なんとなく落ち着かず、東京駅から丸ノ内線の乗ったのが12時半ごろ
まだデモには時間がある
丸ノ内線はそんなに混んでいない 乗客も普通の生活者の雰囲気
しかし、国会議事堂に着く手前から降りる支度をし始める
今回のデモはこの様な人たちも参加するのか!
(自分がどのように見られているかは分からないが)
少し驚きがあった
国会議事堂駅はなにか騒がしい
ガイドの看板がある
待ち合わせをしているのか、出入り口には既に多くの人が
不意に何か熱いものがこみ上げてきた
この国はまだまだ捨てたもんじゃない
東京の地理は詳しくないので先を歩く人の後を追いかける
歩いて現場に近づくにしたがって人はどんどん多くなってくる
それも老若男女、滲みでる雰囲気も様々
これは以前参加した「反原発」の時とずいぶん印象が違う
実行委員の方がマップなどの資料を手渡し
傘を持った手がいっぱいになる
報道では以前デモに対する敷居が低くなって、
誰もが気楽にデモに参加できるようになって、
一種のイベントのノリでいるとか伝えられていたが
そんなことはなかった
みんな一様に真面目な表情、そして体からにじみ出る
熱気みたいなものが感じられた
あの場所で妙な被り物などをしていたら、浮いてしまう
それは多分感じ取ることができたのだろう
自分はどこにいたらいいのかわからず
公園内をウロウロしたり
混んで一向に進めない歩道をあっちに行ったりこっちに行ったり
若い声で歌、ラップ(?)が聞こえる
それもきれいに揃ったもので、大声で喚くこともなく
一時期の自己陶酔の世界ではなく
単純に音楽的にも優れたものだったし、それこそ音楽の力は大きい
と感じざるを得なかった
シベリウスがフィンランド人の心を掴んだように
今日奏された音楽は確かに効果的に人の心に入っていった
同じことの繰り返しが多いので退屈しないように
部分的にちょっと引っかかるようなリズムの変化をつけて
こんなところにもとても高い知性を感じる
デモは時に感情的に個人批判となることがあるが
安部首相に関するものは多少仕方ないとしても
今回はその主張するメッセージ内容は極めて冷静なものだった
道が開放されて議事堂前に繋がる道が人でいっぱいになる
主催者の方のメッセージが流れる
この主催者の方、なんと言われる方か存じ上げないが
とても落ち着いた、人の良さそうな声
「この声の人は 信じられる」直感的にそう思う
この人についていくスタッフも参加者の体調を気遣い
給水を勧める
あちこちで声が上がる
明らかに高校生と思われる女性3人が拡声器をもって
同意を求めながら声を上げる
それは若さゆえのノリだけでは済まない何かを感じる
(最初はそうだったかもしれないが、数を重ねるうちに
いい加減ではいけないと気づいたと想像してしまう)
若い人はいい
体力がある、持続力がある
ずっと歌いっぱなしでも声がかれない
ここに来てよかった、若い人たちは自分たちのなすべきことを
ちゃんとしている そんなホッとした感情が芽生える
と同時に、これだけの熱気の中にいると
九月の総裁選で安部さんが再選される確率が高く
引き続き 首相を務めることになりそうということが
とても不思議なことのように感じられる
国民は安倍さんをノーと言っている
しかし、政治家間では安倍さんが良いとしている
政治システムに準じた結果とはいえ、何かとても違和感を感じざるを得ない
現場ではオリジナルなメッセージの看板が目につく
今日の自分にとって一番気に入ったのは
単純明快、その通り
自民党良識派も公明党も「正気にもどれ!」
このデモは無視できない規模のものだと思う
頭上を何機かの飛行機が飛んでいたし、
あちこちにマスコミ(テレビ)のカメラも見かけた
しかし、帰りの電車の中で新聞社系のニュースを確認すると
このデモを取り上げていたのは毎日新聞と中日新聞
朝日は何故かそのものずばりでなく何かに絡めて
読売、産経はやはり見つけることができなかった
寝屋川の中学生遺体遺棄事件はどの局、どの新聞社でも
同じように扱っているが、肝心なこの手のニュースは社の姿勢が見られる
報道されないことは、世の中に存在していないこと
そんな風に感じる方もまだまだ多いので
こうした組織の違いによるニュースの扱い方には
注意していかないといけない
話はあちこち飛んだが(いつものように)
現地にいかなければわからない熱気、雰囲気
それから感じられる可能性
若者は捨てたもんじゃない
老人もママさんも
ところで政治屋さんに一言
国民を舐めるなよ!