を読んで連想したこと


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楽しい時間

2022年01月26日 09時25分47秒 | 子どもたちのこと

先程終わったばかりのブラジルにいる子たちとの高齢の勉強タイム
お姉ちゃんは13歳、弟は9歳で、ふたりとも昨年のうちにコロナに感染
頭と喉が痛い症状が出て、一度勉強を休みにしたことがある

今日はワクチン接種をしたそうだ
あちらは夏なので、薄着の弟が腕まくりしてその跡を見せてくれる

勉強は昨年の5月に始まって今まで続いている
お姉ちゃんのクラスには日本語を話せる子はいない
でも日本のアニメに関心のある子は多いようで
説明役ができているようだ

役に立つか立たないかわからない日本語の勉強
でも他人が知らない何か知っているということは
少しばかり誇らしい思いになれるようで
おまけに知的に充実感を得られると一種の知の楽しみを感じるようだ

週に一度だけだが、こうして彼らとのつながりが続いていて
彼らも日本のことを忘れないでいられること
そしてほんわかと感じる心が通じっているという感覚

楽しいと言うのはこういう感覚だ
「また来週ね!」
「ありがとうございました」
「バイバイ」
「さようなら」

来週の勉強のネタを探さねば、、

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自分も頑張ろう

2022年01月25日 17時26分20秒 | 徒然なるままに

「8割が我慢、1割が辛抱、あとの1割が忍耐」
これを実感を込めて絞るように声にしたのは
ドキュメンタリー映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」の小川淳也氏

ともすると、へこたれそうになる気持ちを踏ん張って自分に勝とうとしている
実はNetflixでこのドキュメンタリー映画を2回も見てしまった

この映画は勇気とか希望を与えられる
こんな人間が存在していること、必死に戦っているということ
それは冷笑とか行動せずにいることが客観的であることとは違う
ことに気付かされる

そのことに気づく人が、少しづつ増えていく
その結果が香川一区の選挙区当選にいたる盛り上がりになるのだが
それには18年の時間を要している

変化するには時間がかかる
ハリウッド映画のような予定調和の結末は
偶然や時のいたずらで容易に達成されない

これじゃいかん!怠惰な気持ちから抜け出せねば、、と思う
問題は、その気持を持ち続けること、、
自分も頑張ろう、、、(何に?)

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中島敦の「名人伝」とヘッセの「詩人」

2022年01月24日 09時48分44秒 | 

昨日取り上げた「山月記」の入っている文庫本の中には
もしかしたら、こちらの方が良く覚えているかもしれない
と思われる作品がある
それは「名人伝」で、弓の名手が更なる高みを求めて
師の下でいろんな修行を経て、遂には弓を引かずとも
獲物をとらえることができるようになったという話だが
印象に残ったのは、その最後のオチで
彼は弓という武器の存在・機能を忘れてしまっていたとう
少しばかり禅問答的な結論になっている

この物語は、夏休みの読書感想文に困った中学生には
短くて面白い結末なので取り上げるようにアドバイスしたことがある

そんなことを思い出していると、似たような話にヘッセの
「メルヒェン」の中の「詩人」という短い物語を思い出した
ここに出てくる人物も詩人になるべく修行を続ける
(このあたりは山月記の虎になった友人を思い出させる)
彼も師のもとで詩作以外のいろんな経験をする
彼は遂には、論語の「従心」(心の欲するところに従えども矩をこえず)
の境地に達する
そこで彼は修行で離れていた故郷に戻る
この物語の最後、男の脳裏に浮かぶイメージは「シッダールタ」に似た
とても宗教的に浄化されたような気分が支配する世界で
それは中島敦の「名人伝」に通じるものがあると勝手に思えてしまう

そう言えばアラビアン・ナイトの中にも同じような内容の話も
あったような記憶が薄っすらとある

このような物語とか小説類の本は、実生活に役立つかどうかわからない
だが、こうしたどこかに隠れているような記憶が全然ない世界はつまらない

ということで、自分は無駄なものが好きという話

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山月記

2022年01月23日 18時39分20秒 | 

今日の中日新聞サンデー版に中島敦の「山月記」の特集があった
今年の干支らしい話題で、一人の男が虎になった話で
新聞にあったように印象に残る作品だった
高校の教科書で多くの人が印象に残るのは
この作品と夏目漱石の「こころ」だろう

やたらと漢字の多い作品で、もう一度読み返す気力はないが
それでも長い作品ではないから、せっかくの今年読んでみようか

虎になった友人は、詩人になりたかったが挫折して
何故か虎になってしまったのだが、なってしまった理由を彼は自覚する
その部分は高校生の時でもわかったような気がした

最近、小難しい本ばかり読んでるが、気分転換に良いかも知れない
本棚を探してみよう

 

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