パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

ワールドカップ予選 中国戦

2024年09月06日 09時16分31秒 | サッカー

日本7−0中国
ワールドカップ最終予選の初戦
普通なら初戦はお互い慎重に守りを固めて緊張感のあるものになる
Jリーグでも開幕戦は比較的引き分けが多いのはその傾向の現れ

ところが昨日は全くそうはならなかった
点の入りにくいゲームのサッカーは、主審をしているとこんなに点が入ると
一体何点入ったのだろか?と迷うことがある
4点以上は頭の中ではカウントできないかのようになる

気がついたこと2つ
その1、先制点が大きかった
力の差があったとしても、あの時間帯(13分)に入らなかったらもう少し緊張感に
富んだゲームになっていただろう
その2、正確なクロスボールは大事だなということ
久保のコーナーキックも、三笘のヘッドにつながる堂安のクロスも
まさにドンピシャで、日本人はとかく足元のごちゃごちゃするところを
高い技術と言いたがるが、実戦に大いに役立つクソ正確なキックは
あまり評価しない傾向にある
これはもう少し考え直した方が良い

もう一つ、縦に出すパスが通るか通らないかも大きな違いがある
左右に出すパスは誰が出してもそんなに違いはない
だが、楔とか勝負の縦パスは通る人は通るが、通らない人は通らないということが多い
正確に蹴ることができること、パスコースが読まれないこと、タイミングが適切であること
昨日でもいま一歩というシーンは見られた

いずれにせよ、大量得点は後の戦いを考えても良いことだった
中国選手の途中から闘志が萎えていく表情は、それを見せてはいけないぞ!
と伝えたくなるほどだった

大量得点の場合、試合運びやプレイが雑になりやすいが
昨日は情け容赦なくといった気分に溢れていて、良い面が現れすぎていた感じ
結果良ければ全て良しと言いたいところだが、日本は点取り屋がいないことをまたもや実感した
南野が2得点したが、彼はシャドーストライカーだ
本来ならば上田綺世が少なくとも一得点はしないとダメだ
上田は他のプレイに効果的に寄与しているからと大目に見る評価もあるが
あのポジションは結果が全て、少なくとも一点は必要だ

ということで、緊張感のない試合だったが、とりあえず結果が全て
良いスタートになった

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ヨーロッパ人の関心はサッカー・ユーロ選手権

2024年07月15日 09時03分09秒 | サッカー

日本では相変わらず大谷の活躍が盛んに報道される
その圧倒的な多さに世界は野球で回っているかのような錯覚を覚える
(活躍が今日のことか昨日のことかわからない時がある)
だが少なくともヨーロッパのスポーツ世界は全く違う話題で沸騰している
それはサッカーのユーロ選手権で、ワールドカップよりも質が高い戦いが展開される
今朝はスペイン対イングランドの決勝で、結果は2−1でスペインが4度目の優勝

ユーロの放送権を持つのはWOWOWで、自分は加入していないので
一日遅れのYoutubeダイジェストを見るだけになっている
それらを見ると、サッカーが違うスポーツのような印象を覚える
それは確かに戦いだ
スポーツというようなどこか品の良いものではなくて
もっと原始的な勝ち負けに拘る、しかも国をかけての戦いは
観客もハイテンションで、会場にいたならば興奮するだろうなと思われる

相変わらず実感するのはシュート力の違い
日本は以前から指摘しているがシュートが下手だ
ゴールの上を通過するシュートが多すぎる
だが、ヨーロッパ諸国のシュートは少なくとも高さは抑えたシュートになっている
上は何かハプニングがあっても点は入らないが、左右に行ったのもは
誰かにあたって入るということはある

そしてシュートの上手さが影響してゴールキーパーがこれまた上手い
ポジショニングだけでなく、瞬間的な反応などもすごい
これを見るとサッカーで一番人気のポジションがゴールキーパーというのが
わかる気がする

日本のサッカー選手もだいぶレベルアップしてきているが、
圧倒的に欠けているのがゴールキーパーとストライカーだ
どちらも花形のポジションでが、それが育たないところが
日本の社会なのかも知れないと思う
(この2つのポジションの人物像は目立ちたがりや、、との分析がある)

それにしても、スポーツに限らず世界はアメリカだけではない
と知ったほうが良い気もする
最近の世界の動きを見ていると、世界中が脱アメリカの傾向を志向しているようだ

だが日本は相変わらずで不思議なくらい変化のない国
本当にそれで良いのか、、と思えて仕方ない

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北朝鮮戦

2024年03月22日 09時21分08秒 | サッカー

ワールドカップ二次予選の北朝鮮戦
自分は同時刻に行われた大谷さんではなくこちらの方を見た

スタメンに違和感があったが、前半はまずまず
開始早々の田中碧の得点で楽に進められそうな試合展開
個々の戦いも勝っていたし、パスミスを誘ったりして
アジアカップの不調は解消されたかに見えた

もう少し点を取れそうな雰囲気があったが
最後の最後で決めきれない
残酷なほど冷静な点取り屋は日本にはいないようだ
(堂安、あれは決めなきゃ!)

後半の幻の失点シーンからいきなりおかしくなった
明らかに流れは北朝鮮に行った
クリアしても直ぐに拾われ、守りの時間が長くなって
デュエルも相手に有利なものになった

堂安も南野も画面に出てこなくなった
単発的に前田が頑張っていたが、彼はワールドカップのときもそうだったが
点取り用の人間ではなく、守りのため人間のようだ
どうしても最後のプレーが少し雑で、スタメンの違和感というのは
スタメンではアシストする役目の人はいないのではないか
と思われたことだ

流れが傾くということはサッカーの試合にはよくある
ただ、今回は少し情けなかった
アジアカップで日本の弱点は丸裸にされたのだが
それが北朝鮮もそこをついてきた

今後、中東の国は日本と戦う場合は洗練された戦いよりは
こうしたフィジカルを活かした戦いに挑んで来ると思われる
そしてそれは自分が他国の監督であったなら選ぶ戦い方だ

日本には圧倒的な点取り屋が生まれない
韓国ではソン・フンミンのような選手が生まれるが
日本では献身的に動き回る選手はいるが、長い間消えていても
肝心な時に決めるような選手はいない
いないというより、そういう選手は日本では選ばれない(使われない)

このあたりは国民性なんだろうか
日本は一生懸命走り回る選手が好き!
岡崎も中山も巻もそうだった

サッカー選手は一試合のうちにボールに触る時間はとても短い
その短い時間で、誰もが簡単にはなし得ない得点をあげる能力というのは、
もう少し評価されてもいいと思う
願わくば来たボールに合わせるだけでなく
自分でシュートに持っていける選手が出て欲しい

上手い選手より怖い選手
FWにはこれが必要と思う

ところで、26日のアウェイの北朝鮮での試合は中止になったらしい
日本で流行っている感染症を防ぐためにそうしたと報道にあったが
日本で生まれ日本で育った北朝鮮のサッカー選手が
日本人選手と戦えないのはサッカー選手として可愛そうと同情してしまう

昨日の解説に出ていたチョン・テセさんはそういう経歴の人だが
この人、本当にいい人で自分は大好きだった
国の都合で、同じように努力している人たちと戦えないのは
彼らの気持ちを思うと、少し悲しい

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完敗(アジア杯 イラク戦)

2024年01月20日 09時00分17秒 | サッカー

ランキングではなく、勝ったほうが強かった!
という当たり前の事実を再確認せされらたような昨日のアジアカップのイラク戦
明らかに勝ちに値するのはイラクの方だと試合途中から思わざるを得なかった

強さは戦術面、スキル面、体力面、経験、そして気持ちの面が一体となって
現れた結果だが、昨日のイラクは気合が違っていた
それが端的に現れたのがPKかと思われたシーン
一旦主審はPKを選択したが、VARで確認するとイラク選手の足が先に
ボールに触れていてノーファウルとなった

その他にも必死になって右サイドからのセンタリングを防いだシーンがあった
それは執念とも言えるプレーだった
イラク選手は後半、足のつった選手が多くいた
大歓声に煽られて普段の力以上の走りをしたためと思われる

イラクの戦い方は案外シンプルだった
大きく蹴って身長・体重を活かして競り合って、そこでこぼれたボールを奪う
美しくはないが現実的な戦い方で、最初の方は日本の選手は競り負けて後手を踏んでいた

昨日のイラクの戦い方を見て、次の日本の対戦相手はイラクのような戦い方を
選択するだろうと予想する
特に韓国と当たることになったら、韓国はフィジカル的な強さを活かして
美しくはなくても現実的な戦い方をすると思うし、自分が韓国の監督だったら
そのような作戦をとる

日本の選手は失点して焦ってたようだ
前半左サイドで浅野が抜け出した時、彼はシュートを選択したが
あれは右に走っていた伊東にセンタリングすれば得点の可能性は高かっただろう

サッカーは選手同士の相性とか組み合わせとか、監督の好みで戦い方は変わる
個人的には左サイドが南野、トップが浅野では機能するのか不安だったが
前半は彼らの出番は殆どなかった
南野は左サイドを縦に抜いていくタイプではないし
浅野はブロックを作って守っている戦いに長けた選手ではない
現在は力のある選手が多く、誰が出てもそれなりの活躍ができると言われているが
本質的な部分での個性とか選手間の相性は馬鹿にできないと思う

負け試合は犯人探しがされることが多い
選手、監督、プレーの質と選択、気持ちの強さ
それらは厳しく採点される
それらは厳しくても仕方ないことだ
イタリア、スペイン、イングランドなどの主要リーグでは
勝てば天国負ければ地獄のような扱いと評価がなされる
結局、プロの世界とはそう言うものなのだろう

昨日はワールドカップでドイツ・スペインに向った日本の戦いをイラクが行った
と言っていいかもしれない
ランキングではなく「勝ったほうが強かった!」としてふんどしを締め直すことが必要

一試合目は2失点、2試合目も2失点、狂ってしまったリズムとか流れだが
この事態を監督・選手はどう立て直すか、試合結果よりその過程の方が面白いかもしれない



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久しぶりに一回戦突破

2023年12月31日 09時28分15秒 | サッカー

愛知県は野球の県で、ドラゴンズが2年続けて最下位でも
球場の観客は増えているとのこと
テレビ番組もドラゴンズを扱ったレギュラー番組がある

野球はピッチャー以外は体力的にほとんど毎日でも試合ができるし
攻守交代の時にCMが挟めるから
テレビに都合の良いスポーツと言える

野球はその放送量の圧倒的な多さから日本での一番の
スポーツになっているようだ

近所のちびっこも、男3人兄弟の家はみんな野球愛好者
一番上のお兄ちゃんは甲子園に出られる可能性の名古屋の高校に通っている
お母さんによると二番目も同じ道を選びそうらしい

冬になると全国高校サッカー選手権がある
愛知県は出る度に一回戦で敗退していた
この県は運動神経のいい子はみんな野球に行ってしまうから
サッカーで勝ち残るのは難しいのかな、、とも思っていた

先日、今年も一回戦敗退かなと思いつつ
名古屋高校と日章学園との戦いの中継を見ることにした
見始めたのは途中からでスコアは0−1で名古屋高校が負けていた
愛知県のチームはやっぱりこんなものか?と思っていたが
テレビ解説では名古屋高校のロングスローが注目との声があった

すると、いきなりめったに起きないことが目の前で繰り広げられた
ロングスローから名古屋の選手のヘッドで同点に追いついたのだった
最近の高校サッカーはこのロングスローからの攻撃が多い
コーナーキック並みなチャンスの機会となっている
(より体力のあるJリーグではそうしたシーンが少ないのはなぜだろう)

珍しい、、追いついたか
同点になったのは評価できるが、まだ疑いの目で試合を見ていると
思いのほか守りがしっかりしているように見える
ラインが揃っているし、気持ちも集中しているように見える

時々あった攻撃も徐々に押されて守り一方になってきたが
こういうときの守りを破るのは難しい
守れると思い込んだチームはリズムに乗ってやることなすこと上手くいく

結局、80分では決着つかず
勝敗はPKで決めることとなった
こういうときサッカーの神様は、なぜが今まで頑張ってきた選手とか
中心選手に残酷な結果を経験させることが多い

名古屋学園の選手はみんなPKを決めていたが
注目の日章学園のストライカーが止められた
(やはりこうした運命か?)

確かに試合の途中から攻められてはいたが、運とか勝負の流れは
名古屋の方に傾いていた様な気がした

名古屋学園が思いの外現実的な戦い方をしていたと思うが
愛知県人として喜ばしかったのは、一回戦を突破できたこと
何年間も負けてばっかりだったので、PK戦だったとはいえ
結果オーライで見終わったときは少し高揚感があった

ということで愛知県代表の名古屋高校は、今日大晦日に2回戦がある
(相手は北海道の北海高校)
東三河の自分にとって名古屋は純然たる地元ではないけれど
ハラハラしながら応援できる日が長く続けば良いと思う



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背番号の話(なぜか縁起の良い数字があるような、、)

2023年12月13日 09時07分34秒 | サッカー

今日はお気楽な話

大谷がドジャースに移籍することになったが
背番号は素晴らしい結果と思い出を残した「17」が
そのまま使われることになった

プロの世界では験担ぎで背番号に拘る人がどのくらいいるのだろうか

話をサッカーの世界に変えると、背番号で有名な番号は10番だ
10番が特別な番号になったのはワールドカップで3回優勝した
ペレが使っていた番号だったからだ
この番号は日本でも司令塔といった呼び方で中心人物のプレーヤーとして扱われるが
残念ながら日本代表としての10番はあまり良い印象はない
典型的な10番の選手だった中村俊輔はワールドカップに縁のない選手で
肝心な時に輝けなかった

実はサッカー界には個人的には10番以外に良い番号があって
14番は今も昔もとても良い数字の印象がある

現在スペインで破格の活躍を続けるレアル・ソシエダの久保が14番だし
日本代表の中で大活躍を続ける伊東純也も代表時の背番号は14番だ
20年ほど前なら小野伸二がフェイエノールトでヨーロッパリーグで優勝したとき
つけていのは14番だった

この「14」という番号はオランダでは有名な番号で空飛ぶオランダ人といわれた
ヨハン・クライフが使用していた数字だ
だから、その番号をつけることができた時点で相当の期待を背負っていることになるし
少しサッカーを知っている人の中では縁起のいい数字として扱われるのではないだろうか

ということで、14という数字が日本の中でも徐々に重要視されるような気がするが
さて、、

 

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放送も配信もなかったワールドカップ予選(シリア戦)

2023年11月22日 10時08分15秒 | サッカー

対シリア戦、ワールドカップの予選というのにテレビ放送がなかった
ネットの配信も日本ではなかった
FIFAランキングからすれば番狂わせはないと予想されるが
それでも大の大人が死ぬ気になって動けば、そう簡単にことは進まない

夜中に目が覚めて、報じられているだろうと思う媒体(スポーツ紙、Xなど)
に接してみると既に3−0だった
一点目は久保のミドルシュート、2点、3点目は伊東からのパスを
上田が決めていた

これで決まりと安心して眠りについた

朝にスポーツ紙のネット記事を見ると5−0に点差は広がっていた
後半早い時間に菅原がFKからゴール
そして左からの伊藤のクロスを細谷がゴールで
伊東は4アシストの大活躍だった

このスポーツ紙のウエブ版では各選手の評価のアンケートをとっていた
試合を見れないのにどうやって評価をくだせというのだろう?と疑問を覚えたが
現実的には熱心なサポーターはネットで外国経由の配信を見ていたようだ

今朝のYoutubeには試合のハイライトが早くも挙げられていた
この投稿はある程度予想していて、朝のルーティンが終わってから見ることとした

最初はシリアもしっかり守ってワールドカップ予選らしい試合の流れだった
ところが中盤、久保のミドルシュートが決まって一気に試合が動いた
久保のシュートのアシストは伊東となっているが、アシストという感じはあまりない
アレは決めた久保の個人の能力を評価するべきだろう

重い雰囲気がこの一点で消えると、最近の日本の勢いは加速した
昔は点を取れない日本だったが、どうしたのだろう?
と頭をひねるほど得点がとれる

昔の日本と今の日本の違いは、圧倒的にウイングプレーヤーの差とする考えがある
右は伊東、久保(この試合はトップ下だった)左は三笘(この試合は出ていなかったが)
ヨーロッパのリーグで活躍していて、ひとりでボールを前に運べ
チャンスを生み出す選手がいる
そのために相手は人数をかけて彼らを止めようとする
するとその人数分だけどこかが空いてくる

ダイジェストを見ると久保は頭があがってプレイしているから視野が広い
それに彼はゴチャゴチャしている場所でもボールキーができるし
顔があがっている分得点に結びつくパスができる
得点に結びつくパスでも伊東と三笘は左右からのクロス
久保はそれもあるが、縦のパスのセンスもある
3点目の伊東に出したパスは良いパスだった

つまりは左右も強いが久保のいる真ん中も強いといえる
こういうときはサイド攻撃が強力なだけより安定的に強い
後ろは冨安もいるし、、その前には遠藤もいるから
よほどの事がない限り崩れることはないように思える

ということで、昨日の夜中の試合はまずまず良かったということだが
それにしても中継が何にもなかったことは少し問題だ
メジャーリーグの大谷が大騒ぎできているのも中継がしっかりあって
メディアも大きく扱うからだ

昨日の試合をメディアは結果だけ報じることになるが
結果より、どのように得点したか過程が重要なサッカーというゲームは
それが見られないのは残念だ

中継がなかったのは、その権利が高額になりすぎたためらしい
なんでもお金次第!という現実は、ちょいといただけない感じ


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良いゴールキーパーが生まれるには、、、

2023年10月29日 09時09分41秒 | サッカー

前は日本のサッカーに欠けているのは点取り屋だと思っていた
今もその考えに変わりがないが
最近は優秀なゴールキーパーも欠けているような気がしてきた

サッカー大国のブラジルで一番人気のポジションはゴールキーパーだそうだ
コーチをしていた時、小学生のサッカーでは一番なりたくないのがゴールキーパー
負け試合では必ずと言っていいほどゴールキーパーは涙を流した
彼なりに責任感を感じているためだと思われる

時にはゴールキーパーになりたがる子がいた
彼はトーナメントの公式戦で負け試合だったが
試合中に素晴らしい横に飛んでスーパーセーブをした
それは思わず声を出してしまうほどだった

その試合後、彼は負けたにも関わらず充実した顔だった
自分の最高のプレイができた実感がそうさせたのだろう
サッカーの失点はキーパーだけの責任ではなくて
シュートを撃たせたDFが悪いことが多い

DAZNでヨーロッパサッカーの中継を見ていると
ゴールキーパーの質の高さをつくづく感じる
最後の最後で彼が失点を防いでいるシーンは珍しくない

でも、ヨーロッパサッカーにどうして優秀なキーパーが生まれるのかを考えると
それは優秀なストライカーがいるからだと想像した
ゴールの枠内に飛んで来るシュートは日本のサッカーより圧倒的に多い
つまりは、そういうシュートに慣れているとか
ストライカーのシュートをいろいろ経験しているので
身体が自然と反応しているのだと思われる

つまりは優秀なストライカーがいることが
優秀なゴールキーパーを生むことになりそうだ

イタリアのように守りがかっちりしていると
少ないチャンスで決めるストライカーが自然と生まれてくる
良いシュートが飛んでくるからゴールキーパーも
自ずとレベルアップする

日本と世界と比較すると、昔は点取り屋のCFがいない!
安心できるCBがいない!と言われ続けてきたが
CBは冨安が出てきて、なんとかなりそうなので
残りは点取り屋とゴールキーパーということになリそうだ

点取り屋が生まれるのと、良いゴールキーパーが生まれるのは
こうした関係がありそうだから、まずは良い点取り屋を
育てることが肝心かもしれない(しらんけど!)

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有名なチームに移籍するのが到着点ではないと思う

2023年10月20日 09時49分13秒 | サッカー

このところサッカー日本代表はすごく調子がいい
先日のカナダ戦、チュニジア戦は三笘、鎌田、堂安が
いなくてもそれに代わる選手が活躍をして
危なげない勝利を手にしている

ワールドカップの三笘の一ミリ以後、TVメディアは三笘の話題が多い
確かに伝えたくなるような素晴らしいシュートやアシストは
従来の日本人プレーヤーには見られなかったプレイだ

ワールドカップでは少し運のなかった久保も
それに奮起して昨年後半から覚醒し
今季は8試合5得点、MOMを指定席のように手にして
9月のラ・リーガのMVPを手にした

大谷の月間MVPはテレビ業界は大騒ぎするのに
久保と南野(リーグ・アンでMVP)のそれは知る人ぞ知る程度だ

これだけ活躍するとサッカージャーナリズムに湧いてくるのが移籍の話
(期待を込めてYoutubeにもこの話題が多くあがっている)
三笘はバルサとかマンチェスター・シティとかアーセナルとか
有名どころの名前が並んでいるし
久保はレアル・マドリー復帰とかプレミアリーグのリヴァプールとかが
候補にあがっている

だが、彼らがそれらのチームに移籍することが、
サッカー人生の中で良いことかとか目標かといえば、かなり不確かだ
香川がマンチェスター・ユナイテッドに移籍したとき
野球で言えばヤンキーズに移籍したようなものだが
メディアはそのチームブランドに酔って大騒ぎした
そしてそれはサッカー人生の中の成功物語のように捉えた

だがその時が旬の勢いのあるチームは、当然のように選手層も極めて厚い
殆どがワールドカップでも活躍しそうな選手ばかりで
スタメンのファーストチョイスで日本人プレーヤーが選ばれる可能性は
残念ながらまだ低く、香川もその壁を乗り越えることができなかった

誰もが知っているブランド知名度の高いチームに移ることは
無責任な人にとかブランド信仰の人にはわかりやすくて成功物語に
見えるかもしれないが、そのチームに所属するということは
彼らの目標ではないと思われる

正直なところ三笘はブライトンというあまり有名でないチーム
久保は何年ぶりにチャンピオンズリーグに出られることになった
中堅どころのレアル・ソシエダというチームでスタメンを確保して
活躍をしている(各リーグのトップチームだったらどうだろう)

彼らの活躍が、いい選手の多いところで更に機能するか
そもそもそうした機会を手にすることができるか?は
彼らの実力次第というものの、難しい問題だ

自分の所属するチームを選択すること
それは的確な判断力が必要と思われる
ブランド力の高いチームではなく
自分にとってどのチームにいることが最適か?
これを運任せでなく、的確に選べる力が
プロのサッカー選手には必要と思われる
(大谷がまずはエンゼルスを選択したのは
 きっと適切だったのだろう)

とはいうものの、噂のレベルでもこうしたチーム名があがるのは
やはり凄いことだ

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サッカー国際親善試合 カナダ戦(ドイツ戦のと同じようなシーンがあった)

2023年10月14日 09時02分47秒 | サッカー

カナダとの試合、前回は日本の敗北
昨日の試合は4−1で日本の勝利
だが、点差ほどの差はなかった
PKが決まっていればややこしい試合になっていたと思われる

特に目立ったのはカナダの19番、バイエルンミュンヘンで活躍している選手
体格が良くて、しなやかで柔らかく、ボールの持ち方も懐が深い感じ
ここぞの一歩もスッと出て、PKになったシーンもキーパーとしては
予想外の速さだったのだろう

得点は4点も入ったのだが、印象的だったのは
3点目の浅野のパスから中村敬斗が得点したシーン
実はこれと全く同じようなシーンが一月前の
ドイツが望んだドイツ国内でのリベンジマッチでもあった

それはドイツ戦の後半、久保がドイツ選手にプレスをかけて
ドイツ選手の身体から少し大きく出たボールをかっさらい
そこから顔を上げてチームの仲間の様子を見ながら独走し
キーパーと1対1の状況で隣を走った浅野に誰でも入るパスを出したシーンだ

昨日の浅野は久保がやったプレーとそっくりだった
相手側の選手の少し大きく離れたボールをかっさらい
俊足を活かしてゴールに向かう
そしてストライカーならシュートしたいところだが
そうはせずにより条件の良い中村にパス
それを中村がきっちり入れた

ここでフト思ったことは
浅野はドイツ戦の久保からのパスのシーンがなかったら
昨日は中村にパスしただろうか?という点

選手は試合に集中しているから時間は時にはとても濃密に感じられる
ドイツ戦の浅野はその出来事の時間経過はとてもゆっくり過ぎていくように
感じたのではないだろうか
そしてそれは記憶としてきっちりと刻まれた
その記憶が昨日不意に頭に浮かび中村へのパスとなったのではないか
と想像してしまった

経験とか記憶というのは、こうして活かされることもあり
その存在はとても重要だと思われる
経験と記憶が個人のものとして刻まれるだけでなく
チーム全体として残されていくことが今後も大事だと思われる

でも、昨日の浅野のプレーをドイツ戦の久保と同じと感じた人は
日本にどのくらいいるのだろうか

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