パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

一気呵成の演奏 ヴィターリのシャコンヌ

2014年04月30日 19時12分02秒 | 見てきた、聴いてきた(展示会・映画と音楽)
名古屋の宗次ホール
クラシック音楽専用のこじんまりとした室内楽用の
立派なホール
ここでは毎日のようにいろんなコンサートが催され
時々不意に思い立って出かけることがある
有名な演奏家が出演する場合もあるが
地元の演奏家の発表の場としての意味もあるらしく
値段もべらぼうに高いということもない

先日ホールのスケジュール表を見ていると
こんなプログラムを見つけた

2番目の演奏曲にヴィターリのシャコンヌがある

この曲はNHKFMで耳にして妙に気に入って
早速CDショップに出向きオイストラフの弾いたものを購入
これがまた素晴らしくて益々興味が湧いて
Youtubeではハイフェッツ、サラ・チャン、フランチェスカッティ、シェリングなどを
聴き比べたりしている
ちなみに好きなのはやはりオイストラフ
一番最初に聴いたこともあるけれど感情の濃さが
その世界から離れることを許さない

ということで、バッハのシャコンヌほど演奏されることのない
この曲を聴くためだけに出かけた


他にもカルメン幻想曲など派手っこい曲もあったけど
あくまでも目的はこのシャコンヌ

2番めだから少し耳も慣れたところで
集中もしやすくこちら側も絶好のコンディション
最初のピアノで奏される繰り返しのテーマも
生はやはり録音のものより豊にタップリと聞こえる

出だしの音でその演奏家の力量が分かったしまう
みたいなところがあるけれど
批判的に聴くよりは楽しく聴きたいので
多少のことには目を瞑ることにした

演奏されるメロディーを頭で追ったり
先走ったり
耳で聴くというよりは頭と体で聴いている
予想もしなかったが
最初の方のピアノとの掛け合いのあたりで
少しうるっとしてしまった

本当にいつも思うのだけれど
このシャコンヌは何回もテーマが繰り返される
上での変奏曲なのだが
この変奏曲という形式が全然気づかない
むしろ感情の流れに身を任せているみたい
そしてその上での幻想

バッハのシャコンヌも幻想感たっぷりで深いが
それは変奏曲と言う範囲を超えていない感じがする

この日の演奏者は青木恵音(あおきあやね)という
男性の若いヴァイオリニストと
同じく若い女性のピアニスト織田麻祐子(おだまゆこ)
この若いというところがこの曲のトータルの印象を決めていたように思う

つまり一気呵成の感じ
エネルギーと生命力に満ちて
本当なら中間部の部分でもう少し力を抜いていけば
かえって曲全体の印象として
メリハリもつきそうな気がしたけれど
これは多分年令を重ねるしか、そんな演奏できないだろうし
その解釈がいいとは必ずしも言えないから
今日は今日の時点での良さということになるのかもしれない

しかし、それでも若さはいいな
多少の傷は勢いで何とかなってしまいそう
青木恵音氏は途中でこの演奏しているヴィターリのシャコンヌが
本当に好きなんだな!と思ったりした
解釈よりは共感
これがまた人の共感を生むことになりそう
ということで、今日のコンサートは1000円分の元は充分にとった感じ


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執念と過密日程 セレッソ対アルディージャ

2014年04月29日 21時35分20秒 | サッカー
セレッソ大阪1-1大宮アルディージャ

チャンスを決めないと勝ち星を落とすことがある
とはよく言われることだが
今日のセレッソとアルディージャの試合も
そのパターンにはまりそうだった
しかし、それで落ち着くには少しセレッソにかわいそうな気がしたが
珍しくセレッソが気迫が表に出る執念を見せて
ロスタイムに杉本の同点ゴール

リーグ戦では先があるからトーナメント戦のようには
目一杯頑張ることも無いように思えるが
今日のセレッソはよく追いついた
そしてこれはいい経験と良い流れになるかもしれない
と思わせるが、それにしても過密日程ぶりはどうだ

セレッソは中国でACLを戦ってその後直ぐに神戸戦
中二日で今日の大宮戦
5月の3日にはグランパス戦
そして5月6日にはACLトーナメント
これじゃ良いパフォーマンスもできないし
怪我の心配もついてくる

これがフロンターレとサンフレッチェも同様なスケジュール
大事なリーグ優勝がこのスケジュールでは安定的に狙えそうもない
Jリーグラボで大東さんがこのスケジュールを避けるために
いろいろ考えたらしいが、ほんとそれをしないとけが人ばかりになってしまいそう

もっともヨーロッパの方でもチャンピオンズリーグに出るようなチームは
結構ハードなスケジュールだし
いい意味で勝たなくてもいい(負なやいい)試合と割りきって
ターンオーバーで闘うようにしているのか

ところで柿谷
今日も無得点
しかし、パフォーマンスは悪くない
もともと純然たるFWではないので今日のようにボールにたくさん触る
プレーのほうが見てる方は面白い
前半のスローインのシーン
フェイクを入れて反転しゴールエリアに入る
ちょっとしたところに才能の片鱗が!
アウトサイドでのゴールバーに当たったシュートも
才気走っているし
あと数回、どうやって蹴ったというか
パスしたのかわからないシーンがあった

確かに突出した才能なのかもしれない
前よりも自分のいいところの部分が多くなっているような
まだ成長しているようなところが見られる
しかし、若さゆえのムラがまだ多い
これがコンスタントになれば面白い存在になるのだが、、、

ただ、比較すると彼は香川ほど自分の役割とか特徴を
自分で理解していないのではないか
いろんなことができるが器用貧乏になっていないか
うまい選手より怖い選手
まずはそこを目指すべき
チームが勝つためというのは犠牲になるというのではなくて
自分の役割をしっかり果たすこと
それを今期の岡崎が成功したように
自分の頭で把握できればいいのだが、、、

それにしても過密日程だな
ワールドカップがあるのも影響しているかもしれないが
ACLに勝ち残っているチームは凄いハンディを背負っているようだ
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フォルランの印象

2014年04月29日 09時33分32秒 | サッカー
ガンバ戦2得点
ヴィッセル戦2得点
ここにきてやっと本領発揮の感のするフォルラン

最初は日本のすばしっこいサッカーに
対応がイマイチだったようだ
多くの外国人が最初に戸惑うらしい
それにフィジカルも完全ではなかったし

今でもまだ日本人のアジリティには
完全には慣れていない様子が見られる

当初結果が出ていない時に見た印象は
それでも体の軸がしっかりしているな
ということ、背骨が太いというか
まっすぐの木みたいな印象が
日本の選手と違う

そして最近のシュートを見て感じるところは
決して上にふかさないことの徹底さ
足の当たるところが甲で当然のようにインステップになっている
日本人だとインステップぽい足の少し内側に当たるが
きっちりと甲でコースを狙う

軸がしっかりして筋力があって
だからこそ結果を出せるのだろう

大久保のシュートも最近良く決まるが
まだちゃんとしたインステップじゃないみたい
日本人で一番きっちりインステップでシュートするのは
誰なんだろう

育成時代にちゃんといい癖をつけてほしいものだ
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縦のパス

2014年04月28日 20時54分44秒 | サッカー
2000年のユーロ スペイン対ノルウェイ
こんなビデオを残しているなどとは全然覚えていなかったが
ポール・マッカートニーとかニーベルングの指輪のビデオを
探している最中に見つけて前半だけ見た

あの顔は、、、懐かしい、、、誰だっけ
えーと、そうだイエロだ
好きだったな、スペインは攻撃が注目されるけど
イエロ、プジョルなど自分は後ろも好きだったんだと
今更気づく

このスペインのメンバーで注目はグラディオラ
現バイエルンの監督、その前はバルサの監督で
とんでもない結果を残した人物
その選手時代のプレーということで
その観点から関心を持ってみたが
なかなか面白い
ほとんどがグラディオ経由でゲームが出来ていく
と言っても中村俊輔みたいに時間はかかっていない
縦にポンポンとパスを通していく(狙っていく)

この縦のパスの成功率はどういうわけか結構高い
日本だともう一回横へのパスがあるところを
強い縦のパスをトライしている
なんであんなにうまく通るのか不思議

時々思うのだがサッカーセンスのある選手は
縦のパスの成功率が高い
当然縦のパスを阻止しようと守備側は位置取りをするのだが
それでも縦が通るひとは通る

それはわずかにボールを動かしてパスのコースを作るのか
ノールックパスで相手の裏をかくのか
それともパスコースを読みにくい(小さな振りの)キックで
通すのか分からないがとにかく才能のある連中はパスが通る
そしてこれは才能というしかない分野の事柄のように思える

グラディオラは今の日本の誰に似ているのか
遠藤?
遠藤はもう少し横のパスが多い
中村俊輔はもう少し手間がかかっている
小野伸二はもう少し浮き球を使いたがるし、、、
イメージ的には中村憲剛が似てるかな

それにしてもグラディオラがバルサやバイエルンで
あのようなサッカーを求めるのは選手時代から
その傾向があったことが分かってなかなか面白い

ところでグラディオラだけじゃなくラウルもいた
若い!
この頃のスペインのサッカーは今ほどポゼッション・サッカーではない
かといって両サイドからガンガン行くでもないし
前半を見る限りでは勝負弱い傾向があるかも
と感じさせないでもなかった

明日は後半と、その後でストイコヴィッチの登場する(?)
ユーゴの試合をチェックしようかな
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5月のポール・マッカートニー公演で聴きたい曲

2014年04月25日 20時40分04秒 | ポール・マッカートニー
5月17日 土曜日の分をゲットしたポール・マッカートニーの
国立競技場でのライブ・コンサート
昨年のドーム公演は予めセットリストを確認していないのが幸いして
次はどんな曲なのか!と楽しめたが果たして今回はどんな曲が
演奏されるのだろう


昨年は珍しい1985とか
アナザーデイ
レットミーロールイット
ヘルタースケルター
このあたりが十分楽しめた
そういえば、HiHiHiもライブでやるとなかなか良かった

今度はあれからそんなに時間を開けていないので
演奏曲は大体同じなのだろうか?

おそらく最後の方も締めは前回と同じメドレーに違いない
あれはほんとうに完成度の高いメドレーだ

ところで、今度聴けたらいいなと言う曲
SHE LOVES YOU
JUNK
RAM ON
WANDERLUST
DEAR BOY
OH DARLING
Letting Go

ハローグッバイとWhen I'm 64とかフール・オン・ザ・ヒル
これらも面白いと思うけど多分やらない

それにしても改めてこれだけの曲のあることの凄さ
同時代の天才の一人と同じ空間にいられることの幸せ
願わくば、5月17日は晴れますように!
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安倍さんとオバマさんの表情から

2014年04月24日 19時35分10秒 | あれこれ考えること
国賓としてのオバマさんの来日と会談
どうせ夜の情報番組では識者と言われる人々が
あれこれ解説してくれるから
(それが本当にあたっているかどうかは実はわからないのだが)
あえて細かいところは避けて素人らしく画面から感じられる
印象について

正直、寿司屋で打ち解ける環境を作ったと言われるが
自分の印象としてはオバマさんの表情が硬い
当然外交辞令としての言葉、リップサービスはしているが
そして尖閣列島は安保の条件範囲内とはっきり口にしたものの
その後に、平和裏に行ってほしい
中国を挑発するような刺激するような行動は、、、
と釘を差すことも忘れていない

実はここのところが一番ポイントだったのではないか
基本的なところでオバマさんは安倍首相を
右翼というか国粋主義者と認識していて
自分が暗に述べた言葉の意味をこの人は感じ取っているのか
とも不安があるのではないか

自分の国の首相をこんなふうにいうのは少し気がひけるが
安倍さんのはしゃぎぶりは少し危険な香りがするし
本当に柔らかな感受性というものが存在するか
不安で仕方ない

欧米の政治家と言われる人のリベラルアーツ、教養が
我が国の代表に真に存在するのか
その不在を肌で感じられていやしないか
そんな不安が頭に浮かんで仕方ない

オバマさんの表情が硬いと思ったのは
自分だけの錯覚か?
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世界の平衡

2014年04月23日 13時41分33秒 | あれこれ考えること
週半ばの休日 
この季節は新緑も相まって心地よい
時折新緑を透かして見せる光が幸福感を呼び起こす

そんな日の午後 暇に任せて考えてみた
世界の様々な平衡は状態というのは、
当事者同士がいっぱいいっぱい
頑張った上での結果なのだろうか
(囲碁将棋では自分が得になる姿を目一杯考えて手を選択する
 少しでも情けをかけたり緩んだらバランスは崩れてしまう)
それとも、多少は配慮した上での結果なのだろうか
(そんなに一方的に良くなるはずがないと判断して
 バランスの良い手を選択するのだろうか)

つまり、弱肉強食の生存競争を個々が目一杯頑張って
利己的に活動して、お互いみんなそんな状態だから
釣り合ったところが平衡状態
(国際間の緊張関係もこれに似ている?)
そしてそれは予定調和のよう善悪とは関係ないところで
単純に確率の高い、ある種生命力の強いものが残るような
結果が現れているに過ぎないのだろうか

それとも、やはり現時点では見られないとしても
将来のあるべき姿に向かって進んでいく
途中の段階としての平衡状態なのだろうか

実社会は様々な現象の表れのようなところがある
生物の生存競争は経済を中心とした人間の戦いにも似ていないことはない
弱肉強食という点において

確かにこの国を支配している立場の人達
政治家や経済界の人物はその思考傾向は弱肉強食がベースとなっている
効率を上げるには、競争力を高めるには、国力を高めるには
そしてその判断基準は常に他の対象との比較となる
そして勝つのも負けるのも必然性というよりは偶然性に左右することが
多すぎる世界となっている
後になって必然であったと解釈されることは多いが
最初は単に偶然だったり押しが強かったり運だったりの要素が強い
そして残念なことに実社会では、この生存競争さえスタート時点が公平でない
スタートにハンディアがあってその上での生存競争になる

しかし、時に思うのは生物の事
確かに弱肉強食が前提の世界ではあるけれど
彼らは上手いこと住み分けをしていないか
ということ
なるべく争わないで尚且つ効率的に自分らを維持していく
そこにか力と力で戦い合うような舞台ではなく
一種秩序だった世界があるのではないかということ
(これはある種の生存競争の変形かも知れないが)

そこで考えてしまうのは日本人と欧米人の思考の違い
基本的に欧米人は弱肉強食、その結果が平衡をもたらす
と考えがち
しかし日本人は相手の立場も考えながら住み分けを
配慮の中に組み入れ勝ち

こんなふうに決め付けるのは多少独断気味かも知れないが
それでもこの傾向はあるのではないか

神はサイコロを振らない
とアインシュタインは言った
あるべき秩序、正義、美しさはあるはずと彼は考えた
単なる確率、可能性だけで世界は成り立っているのではないと

そうであってほしい
しかし、時折みかける生命力の強い、オシの強い、アクの強い
人々が結果的に世界を動かしている姿を見ると
残念ながら世の中の平衡は単なる偶然の姿でしかないのかとさえ
思ってしまう

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ジークフリートの剣

2014年04月20日 19時19分55秒 | 
久しぶりに一日で一気に最後のページまで行ったのが
「ジークフリートの剣」深水黎一郎

ジークフリートとはヴァーグナーのニーベルングの指輪の英雄
4夜にわたって繰り広げられる楽劇の3番目に
この英雄の名のタイトルの楽劇がある

ヴァーグナーのライトモチーフの中でも
このジークフリートはとても格好良い
英雄的で力強く、それでいて悲劇的なニュアンスもあって
想像力を喚起する

図書館でこの本を借りたのは、まずは本のタイトルが気に入ったから
ミステリーなのか、恋愛小説なのか、それとも私小説なのか
全然わからなかったが、そんなことはお構いなし
レコードの「神々の黄昏」をかけながら読み始めた

一気に読んだのは読ませる力があったからだが
と言ってもストーリーというよりあちこちに挿入される
音楽、ニーベルングの指輪、歌唱法などのうんちくが興味深かった

懐かしいバイロイトの話、祝祭劇場の様子も
1976年にたまたま偶然見ることができたトリスタンと
パルジファルの記憶が蘇った

この本は一般的にはミステリーの範疇に入るのだろうか
殺人事件があったし、最初から思わせぶりなプロローグがあった

しかし、少しは教養小説的な要素もあったかもしれない
ただこの主人公の男性は聖人君子とか無垢の人間ではないところが
少しリアリティーがあったり現代的な感じを醸し出す

最後の数10ページは一気呵成で話が急展開する
最初の部分と呼応してなかなか統一感のある作品になっている

つまりは、記憶に残るかどうかは分からないが
少なくともある程度は楽しめたのも事実
こうしてこれを書いている間も「指輪」を聴いている
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十数年後の本棚

2014年04月19日 21時25分33秒 | 
市の図書館の貸出期間は2週間
気張って数冊借りても全部読み終えるわけには行かず
一旦返して継続して借りるパターンが続いている

それでも、この連続ばかりでは面白く無いので
あれこれと本棚を物色するのだが
先日はたまたま三島由紀夫に関する本を読んだものだから
「金閣寺」でも読んでみようかと探したところ見当たらない
作家のま行に三島由紀夫が見当たらない
もちろん別コーナーの全集の欄にも見当たらない

もしかして、彼らもそうなのか
と気になる作家たちを探してみた
「辻邦生」なかった 辻井喬はあったが
「福永武彦」なかった
「北杜夫」わずかにどくとるマンボウシリーズが2.3冊
「加賀乙彦」なかった
これらはメジャーではない作家たちなのか

しかし、この現象はどうやら図書館だけではない
街の書店でも同じような傾向がある
流石に三島由紀夫がないということはなかったが
辻邦生はかわいそうなくらいスペースがない
自分としてはちょっと信じられない扱い
あれだけ自分の中では重要な作家がこんな扱いとは、、

この状況は自分の感性が鈍いかのような
評価をされているようで少しばかりがっかりするものだ

しかし悪いことばかりではない
大好きなヘッセはトーマス・マンよりは大きなスペースを確保している
これはヘッセを読む人が多いであろうことを示していて
あの読書体験を多くの人がするのかと思うと
少しホッとする

哲学コーナーも自分の好みのベルクソンは少なく
どうも波長の合わないニーチェが多くのスペースを占めている

結局は売れる売れないに関わってくるものだろうが
売れるものは本質的な面だけでなく
どこかエンタメ的な要素のあるものでないと
ダメなのかもしれない

つまり芥川賞よりは直木賞のほうが
長生きする可能性があるかも知れない
ということ

これはポール・マッカートニーの音楽のほうが
スティーブ・ライヒや武満徹の音楽より
何十年後に残っているかもしれないということに
通じるかもしれない

やっぱり、本や音楽はどこか楽しくないといけない
もっとも何が楽しいかと考えると
また話はややこしくなるけれど
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グランパス対ヴァンフォーレ(グランパスの覇気のない試合ぶり)

2014年04月19日 20時55分32秒 | サッカー
偶然の勝利はあるかも知れないが
敗戦には必ず原因がある
誰かが言った言葉

今日のグランパス対ヴァンフォーレ戦
グランパスが0-2で負けたのは
果たしてどんな原因だったのか

リーグ戦も緊張感のある開幕当時をすぎて
少し緩んできた頃
けが人が多いせい、若手が多すぎるせい
しかしその何よりもグランパス病
覇気のない試合ぶり
点が入る気はしなかった

こうした時はいろんなことが悪い方に悪い方に
転がっていく
そしてその流れを食い止めたり、逆転するのは難しい
選手交代で流れを変えたくても
大きな流れにどっぷり入った中では
何をやっても無駄に終わる例の典型のような
今日の試合だった

しかし、ホントのことを言えばグランパスは
パスアンドゴーといった基本的なことができてなかった
パスを出したら止まっていたし、ボールを失った瞬間の
アプローチも緩い感じで相手は楽に対応できていた
これじゃ、流れは変わらないから
今日の敗戦は必然ということになる

今期の降格候補
徳島はかわいそうなくらいJ1の厳しさを味わっているので
その筆頭かも知れないが
グランパスもあれよあれよという間に流れを
引き戻すことができなくなってしまわないか
ガンバやジュビロのように

勝負における勢い
勝ち負けに対するこだわり
これら少し軽く考えているような今日の試合だった

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