参加者は75名ほどとの報告があった「地域力シンポジウム」
前半は可児市の川上市議、新城市の穂積市長、牧之原市の西原市長の事例紹介
後半はパネルディスカッション形式で13時から16時まで行われた
流石に喋り慣れている方ばかりで、皆自信に満ちてテンポよく話が進んでいく
話が具体的な分野まで及んだので大いに参考になったが
ここ(このブログ)ではシンポジウムが終わった時、川上氏・西原氏の帰りがけに
質問した事を、忘れてしまわないうちに記録としてと残すために取り上げることとする
最初に川上市議に質問した
事例紹介で使われたパワーポイントの資料の写真には、いろんな会議とかイベントに
活気のある多くの人々が見受けられたが
この類の少し小難しいテーマでは人が集まらないのが普通で、集まったとしてもいつも同じ人が
来るのではないか、、その点はどうか
いやいや、そんなことはなく今度も幾つかの組織に別れていたところから
積極的に来る事になっている
何故、そんなに集まるのですか
それは、彼らが望んだことが実現されているから
議会報告会という住民の声を聴く機会で得た意見を持ち帰って
それを議会が審議し予算化して実際の行動に移されていて
その達成感(話したことが実現されていることの)は
これは面白いことだ!との認識につながっているのではないか
と思われる
なるほど、これはよくわかった
言っても何も変わらないなら人は面白くもないし、言うことを諦めてしまう
しかし、少しでも自分が関与したことが実現されていくと自ずと責任と興味を
持つようになるかもしれない
新城市では現在、議会改革検討会議なるものが行われているが
改革評価として「実生活に落とし込む」ことが肝心とされていたが
それはこういう意味なのかと実感した
また議会改革検討会議では川上市議の所属する可児市議会が先進事例として
何度か紹介されたが、傍聴席で聞いていたのとは全然印象が違う
当事者から生の声を聞いたからなのか、先進事例の紹介者(議員さん)の
理解が進んでいないために肝心なところが抜けて紹介されているのか
そのどちらか、また別の理由のせいなのかわからないが
とにかく、この印象の違いはなんだろうと不思議だった
次に牧之原市の西原市長
この方は、前松阪市長の山中氏の様に対話が大事が基本線
大事な問題は最初から市民と話し合っておくことが必要としている
なんでもかんでも市民と話し合うのは現実的でないので
その大事なところを選ぶのは「私」(市長)が決めている
との発言があったので帰りしな聞いてみた
大事なことの判断が、「市長」と「市民」とが違う場合があると思いますが
それはあるだろうな、その時は「ごめん!」と(ジェスチャーを伴って)言うしか無い
きっとこの方のキャラクターなのだろうが、その屈託なさについ納得してしまった
そしてこういう人なら、多分間違いのない判断をし続けるのでは無いか
そしてこの明るい市長を抱く牧之原市を羨ましく思ってしまった
穂積市長については、その話しぶりや内容は地元なのでよく知っていて
この会場でも特に変わった話はなかった
3人が交互に話すと、地元愛みたいなものが自然と湧いてきて
他の二人に負けるな(何がかわからないが)と応援したくなる
と同時に、今までの経過が有るので意地悪をしたくなる気持ちも捨てきれないでいる
結局のところ、雄弁な3人の話を聞くことによって、一般的には雄弁とされる
自分の市の(新城市)長の雄弁さのレベルが、実はそれほどでも無いことがわかった
多分、雄弁さにはその話されている内容だけでなく、語る人の熱意とか本気度が
知らず知らず現れる
本気になって熱を持って話せば話すほど、言葉は丁寧な言葉ではなく
普段使っているような少し荒っぽい話しっぷりとなる
(川上市議も西原市長もそんな部分が何回か見られた)
でもそれは何の妨げにはならなかった(少なくとも自分には)
本気になればなるほど、それが具体的な内容の紹介に繋がる
熱をもった人は政治的な解決法やら手段としての自分の関わったことを
一生懸命話そうとする
それは結果的に迫力のあるものとなる
二人の方々(新城市長以外)と比較すると、
聞き慣れていることと初めて耳にすることの差もあるかもしれないが
我が市のトップのお話ぶりは、あまりにも評論家風に終始していた
新城市の誇る(?)若者会議も制度の設定等は紹介されたが
その活動の具体的な内容にまでは(市民間の評価に至るまでの)言葉に出ていなかった
システムとしては存在していることに評価出来るかもしれない
しかし、当事者としての市民は、「何をしているのか」「何がなされたのか」
わからない現実が目の前にあって、それがために二人の講演者ほどの
迫力は感じられなかった(若者議会のメンバーは真面目に取り組んでいたと思われるが)
ところで、このシンポジウムには市の職員の方も数人来ていた
流行りの言葉で言えば、それは公務? それとも私的な行為?
(どちらでも良いけど、日曜日の午後にご苦労様!)