自分の住む新城市の少しばかり硬い話
今朝(8月25日)の中日新聞朝刊、東三河版の記事
あっさり書かれているが、この会議は午前9時半から始まって、途中食事・休憩をはさみ延々と行われ
終わったのが午後9時20分頃だった(晩ごはん休憩はなし)
この山崎市議の事情聴取は、整理倫理審査会の申請者(市民)・行政関係者に続く3番目で
事前に審査会のメンバーが入念に質問事項をまとめ書類で渡している
質問事項は10数箇所、ほとんどが申請者・行政関係者に聞いたものと被るもので、
それぞれの立場からの話を聞き、そこから類推される(明らかにされる)事実の把握をしようとするものだ
この日は山崎市議の他に補助者として、事業者体の会長等の委任を受けて谷さんという人物が隣に座っていた
彼は事業主体の会長等からヒアリングを行いその代弁をすることになっていたが、、、
傍聴していてわかりにくかったのは、質問は委員の方々・参考人の手元にある分厚い資料の基づいてなされるのだが
傍聴人は何処のところを議論しているのかわからない
そこで大体の想像をしながら見聞きすることになり、以下の投稿に多少の間違いがあるかもしれない
冒頭に山崎氏の所感表明がなされた
これがこの日長くなった一つの要因で、山崎議員はいきなり今回の政治連理審査会の開催は、不確かな事実に基づく
市民団体のミスリードによって署名がなされ開かれることになっており、この不確かな事実を拡散した現職の議員さんの
行動にことの本質がある(彼の別のところで述べている言葉によれば政治テロ)と述べた
(現職のある議員が関係のある業者のもとに赴き、強引に有りもしない領収書を書かせたというもの)
わかりにくいかもしれないが政治倫理審査会の開催は、議員発議によるものと有権者の100分の1の署名によって開催されるものがあり
今回は後者の市民の署名によるもので有効署名数は1042筆
この1042筆が彼(山崎市議)によるとデマに先導されて書いたものだというのだ
ところが、申請書の趣旨には彼の言うデマの部分は一言も書かれていないし
これまで10回ほど開かれた政治倫理審査会でもそのことが話題に登ったことはない
そもそもことの発端は、市の税金を使う地域自治区の活動交付金の事業が、大金(3年間で約150万円)を投じられているはずなのに
その現場を見ると何かなされたようには感じられず、それで市民が情報開示等の資料請求や関連会社の聞き取りによって調べた結果
業者には支払っていないにもかかわらず50万円近くの領収書を彼(山崎市議)が受け取り、それを使って実績報告書をつくり
市から交付金を受け取ったが、この行いは議員さんの倫理に反するものではないかということから始まった
現時点では市は3年間の活動交付金のうち、最初の2年分は交付取り消し、返還命令を行い、罰則金のようなものを含めて
事業団体は130万円以上を返還している
話は元に戻って、山崎市議の言い分はこれも想像されたことだが、行政の不親切さに話が及んだ
最初の年、活動が終わって、さてお金をもらえる書類全般の打ち合わせをしたところ、事業締切は2月28日で
その日までに所定の書式による実績報告書およびそれに付随する、見積書、領収書、収支決算書が必要なのだが
その時点で業者に依頼した分の領収書がない
2月28日ではなくもう少し締切を伸ばしてもらえないか、、と頼んだが、聞いてもらえなかった
手持ちには50万円もの大金はない
そこで考えたことが、支払っていない50万円近くのお金を、業者に頼んでて払ったことにして領収書を手に入れるという方法
議員であれば、いや普通の社会人であれば少しばかりひるむようなこの行動を山崎市議は行った
あとから考えれば良くないことだが、その時の優先順位はまずは書類等を完成し事業を終えること
それしか頭になかったという(この判断はどうだったのか)
事業に要する金額は50万円以上
事業団体にそのお金は最初からはない
こういう場合は市は概算支払いというシステムを用意している
所定の用紙にしたがって記入し請求すれば、市からは先にお金をもらえるシステムだ
山崎市議はこれも知らなかったという
そして行政がもっと親切ていねいに教えてくれれば、こんなことはしないで済んだ、、
とも言い、実際に6月議会でも山崎市議はこの旨の一般質問をしている(市の不親切さを問うような)
ところが、締切、概算払等については、それを説明した書類が市からの交付決定通知書に同封されている
また市によれば、この説明は度々行っているとのこと(でも彼らは知らなかった)
それに活動交付金の事業を行った他の多くの団体は、何ら問題なく終了している
知らなかったのはこの団体の人たちだけで、反省すべきは行政の不親切ではなく、自分たちの不注意のはずなのだが
それを棚に上げて責任を他にしてしまうメンタリティは、、少しいただけない
この無反省のことから繰り返されたのが二年目
この年も締切ギリギリになっても領収書がなかったために、支払っていない金額の領収の発行をまたもや業者に頼むことになった
(前年のドタバタ・失敗は全く生かされないのか)
補助人の出席はヒアリングした人(事業主体の会長さん等)の代弁をするという条件で、委員長が許可している
ところが、この方は代弁ではなく、時に自分の意見とか解釈を口にした
その中で、一番彼が言いたかったこと(山崎市議も口にしたが)は初年度の締切が2月28日なのは法的におかしい
実績報告書等は事業完了日から20日以内、あるいは3月31日までと(このあたりは少し正確ではないかもしれない)
法律にはあるので、2月28日とする根拠はない
2月28日を移動することができれば今回のことは起きなかった
(市は6月の市議会で、活動交付金の初年度に当たる年は3月に成果報告会があるので、早めにお願いし
その旨は交付通知書に同封されているとしている)
他の団体が、法的なことは知らないが市がそうして欲しいということを素直に受け止め、協力した
しかし、法的なことをよく知っている人が、そもそもその制限やお願いはおかしいと駄々をこねる
これは、常識的にどうなんだろう
市はお願いする、、それだけの理由はあることだろう、、
そうか締切はこの日までなんだ、ならばそれに合わせてやるしかない、、
普通は余程の変人でない限り、、このような反応をする
そしてこのような協力が得られるものとして世の中はゆるく成り立っている
法律がどうのこうのいう前に、問題がないようなことであれば、従い協力するだけのこと
それを、法律では、、、、と言い切ってしまうメンタリティとかその精神の方向性は
人間社会がどのような合意のものと成り立っているか、、もう少し考えて欲しい
ここまででだいぶ長くなってしまったが、山崎市議の発言は大きくまとめると
●今回の政治倫理審査会は一分の人間のデマ情報によるミスリードから開催されることになり問題だ
●行政はもっと親身になって手続き等の説明をしてほしかった
●見積もりの依頼は自分(山崎市議)が行ったが、見積もりの宛名が申請団体の名前でなかったことは
郵便で届いた見積書は未開封のまま会長に渡したので、自分はそんなことになっているとは知らなかった
(3年間で何種類かある見積書の宛名はバラバラ、、、どうやって見積もり依頼をしたのか)
●自分の行ったことは、会長から依頼があった日に現場の写真を撮ること、見積もり依頼をしたことなどで重要なことはしていない
●支払い実績のない領収書の依頼を業者に行ったのは自分だ
●社会貢献を目指した活動が、領収書がないだけで無効になるのは虚しい、、優先順位の一番は事業を終える形にすることにした
●該当団体のメンバーには入っている(ただし議員という立場なので目立たぬようにしていた)
●該当団体の総会には出席したことがない(規約の変更等は知らない)
●3年間でこの事業団体のメンバーで知っている人は二人しかいない
●傷害保険の支払いは2月28日だが、保険会社は当日の保険期間は受けれないというので、事業が終わっている3月23日とした
この年は3月にまだ活動の予定があったので、それに使おうとした(本当かな?)
●飲料と思われる支払いも2月28日に行われているが、飲料はこの日使ったものではなく、数日前に会長が建て替えて使用した分の
引き換え分 (会長がいくら払ったかは不明?) 現物は会員の家に運んだ
●実績報告書は自分(山崎市議)ではなく会長が行政とやりとししながら作った (それで何故、締切を知らなかったのだろう?)
自分が協力した部分は、文字で書き渡した
●成果報告書(B紙のもの)は自分(山崎市議)が作った
●実績報告書・収支報告書の金額を入れる欄に数字を入れた記憶はない(山崎氏も会長も、、ならば完全な実績報告書は誰が作ったのか?)
まだまだいろんな事があったが、正直なところ何しろ長丁場で、後半からはいい加減になっているかもしれない
ただ最初は傍聴していて怒りがこみ上げてきたが、後半からは(いけないことだが)笑えてきてしまった
すげーなー、こんな開き直りをするのか、時々委員長の議事進行に異を大声で唱えたり
こんなだから委員会をコントロールしようとしていた(カッカしやすい)委員長もつい腹を立てて、ムキになって
やりあったのは、、好ましいことではないかもしれないが、、気持ちはよくわかった
ところで、不思議な事はいろいろあって、写真を撮りに行く作業を山崎市議がすることになっていたが
一番肝心なお金を使い業者に依頼した事業のほとんどを占める部分の写真がない
あるのはボランティアで行っているときの写真で、初年度は4人×5日の20人が働いている写真がない
そして、これま不思議なのだが、初年度市から交付金として3月に振り込まれた50万円近くお金
頼んで領収書を書いてもらったにもかかわらず、業者に実際に振り込まれたのはなんと8月なのだ
普通はどんな会社も、締めと支払いが決まってて、請求書を送ればたいがい一月以内の支払いを要求する
作業を行ったのなら、直ぐに(その会社の締めで)請求書を送って、集金を急ぐのが常識
それが、何故か、、えらくのんびりしている
(ここでつい疑ってしまうのが、本当に作業は行われたか?)
ということで、とてもとても長かった山崎市議の事情聴取
改めて分かることは、今回のことは例外が多すぎるということ
見積もりの宛名が違うとか、見積もりがFAXで来たものを使用しているとか
傷害保険が事業終了時の保険期間になっているとか、実績報告書に金額の数字を入れた記憶が申請団体の誰もないとか、、
普通なら行政から突っ返され、再提出を要求されるような書類でも、何事もなく交付金の支払いにまで至っている
そしてそれは何故なんだろう、、と考える
そこから導き出される仮定の一つが「議員さんの圧力」だ
これは勝手な想像というのではなく、この市議は2015年の新城市の住民投票が終わった後に開かれた
「庁舎見直しに関する実務競技」で、市民側のまだ公表されていない設計案を市の職員から手に入れ
(職員は市議から言われると仕方なく渡したと口にした)同時期に行われた市長を応援する団体の会議で批判材料として
利用した実績がある
議員さんは議決という判断を行う
その中にはどちらを選んでいいか迷うものもあるだろう
彼らを市民の代表者として送っている市民とすれば、願わくば難しい状況での判断を誤らないで欲しい
そのためには、全人格的な資質が必要
全人格とは倫理も当然含まれる、、
あの委員会の会場の答弁の内容、その話し方、、、それは、残念ながら決して褒められるものではない
傍聴の最後には笑えてきたと書いたが、ここまで来たら怒りが増してきた
土曜の朝からこんなんじゃイケないだろうけど